オール電化でガスを使わない場合は、家の中で火を使うことがほとんどないと思います。
それでも故人のために線香をあげたり、ろうそくをつけたりする家庭もあるでしょう。その場合は火事が心配です。
私の実家は祖母がろうそくを倒して燃え上がり、仏壇と一階の天井を燃やしてしまいました。
幸い父が消火器で消し止め、大きな火災にはなりませんでしたが、やはりろうそくの火は怖いと思い知らされました。
私は新居を構えたわけですが、祖母が二階の部屋で、ろうそくや線香にライターで火を付けています。前科のある祖母が、新居で再度火災を起こさないためにも、火を使わないろうそくや線香を使ってみました。
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ろうそくの火災
10年ほど前、私の実家で火事が起きました。
祖母が仏壇にあるろうそくに火をつけたのですが、それを倒したのに気づかず、仏壇の前を離れました。
ちょうどインフルエンザで寝込んでいた祖父が隣の部屋にいて、匂いに気付いて仏壇のある部屋に入ると火の海。あわてて消火器で消し止めたそうです。
仏壇は全焼、その部屋の天井も焼いてしまいました。
私は数日後にそのことを知らされ、実家に慌てて戻りました。火は天井を這うようにして広がったようで、欄間が焦げていました。
祖父は必至だったのでしょうが、一つ間違えたら炎を吸い込んで灰を焼いてしまったのではないかと想像しています。
この時に仏壇にろうそくをあげることは、一つ間違えると火事につながるものだと怖くなりました。
その実家から今では祖母がわが家に移り住んでいます。前科もある祖母ですから、火災がとても心配でした。
そこで考えたのは、火を使わないろうそくと線香を使うことです。
電子線香とろうそく、これは調べてみるとたくさんの物が発売されているようです。
このろうそくと線香ですが、何も考えずに購入すると、少々後悔することになります。
使える電池などが限られる場合がありますし、思ったよりもとても小さかったり、大きすぎたりするからです。
どのような物を選べばいいのでしょうか?
単4乾電池使用の物を選ぶべき
電子線香やろうそくには、単5乾電池を使用する物があります。単5の乾電池は簡単には手に入らない上に、エネループなどの充電電池もありません。電池交換するには、入手も面倒で割高なコストになります。
またわが家では祖母が線香やろうそくを使うのですが、単5電池は近くの薬局にも売っていないため、自分で電池を入手するのが難しいのです。
またボタン電池の物もあります。これもコストがあまり良くありません。
電子線香やろうそくは、簡単に入手できてエネループなどの充電電池も使える、単4乾電池で光る物を選ぶといいでしょう。
線香は小さすぎない物を選ぶ
インターネット通販で電子線香を購入する場合、注意すべきことがあります。
乾電池式の線香を立てた物の中には、かなり小ぶりな物があります。ネットでの購入の場合現物を見られないため、届いてから小ささにがっかりするかもしれません。
仏壇などに置く場合は、仏壇の大きさに対してあまりにも線香の瓶が小さいため、バランスが悪くてとても貧弱に感じることがあります。
大きさは確認しておきましょう。
電池式線香のおすすめ
電池式線香では、【旭電機化成(Asahi Denki Kasei) ブラウン 自動消灯付 安心のお線香】をおすすめします。
電池は単4乾電池を使用します。エネループも使えます。
大きさも灰入れの直径が81mmで、少し小振りですが小さすぎるほどではありません。
リモコンでON OFFができる物もありますが、これはリモコンが付属していません。しかし電源スイッチは押しやすい場所にありますから、困ることもありません。
そしてこの線香のいいところは、タイマー式で7分後には自動消灯することです。
高齢者は得てして線香を付けっぱなしにすることがあります。いくらエネループなどの充電電池が使えるからといっても、いつも付けっぱなしでは交換頻度も多くて面倒です。
その点この線香は、タイマー式で確実に消灯してくれるますから、高齢者でも安心して使わせられます。
タイマーを使う場合と、タイマーを使わない場合をスイッチ一つで簡単に切り替えられます。
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ろうそくは大きすぎない物を選ぶ
線香のセットは小さすぎるのですが、ろうそくは逆に大きすぎる物があります。
単3電池や単4電池をろうそくの中に入れるのですから、細くて小さな物は作れません。小さなろうそくを使い続けている人には、かなりの違和感を覚えることになります。
電池式ろうそくは、できる限りで小さく作ってある物を選びましょう。
ろうそくのおすすめ
ろうそくは【ファイン 電気ローソク】をおすすめします。
このろうそくは単4電池を使う中では、私が調べた中では最も小さい物です。
小さな仏壇だと、ろうそくが大きすぎるとかなり違和感が出ます。少しでも小さな物を購入した方がいいでしょう。
電池を入れておいてリモコンスイッチで2本同時に点灯させることができます。
このろうそくでポイントが高いのは、炎の部分が自動でゆらゆらと揺れてくれることです。
本物のろうそくに見えるほどのリアルさはありませんが、それでもただ炎が動かずに点灯しているだけよりも、本物のように揺れてくれる方が見栄えは間違いなくいいです。
単4電池はエネループも使えます。
100Vコンセントにつなげるローソクもありますが、コードは意外に邪魔になります。コードのない乾電池式がおすすめです。
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まとめ
火事はとても怖いです。高齢者はどうしても危機感が薄くなり、火の不始末で火災を発生させてしまうこともあり得ます。
しかも火災を発生させたうえに、逃げ遅れてしまうこともあり得ます。
このような事故を起こさせないためにも、家の中でマッチやライターを使わない生活にすることをおすすめします。
線香とろうそくを電池式にするだけで、オール電化の家では、火災が起きる可能性をほぼゼロにすることもできます。
ぜひ皆さんも、電池式線香とろうそくをご検討ください。