わが家のワゴンRスマイルにETCを取り付けました。ETCは前の車に取り付けていた物を移植しました。
この記事ではワゴンRスマイルに自分でETC車載器を取り付けるための手順と注意点を、この記事では詳しく紹介します。
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始めに
配線等を紹介していますが、この車は2022年3月に納車された、全方位モニター付き9インチメーカーオプションのナビゲーションが取り付けられたワゴンRスマイルの場合です。
これはその時々によりメーカーの仕様変更等により、配線の位置などが変わる可能性があります。必ずテスター等で配線位置は確認したうえで、自己責任で施工していただくようお願い致します。
この記事を参考にして車両の破損や事故等が起きた場合は、当サイトでは一切責任を負わないこととさせていただきます。
ETC車載器配線接続
最初はワゴンRスマイルに、ETC車載器を取り付けるための配線について説明します。
基本的にETC車載器は、3本の配線が必要となります。
- ACC電源
- バッテリー電源
- アース線
ACCで電源とはアクセサリー電源のことです。イグニッションスイッチをONにした時に電源供給されます。
バッテリー電源とは、バッテリーから直接電気が供給されている配線のことです。常に電源が供給されている配線です。
アース線はボディーに直接ねじ止めします。ねじ止めしやすいようにクワ型の金具が付けられています。
アースは塗装されてないボディの金属部分にねじ止めすればいいですから、特に難しいこともありません。
しかしACC電源とバッテリー電源は、どこから取るのか考えなければなりません。
これらの電源を取る一般的な方法は、2つあります。
- 室内のヒューズボックスから取る
- ダッシュボード下の配線から分岐させる
比較的簡単なのは、ヒューズボックスから電源を取り出す方法です。あまり車の電気的な知識を持っていない方は、こちらを選んだほうがいいでしょう。
車によって場所は違いますが、ワゴンRスマイルは助手席下の左側にヒューズボックスがあります。
これにアクセスするには、グローブボックスを取り外さなければなりません。グローブボックスは、パイプに嵌めこんであるだけです。
簡単に取り外すには、グローブボックスを開けて、側面を両側から押します。
ストッパーが外れて、グローブボックスがさらに下まで開くようになります。
この状態で手前に引っ張ると、簡単に外れます。
グローブボックスを外すとヒューズボックスがあります。かなり見にくい位置にあります。
出てきたヒューズボックスを開けると、蓋にヒューズごとの電源の用途が書かれています。
ETC取り付けに使うのはACC電源とバッテリー電源です。蓋に書かれているのを見ると、ACCのヒューズはいくつかありました。この中で最も容量の大きな15Aのヒューズ位置から電源を取ることにしました。
真ん中の列の、手前から2つ目が15AのACC電源になります。
この位置のヒューズを取り外し、【ヒューズ電源】という物を取り付けます。
ヒューズ電源には種類があります。お勧めは以下の物です。
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ヒューズ切れを起こしても、ヒューズだけ交換することができます。
以下の物はヒューズだけの交換ができません。
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どちらも高い物ではありませんので、どうせ買うのならヒューズが切れた時に交換できる物を購入しましょう。
該当するヒューズを取り外します。そしてその場所に金具を差し込みます。そしてヒューズ電源の所定の位置に、取り外したヒューズを差し込みます。
これでACCの+電源を取り出すことができました。
ヒューズボックスからの電源取り出しは、カーナビ配線から電源を取り出すよりも簡単です。たくさんのパネルを外す必要はありませんし、どの配線から電源を取ればいいのかわかりやすいですから難易度は低いです。
私の場合はヒューズボックスからの電源取り出しは、ETC車載器の取り付けのためではなく、ドライブレコーダーのために行いました。
デメリットとしては、ヒューズから電源を取り出すと、ヒューズボックスの蓋がはめられなくなることでしょうか。
私は取り付けられなくなった蓋を、グローブボックスに入れてあります。
ヒューズボックスから電源を取り出す以外には、ダッシュボード下を走っている配線の中からACCとバッテリー電源のコードを探し出し、そこから電源を取る方法があります。
私はETC車載器のために、カーナビ配線から2つの電源を取りました。
この場合、ヒューズボックスから配線が伸びることもありません。ボックスの蓋もしっかり閉められます。見た目にもすっきりしますので、やる気があれば、こちらの方がお勧めです。
カーナビ配線から電源を取り出すためには、カーナビを取り外さなければなりません。
取り外し方ですが、ワゴンRスマイルの場合、スズキ純正9インチカーナビ(ワゴンRスマイル)で走行中のカーナビ操作とテレビを見ることができるようにする方法という記事でカーナビを取り外していますので、そちらを参考にしてください。
カーナビを取り外したら、カーナビにつながる配線にから、電源を取ります。
私は走行中にテレビが見られてカーナビ操作ができるハーネスキットを2つ付けています。
このハーネスキットから私は電源を取り出していますが、もちろんETC車載器の電源を取り出すためこのハーネスを購入する必要はありません。
カーナビにつながる配線から電源を取り出すことができます。
最初はアクセサリー配線です。
カーナビ本体を外してACC電源を探します。
ワゴンRスマイルのACCは、24ピンのカプラの22番です。
右の矢印が24ピンのカプラになります。下の段の左から2番目が、22番になります。矢印の方から見た場合です。間違えないようにしてください。
パナソニックのETC車載器の場合は、ACCと書かれたコードを22番のコードに繋げます。
配線を取り出すには配線コネクターという物を使うと便利です。
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次はバッテリー配線(+B)です。これは24ピンカプラの13番です。
下の段の一番右になります。
ACCと同じく、配線コネクターを使って取り出した電源コードにギボシ端子を付けます。それに+B線を繋げればOKです。
最後はアース線です。アースは車体ならどこでもいいのですが、私はカーナビ本体のブラケットに付けました。
これらの3本の配線を、ETC車載器に繋げます。私は配線をすべてまとめて、ハーネス状にして運転席足元まで持っていきました。
今回は使わないR(リバース)、P(パーキング)、SPD(車速パルス)の線も取り出してあるので、かなり太くなっています。
これらの配線にはギボシ端子が付けてあります。
これをETC車載器に繋げれば完了です。
ETC車載器本体設置
本体は純正オプションの取り付け位置に取り付けます。
まずはカッターで窓を開けます。クラスタースイッチパネルは取り外さずに、車両に付けたまま作業した方がやりやすいです。
カットには新品のカッターを使ってください。古い刃だと切れが悪くて強い力を入れてカットすることになります。一気に切れるので、余計なところまで切ってしまうかもしれませんし、危険です。
樹脂はとても柔らかいので、ほんの少し注意すれば、切り過ぎなどの失敗は防げると思います。
ここで注意点があります。
ワゴンRスマイルをはじめとして、多くの車種は切り抜きの窓が少々大きいです。取り付け後に隙間が大きく開いてしまうことがあります。
私はそれを考えずに切り抜いたため、隙間ができてしまいました。
カットは機器の大きさを確認して、切りすぎないようにしましょう。
窓をカットしたら、クラスタースイッチパネルを取り外します。
クラスタースイッチパネルはねじ止めされていません。引っ張るだけで外せます。
そしてここにブラケットを取り付けます。
ブラケットはMOTOSTARの物を購入しました。
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品質に問題はなく、最も安価です。
このブラケットに両面テープなどでETC車載器本体を接着します。
接着後に位置を動かしたいのなら、マジックテープでの取り付けがお勧めです。
私はマジックテープで取り付けました。
やや触った時にぐらつくことは間違いないのですが、ETC車載器自体がほとんど触ることのない機械ですから、私はまったく気になりません。
このような形で取り付けることができました。
セットアップ
ETC車載器はセットアップを行わないと、使うことができません。私の場合は普通車から軽自動車になりましたから、軽自動車なのに普通車の料金を取られるため損をします。これはまだ自分が損するだけなのですが、逆の場合は最悪です。
軽自動車に乗っていて、普通車換えてもそのままETC車載器を再セットアップなしで使った場合、軽自動車の通行料金で普通車を運転することになります。これは明らかに違法行為です。詐欺として立件される可能性もあります。
絶対に車を換えたら再セットアップをしてください。
セットアップは正規ディーラーで行いました。
その場合、注意すべきことがあります。
ETC車載器を取り付ける場合、ETC車載器本体の裏にある車載器管理番号が必要になるということです。
もししっかりETCを取り付けてしまったら、インパネやクラスタースイッチパネルを外して、車載器をブラケットから外し、番号を確認して元に戻さなければなりません。その工賃がかかる可能性もあります。
そこでディーラーに確認してみました。
すると車載器管理番号などの情報をもらえれば、ETC車載器はしっかり取り付けても問題ないとのことでした。
そこでセットアップ前に、ETC車載器は車に取り付けてしまいました。
以上のやり方で、ワゴンRスマイルにもETC車載器を付けることができました。
配線はくれぐれも、自分でテスターなどを使って確かめてから施工してください。
難易度が高いと感じたら、無理して自分で取り付けを行わず、ディーラーやカー用品店でプロに任せる方がいいでしょう。
なお、すべての施工は自己責任で行っていただくようお願いいたします。