自宅で大きなスクリーンを使い、大迫力で映画を見たくありませんか?
一条工務店のシアターシステムって、自宅を映画館のようにできるのでとても魅力的です。
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一条工務店のシアターシステム
私は一条工務店のi-smartと言う家を建てましたが、一条工務店ではシアターシステムというオプションがあります。
シアターシステムは、オプションとなり182,700円で付けられます。天井埋め込みスピーカーとサブウーハー、電動昇降式スクリーンと、天井への配線と補強(プロジェクター用)がセットになります。スクリーンは100インチです。
プロジェクターは自分で購入することになります。取付けも基本は自分で行います。
シアターシステムは天井にスクリーンのユニットを埋め込みます。
天井に取り付ける昇降式のスクリーンは、後付けはできないかもしれません。できたとしても、とても高い金額になりそうです。最初からシアターシステムを付けてしまうことが一番です。
シアターシステムを採用する時の注意点
スクリーンを快適に見られる距離が確保できるか?
テレビやスクリーンの画像を見るのには、快適に見るための推奨距離があります。
大画面で映画を見たいと考えても、テレビやスクリーンが大きい場合、あまり近くで視聴すると見にくくて疲れてしまいます。
最近は60インチの大画面テレビも普及していますね。大画面のテレビやスクリーンを快適に見るための推奨距離はどのくらいなのか考えたことがありますか。
一般的なテレビを見るための推奨距離から、リビングの広さはどのくらい必要か、考えてみましょう。
テレビを快適に見る推奨距離は、以下のようになっています。
この推奨距離で考えると、60インチのテレビを見るためには、目からテレビ画面までの距離は、2,240mm必要になります。
推奨距離より近いと弊害があるのか
一昔前は、ブラウン管のテレビから有害な放射線等が出ているという話があったのですが、それも根拠のないものでした。
今では地上デジタル放送への切り替えで、ブラウン管テレビは駆逐され、家庭用テレビは液晶テレビがほとんどです。液晶テレビも有害な電波等は一切出していませんので、目が疲れるなどの問題はあるでしょうが、近くでテレビを見ても、大きな問題はないと言われています。
推奨距離とリビングの広さ
推奨されるよりも短い距離でテレビを見ると、前述のとおり様々な問題があるとされています。60インチのテレビを見るための2,240mmの距離ですが、注意したいことがあります。
それは、ソファーの背もたれの厚さです。
背もたれ分だけ体が前に出ます。それを考えなければなりません。またリクライニングソファーでは、リクライニングさせた時に背もたれが壁に接触しないように、さらにソファーを前に出さなければなりません。
さらに、壁掛けテレビにすると壁掛け金具分だけ前に出ます。壁掛けテレビではなくても、テレビ画面はテレビの厚み分だけ前に出ます。
人の頭の厚みも考えなければなりません。
このようなことを計算して、リビングの広さを決める必要があります。
どのくらいの広さが必要か
リビングでテレビを見るためにはテレビの厚みがあり、壁掛けテレビにした場合は壁掛け金具も含めると、約200mmは画面が壁より前に出ると考えられます。
一般的なソファーでは背もたれ部分が200mmくらいだと考えます。人の頭の厚みや人の姿勢を考えて、500mmほど前に出ると考えます。
これらを考えると60インチのテレビを見るには、2,240mm必要ですから、その幅に200mm+500mmの追加をすることになります。最低でもテレビとソファーを置く場所の壁から壁の距離は、3,0000mm、つまり3mの距離が必要になります。
間取り図面の注意点
この3mという距離を、そのまま間取りに組み込むことは不可能です。間取りは0.5マス単位で書かれるからです。
さらに間取り図面での距離は、壁の中心から中心になるので、図面寸法が3mあったとしても、実際の距離は壁の厚み分少なくなります。
いろいろ難しいことになりましたが、結論として3.5マスの距離を確保すれば、60インチのテレビを快適に見られると考えられます。
推奨距離より短いと見にくいのか?
現在の住宅では、推奨距離を確保することは難しくなっています。ある程度の弊害は覚悟で、推奨距離には足りない状態で家を建てざるを得ないこともあるでしょう。
それではテレビを見る時推奨距離よりも短い場合、本当に見にくいのでしょうか?
間取り上でどうしてもテレビを見る推奨距離が確保できないことも多いはずです。そのために我が家のテレビでテストしてみました。
50インチのテレ場の推奨距離は1,867mmになります。これを1,400mmの距離で視聴してみました。
最初は車酔いするようなイメージで、すこし目がくらくらしました。しかしすぐに慣れてしまいました。推奨距離以下でテレビを視聴しても、慣れれば見られないことはありません。
大画面のテレビを購入して、始めて家で視聴した時、大きすぎて目がくらくらした経験のある方もいるでしょう。しかし少し経つとその大きさに慣れてしまい、問題なく見られるようになります。
映画館で映画を見る時も、一番前の席に座ると、最初は画面が大きすぎると感じることが多いです。しかしそれもしばらくすると慣れてしまいますね。
テレビが近すぎることで見にくいと感じることについては、あまり近すぎない限りは慣れてしまうことはあるでしょう。しかし目が疲れやすくなることは間違いないので、なるべくなら推奨距離を守ってテレビを見ることをお勧めします。
一般的には推奨距離は画面の長さの3倍と言われています。
一条工務店オプションのシアターシステムで付けられるスクリーンは、100インチです。この場合、3倍すると3734mmです。この推奨距離を満たさない間取りだと、シアターシステムを付けてもスクリーンが見にくくなることになるかもしれません。
【対策】映像をプロジェクター側で絞る
もしスクリーンまでの距離が確保できない間取りの場合は、プロジェクター側でスクリーンに映る画面を絞って小さくする方法ことができます。例えば実質的な視聴距離が3240mmしか確保できない場合、計算すると87インチにまで画面の大きさを絞れば快適に見られることになります。
これならスピーカーを設置することもソファーを移動させることも必要なくなります。100インチにはおよびませんが、87インチの画像が見られるのはやはり魅力的な話です。
自分でシアターシステムを作ろう!
オプションのシアターシステムを付けなかった人や、一条工務店以外で家を建てた方の中にも、映像をスクリーンに映し出したいと考える人はいますよね。
そんな人のために我が家で取り付けを計画している、オリジナルのシアターシステムを紹介します。
テレビを見る時、テレビ内蔵のスピーカーの音では物足りないと考えたので、我が家ではオプションで天井スピーカーを付けてあります。
スピーカーがフロアにごろごろ置かれるのは見た目が良くないので、天井埋め込みスピーカーを付けるとすっきりすると考えたのです。
天井スピーカーについては、以下のリンク先に記事を書いています。興味のある方はご覧ください。
>> 天井スピーカーのすすめ スマートに設置していい音を聞く!
我が家オリジナルのシアターシステムを紹介します。天井にスピーカーを付けておくことを前提に読み進めてください。
スクリーン
スクリーンは窓の上に取り付ける予定です。赤枠の矢印の先です。
電動で上下するスクリーンが発売されているので、それを購入して取り付けます。スマートに問付けられます。
ここで重要なのは、ここで紹介したスクリーンの取り付け方をした場合、カーテンが取り付けられなくなることです。
昼間にスクリーンにプロジェクターを投影する場合、暗くないと綺麗に見ることができません。一条工務店では雨戸がないため、カーテンがないと室内を暗くできないこともあります。
部屋を暗くするためにカーテンを引くのが一般的ですが、カーテンレールがあると、電動式スクリーンの邪魔になってしまうのです。
スクリーンがカーテンに干渉する対策
この対策はあります。
Wハニカムシェードにして、一枚を遮熱ハニカムにすればいいのです。ダブルにすると電動になり、結構な金額になります。
しかしWハニカムはとても快適なので、リビングの掃出し窓にはお勧めです。Wハニカムシェードにすれば、窓上に電動式プロジェクターが付けられます。
電動スクリーンを付けるためだけにWハニカムシェードにすることはオプション代金がもったいないと考えるかもしれません。しかしWハニカムシェードを付ければカーテンが必要なくなり、断熱性も高まる素晴らしい設備なのです。
資金に余裕のある方は、Wハニカムシェードを付けておくと、あらゆる面で便利になりますからおすすめです。
一条工務店以外で家を建てられる方は、ハニカムシェードの設定がないと思います。明るさの調整は雨戸で行うことを考えてください。カーテンは開けておけばスクリーンに干渉しません。
スピーカー
我が家では先ほど書いたとおり、天井にスピーカーを埋め込んであります。
テレビを見る時、スピーカーからは以下の画像の通りに音が出ます。Rが右側の音、Lが左側の音、Sがセンターの音が出ます。
スピーカーの配置と、スピーカーから出る音は一致しています。
スクリーンに映像を投影した時は天井スピーカーから音を出します。
しかし我が家のテレビ画面とスクリーンを付ける位置は90度違います。
このままではスピーカーから出る音が、綺麗にステレオサウンドで聞けません。
そこで、天井スピーカーのコードを組み替え、下図のように音が出るよう変更します。センタースピーカーの配線は取り外します。
これで右の音は右のスピーカーから、左の音は左のスピーカーから音が出るようになります。
テレビを見る時は5.1chのサウンドがきけますが、スクリーンを使う時はスピーカーが一つ減って4.1chということになり、やや臨場感が失われるかもしれませんが、そこは我慢するしかありません。
プロジェクター
天井に取り付ける予定ですが、今のところ位置は未定です。子供が大きくなって映画を楽しめるようになってから位置は考えたいです。
まとめ
- 一条工務店のシアターシステムは100インチのスクリーンが付けられる。
- 100インチの画面を見るための推奨距離は3734mm。
- 3734mmの距離が取れなくてもプロジェクターで投影する大きさを調整して小さくすることで、快適に見ることができる。
- 距離が取れないからとテレビと違う位置にスクリーンを付けると、スピーカーの配音が違うので音が気持ちよく聞けない。
- シアターシステムを付けない場合でも、床置きのスクリーンとプロジェクターを使えば大画面での視聴は可能。
以上、どなたかの参考になれば幸いです。
天井スピーカーのレビュー記事が以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。
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天井スピーカーのすすめ スマートに設置していい音を聞く
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