新しい家を建てる場合、水栓柱(立水栓)は絶対に必要です。どこに付けるのかもしっかり検討しましょう。
私はしっかり検討して、水栓柱を2つ付けました。そのおかげでとても便利に使えています。
水栓柱を付ける場合に考えるべきことを紹介します。
目次 (クリックで飛べます)
水栓柱は必要
今ではほとんどの家で、水栓柱を付けています。
しかしその水栓柱について、位置や数をしっかり検討している人は、かなり少ないようです。
家づくりは間取りや設備のことを考えることが精いっぱいで、水栓柱の位置や数は、設計士さん任せになってしまうことも多いと聞きました。そのような場合でも、設計士さんが適切な位置を提案してくれます。その通りに施工しても、それほど困ることはないでしょう。
しかし洗車や家の外での手洗いなどで使う頻度は結構多い、とても重要な水栓柱です。位置や数をしっかり考えた方が絶対にいいですよ。
水栓柱について、注意すべきことをこれから説明していきます。
水栓柱の種類
水栓柱には以下の種類があります。
1200mmくらいのもの
立って使うことを考えて作られている物です。
立って使うことが主な水栓柱は、個人の住宅では比較的少ないようです。
洗車や散水に使うには、やや高すぎて使いにくい面があります。
900mmくらいのもの
しゃがんで使うことを考えて作られている物です。
個人の住宅で採用される主な立水栓です。
洗車や散水にも適しているため、立って使う用途以外には使いやすい水栓です。
散水専用の床に埋め込むもの
立水栓を付ける場所がない場合で、洗車や散水が主な用途の場合に採用されます。
駐車場のコンクリートの中に埋め込んで付けられ、使わない時は蓋をしておけば目立ちませんし、邪魔にもなりません。
しかし手を洗ったり、小物を手で洗うような用途には、とても使いにくいです。
あくまで洗車や散水のためだけに使うものだと割り切る必要があります。
この中で用途に合ったものを選びましょう。
水栓柱は一つだけ
水栓柱を複数にすると、取り付け費用が余計に掛かります。そのためハウスメーカーの設計士さんも、最初から二つの水栓柱を付けることを提案してくれないこともあります。
水栓柱の数が、本当に一つだけでいいのか慎重に考えてみましょう。
わが家では2つにした
わが家では水栓柱を2つにしました。
この2つの水栓柱は、以下の位置についています。
①の水栓柱
900mmの水栓を付けています
駐車場のわきにあるので、2ヶ所の駐車場の、どちらもこの水栓から水を引いて、洗車ができます。
庭木がすぐ横にありますが、そこにも放水できます。
玄関スロープの横にあるので、家の外で手が汚れた時、そこで手を洗ってすぐに家に入れます。
いずれの場合もしっかりと対応できるので、水栓の1つをここに付けたのは大正解です。
玄関ドアや玄関ポーチ、スロープなどを高圧洗浄機(ケルヒャー)で掃除する場合はここから水を取ります。
また勝手口までの窓を掃除する場合も、ここから水を取っています。
手を洗う場合は、しゃがんで行います。不便だと感じたことはありません。
②の水栓柱
①の水栓同様、900mmの水栓柱を付けています。
2つめの水栓柱は、家の裏側に付けました。
すぐわきの庭で、プランターによる家庭内菜園をしています。この散水にはここに水栓があるととても便利なのです。
また庭で子供が土遊びしたときも、すぐに手を洗うことができます。
立地条件では、隣のアパートの壁がすぐ横で、まわりからの視認性がとても悪いです。そのためちょっと汚く思われそうな物を洗うのに、気兼ねなくできてとてもありがたいです。
基本的に、ケルヒャーで窓掃除をする場合、リビングまでの窓はすべてこの水栓から水を取ります。
2つの水栓柱があるメリット
長い延長ホースを使えば、水栓柱が1つだけでも、家中で水を使えるようにはできます。
しかしそれでは、歩く距離がとても伸びる場合があります。
下画像の位置に水栓柱があるので、横のプランターにじょろで水を上げる場合、わずか2mの移動で済みます。
しかしこの水栓がないと、玄関まで10mも歩いて水を入れに行かなければなりません。
延長ホースで水をかける場合でも、ホースが長いと、そこまで引いていく手間もかかりますし、リールに巻き取る手間も増えますからとても面倒です。
水栓は使う場所の近くにないと、とても面倒なシーンが多々あります。わが家では2つの水栓があるのでとても助かっています。
水栓柱を付けるポイント
水栓柱は対角線上に付けるといい?
水栓を2つ付ける場合、対角線上に付けた方がいいとされることがあります。確かに対角線上に水栓があると、ホースを引っ張って行って水を使う場合は、ホースの最大の長さを抑えることができます。
しかしこの効果はどれほどのものでしょうか? 対角線上に水栓を付けなかった場合、ホースを2m余計に伸ばして使うことになったとしても、使い勝手はそれほど変わらないと思います。
重要なのは使う頻度です。
水栓からホースを伸ばして使う理由がまったくない場所もあります。もしくは使う頻度が非常に少ない場所があります。その場所にホースが届きやすいことを考慮する必要は、ないと思います。
わが家にとっては下画像の赤斜線部分は、水を使うことがほとんどない場所になります。
もし水を使うとしたら、窓の掃除をする場合でしょうか? その頻度は、「超大型台風が来て、窓が汚れた場合」のみです。
数年に一度、あるかないかくらいです。そしてこの位置までホースを引っ張って窓を掃除したことがありますが、煩わしさはまったくありませんでした。
6mホースを引いて窓を掃除するのと、8mホースを引いて窓を掃除するので、煩わしさが増えたとほとんど感じなかったのです。
私にとっては、対角線上に水栓を付けることを意識する必要はなかったということです。
それどころか、わが家が対角線上に水栓を付けた場合、付ける位置が下の図の②のところになります。
この場合、手を洗うことや、プランターに水をやる場合に、余計に往復で8mも毎回歩かなければなりません。
これを毎日行わなければならない場合は、大変な手間です。
水栓を2つ付ける場合、対角線上がいいという基本的な考えはありますが、それがすべてに当てはまるとは限らないのです。
位置についての注意点
対角線上に水栓を付けるという考えである場合、わが家では以下の位置になると説明させていただきました。
この位置の場合、もう1つ困ることがあります。
それは水栓が横の道を歩く誰かに使われたり、いたずらされたりする心配です。
わが家からわずか200m離れたところに小学校があり、わが家の横の道は通学路になっています。
その道からわが家の敷地は、40cmくらい高くなっています。
子供にとって高いところを歩きたいという願望があるようで、通学中の子供が、頻繁にわが家の敷地を登って歩いています。
蒔いてある砕石を蹴り飛ばして歩くこともあるので、いつも道に散らばった砕石を回収して戻しています。その対策として、細いポールを立てて紐を張ったことがあります。しかしわずか1日で、ポールを折り曲げられてしまいました。
このような状況だと、子供は水栓が近くに合ったら、勝手に手を洗ったりするかもしれないと考えました。
わが家と同じような状況の場合、便利な位置であっても、水栓は人通りがある道路の真横に付けない方がいいこともあるのではないでしょうか
野外ホース用接続ニップルがあると便利
水栓は野外ホース用接続ニップルを付けておきましょう。これを付けると延長ホースが簡単に繋げられます。
水栓の受け
水栓の受けは、おしゃれな物も市販されていますが、外構業者に作ってもらうのがおすすめです。
わが家では煉瓦とコンクリートだけで、以下のような受けを作ってもらいました。
簡単な施工ですから、費用もあまりかからないはずです。市販のものでは味気ないと考えている方は、ぜひオリジナルの受けを作ってもらいましょう。
これは外構業者との打ち合わせの時に、依頼する必要があります。水栓柱の受けについては、打ち合わせ時に話が出るはずです。
もし市販の物を取り付けるだけのような話になった場合、わが家のように煉瓦で簡単に作るようお願いしてみるといいですよ。
まとめ
以上、水栓柱について大切なことを説明させていただきました。
水栓柱を付ければ、掃除することが不可能と思われた二階の窓も、掃除することができます。
二階の窓を掃除するための簡単な方法については、ケルヒャーで汚れた二階の窓を簡単に掃除 K5 サイレント カー&ホームキットレビューという記事を書いています。ぜひご覧ください。
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