照明スイッチの場所はしっかり検討していますか?
スイッチ場所を入居後に変更することは簡単なことではありません。入居後後悔しないためにも、絶対にスイッチ位置を間違えない検討方法がありますので紹介します。
照明スイッチはセンサースイッチと呼ばれる、人が近づくと自動で照明のスイッチが入るものがあります。このセンサースイッチを付けるべき場所も併せて紹介しています。
私は一条工務店で家を建てましたが、一条工務店の設計士さんはしっかりした方が多いですから、何も言わなくてもしっかり動線を考えて場所を決めてくれるでしょう。一条工務店などのハウスメーカーではなく、地元工務店に頼んでもスイッチ位置は使いやすいように配置してくれるはずです。
しかし実は照明スイッチの場所を決めるのは、決して簡単ではなくなかなか難しいことが、実際に家を建ててみてよくわかりました。
人により好みもありますので、信頼している設計士さんと施主側では、考えが違うかもしれませんので、すべてを設計士さんに任せるのも不安です。
そこで照明スイッチの場所を、絶対に失敗しないように考えました。ちょっと特殊なやり方ですが、同じやり方をすれば絶対に照明スイッチの場所は失敗することがないはずです。
目次 (クリックで飛べます)
照明スイッチの位置検討
暗闇でスイッチを探すことは避けたいものです。これは誰でも考える一般的なことですね。照明スイッチについて最も気を付けなければいけないことは、暗い部屋の中を歩いてスイッチのところまで行かなければならないという事態を避けることです。当たり前だと思いがちですが、意外にスイッチの設置場所に失敗して、後から後悔することがあるのです。
照明を付ける場合のスイッチ配置は誰でも考えると思いますが、スイッチを消してその部屋を出ることは、うっかりすると考えが及ばないことがあります。
夜、洗面所から二階に行く場合です。
すべてが手動スイッチの場合、下図の通り6つのスイッチが必須となります。

照明を点けることだけ意識すると、6番の「ダイニングの照明を消す」というスイッチを忘れてしまうかもしれません。付け忘れた場合は、暗闇の中を➂の位置まで戻って照明を消し、暗闇の中を歩いて玄関まで行かなければなりません。
また明るいうちに風呂に入って、入っているうちに暗くなったらリビングやダイニングの照明が付いていません。洗面所出口付近にリビングもしくはダイニングの照明スイッチがないと困ります。
このようにいろいろなパターンをすべて想定して、照明のスイッチ位置は決めなければなりません。これは基本中の基本と思われがちですが、実は細かな動きを考えると、先に上げた例のように、暗闇の中スイッチを探して歩くことはあり得そうでした。
そんなミスはしないと誰でも思いがちですが、それでも検討忘れが出る可能性があります。入居してから「しまった。スイッチの位置が悪い」と気付くよりも、充分検討したいものです。
しかしさんざん検討しても、検討忘れがあるかどうかはわかりにくいです。私はその対策として、私は非効率的ですが場当たり確認方法を取りました。パソコンでありとあらゆる動きを作り、照明のオンオフが絶対にできることを確認しました。

画像は浴室からの動線だけですが、実際は一階で全部で36通りの動線を実際に矢印を入れて確認しました。上図説明用に一つの画像に八つの動線が書かれていますが、実際は下図のように一つのデータに一つだけの動線を入れて確認しています。

絶対に失敗しないように、「このルートは検討忘れなど絶対に出ない」というパターンもすべて入れました。洋室からトイレに行く同線などは、隣の部屋に移動するだけなので検討忘れが出そうもないです。それでも実際に動線を書いてスイッチ位置を検討しました。
その結果、以下の画像の通りのスイッチ配置が出来上がりました。このデータを一条工務店の設計士さんに渡し、この通りスイッチを取り付けるようお願いしました。

LDKの照明スイッチ区分け
一条工務店の設計士さんが考えてくれたのは、ダイニングとリビングの照明は同じスイッチで行うというものです。しかし現在住んでいるマンションでは、ダイニングとリビングは照明の区分がわかれていて、家族もこまめに使わない照明を消しています。家族で話し合い、マンションと同じくダイニングとリビングの照明は別系統にすることにしました。
ただしこれをやるとますますスイッチの位置について検討が必要になります。当然のことながらスイッチの数は増えます。
一ケ所のスイッチ取り付け代金は説明を受けていないのでわからないですが、おそらく省エネと言って照明を消しても、その省エネ分でスイッチ代金を稼ぐのは難しいでしょう。しかし私たち家族の好みで、スイッチの数も増えて複雑なオンオフをすることになっても、LDKはすべて別々のスイッチで照明が点灯するようにしました。
センサースイッチの取り付け場所
照明にはスイッチが必要です。照明のスイッチでセンサースイッチというものがあります。人が来ると自動でスイッチが入るものです。
センサースイッチは、パナソニックの「勝手にスイッチ」が有名です。壁に取り付けるセンサースイッチの代名詞と言っても過言ではありません。私の建てた一条工務店のi-smartでも、オプションで付けることができます。
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我が家もいくつか勝手にスイッチが付けてあります。とても便利に感じているものと、ちょっと不便に思うものがあります。便利だからといっていたるところに勝手にスイッチを付けてしまうと、思いがけない問題が起こることもあるので、注意が必要です。
パナソニック勝手にスイッチ


パナソニックの勝手にスイッチは、人の体温を感知することで、照明のスイッチが入る設備です。上に紹介したWTP1811WPが、一条工務店のi-smartでもオプションで取り付けられます。
このスイッチは人体の出す熱を感知すると、電源を入れる仕組みです。センサーは160度の角度で、2mの距離まで感知します。家の中では玄関や廊下に取り付けることが多いので、その場所であればこの仕様であれはまず問題なく作動するでしょう。
勝手にスイッチを付けてよかった場所
我が家で取り付けた照明の勝手にスイッチで、付けて良かったと感じている場所を紹介します。
玄関ホール
玄関には絶対に勝手にスイッチで照明を点けるようにすることをお奨めします。夜に帰宅して入った瞬間に照明が点くことは、想像以上に便利です。帰宅した時に玄関が暗いことは寂しいものです。
勝手にスイッチの場所さえ間違えなければ、ドアを開けて中に入る瞬間に照明が点灯してくれます。パナソニックの勝手にスイッチは感度がとてもいいので、「たまに感知してくれないことがあり、夜に帰宅しても玄関ホールの照明が点かないことがある」ということは一度もありません。
ただし注意も必要です。人を感知すると自動で点灯、時間が来ると消灯するという設定で使用することになると思いますが、その場合は来客があってあまり動かずに玄関で話し込むと、照明が消えてしまうのです。
お客さんは、話している途中で急に照明が消えて真っ暗になるのですからびっくりします。照明が消えた場合は、手などを動かしてセンサーに感知させなければなりません。
一度照明が点いてから消えるまでの時間は設定できますが、我が家では玄関ホールの照明を長く点灯させるよう設定してありません。基本的には玄関ホールは長く滞在する場所ではないので、なるべく早く照明が消えたほうが電気代の節約になるからです。
しかしそうすると、来客時にもすぐに照明が消えてしまうことになります。
すぐに照明が消えてしまうことを防止するため、玄関で話し込むような場合はスイッチを切り替えて「連続入」のモードにしています。来客時にそのモードにしておけば、照明は点きっ放しになるため、話している最中に照明が消えてしまうことはありません。
自動で照明が点くセンサースイッチには、勝手にスイッチのほかに、ダウンライトにセンサーが付いているものもあり、それを選択するという考えもあります。
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来客時にすぐに照明が消えてしまうことを防止するため、センサースイッチを切り替えて連続で点灯させる必要があります。センサー付きダウンライトを常時点灯させるためには、脚立を使って天井にあるダウンライトの設定を変更しなければなりません。来客時にそんなことはできませんよね。
簡単に常時点灯モードに切り替えるためにも、スイッチは壁に付けたほうがいいのです。つまり普通のダウンライトを付けて、勝手にスイッチで点灯させることがベストです。
一階ホール
わずか一帖のホールに勝手にスイッチを取り付けました。
ここは照明の種類を選びます。安価な調光機能の付いた照明機器は、センサーが感知して照明が点くまでタイムラグがあります。我が家で最初に付けた照明は、1秒近くタイムラグがありました。足早にホールを通ると、通り過ぎた後に照明が点くようなこともありました。
今はLED電球をそのまま付けています。タイムラグがないので快適です。
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見栄えは相当悪いですが、この位置の照明など誰も気にしないものです。もう少し生活に余裕ができたら、照明を取り換えることも考えていますが、当面はこのままでも問題ないです。
二階廊下
二階廊下に上がると、すぐに照明が点きます。これは便利です。付けたことに問題はありません。
しかしスイッチの位置に問題がありました。
主寝室を出た右手に、勝手にスイッチを付けました。しかしこの位置だと、主寝室の照明を付けたまま、ドアを開けておくと主寝室の照明の光が、勝手にスイッチに当たります。

画像は主寝室のドアを開けたところです。中央の白い壁に付いているのが、廊下の勝手にスイッチです。主寝室の照明がセンサーライトに当たっているのがわかると思います。これではセンサーが反応してくれません。廊下の照明が付かないのです。
二階廊下の照明スイッチを勝手にスイッチにしたことはとても便利で文句はありませんが、スイッチ位置は失敗しました。
勝手にスイッチを付けてよかったのか微妙なところ
トイレ
一階のトイレも二階のトイレも、どちらも勝手にスイッチを取り付けました。一条工務店のi-smartでは、トイレに勝手にスイッチを付けることがとても多いらしいです。
トイレに入ると照明が付くのは便利です。しかし絶対に必要だったのか、微妙なところです。
トイレに長く入っていると、動かない限り照明は消えてしまいます。タイマーを長く設定すると、すぐにトイレから出た時は、いつまでも照明が付いていて無駄な電気を使っている気がしてしまいます。そのためあまり長く点灯し続ける設定にしていません。
トイレはすぐに出ることもあるし、長く居座ることもあります。このように滞在する時間場まちまちの場所には、勝手にスイッチは不適なのかもしれませんね。
トイレにセンサースイッチを付けるメリット
センサースイッチにした場合の利点は、言うまでもなく人が部屋に入れば勝手にスイッチが点灯してくれるということです。
そして照明が点いたままトイレから出ても、自動的に照明は消えてくれます。自動で点灯することはともかく、消し忘れが絶対にないことは大きな利点だと思います。
センサースイッチの欠点
当然のことですが、普通のスイッチよりセンサースイッチの方が価格が高いです。オプション料金は1万円くらいかかります。
価格よりも問題なのは、子供が「部屋から出る時は点灯させた照明のスイッチを必ず切る」という当たり前のことを学習しなくなってしまう可能性です。
大人だって毎日自分の家でトイレから出た時にスイッチを切らない生活をしていたら、よその家でスイッチを切り忘れるようになってしまうかもしれません。
生まれた時からトイレから出る時にスイッチを切る必要のない環境で育つ場合、本当によその家でスイッチを切り忘れる子供になってしまう可能性はあると思います。
スイッチ交換ができるような位置に取り付け
我が家ではトイレのスイッチはドアを開けてすぐの位置に付けてあります。このようにしておくと、センサースイッチから普通のスイッチに変更するのは簡単ですので、おすすめです。
子供の教育上、問題がありそうならば、センサースイッチを普通のスイッチに取り換えることも考えていきたいと思います。
センサースイッチにすると便利なことは間違いないでしょう。現実には今の住居でも妻が時々トイレの照明を消し忘れています。消し忘れはスイッチが故障しない限り100%なくなります。
もし入居後センサースイッチが不要だと判断した場合は、スイッチの交換も視野に入れています。電気工事士の資格を持っている友人がいるので交換工事は頼むことができます。
皆さんもトイレの照明をセンサースイッチにするかしないかについて、一度だけでもいいのでいろいろな側面から考えて検討されることをおすすめします。
勝手にスイッチを付けないことが正しかった場所
一条工務店i-smartの間取りや設備の打ち合わせ時、人が長く滞在することのない場所には、勝手にスイッチの取付けを勧められました。しかし必要ないと判断して付けなかった場所があります。実際に生活して、付けなかったことは正しかったのか検証します。
土間収納
玄関横の土間収納ですが、ここは付けなくて正解でした。ひとつの理由は、「土間収納の照明は、ほとんど付けることがない」からです。
我が家では土間収納は、扉を開けていると玄関入口のダウンライトが中を照らしてくれます。


土間収納で物を探す程度なら、夜でも充分な明るさになります。照明を付けることすらほとんどないのですから、勝手にスイッチも必要ありません。
また、土間収納の扉は開けたままにしてあることがあります。その状態だと、玄関を人が通るたびに中の照明が点いてしまいます。このことからも、勝手にスイッチにしないことは正解でした。
もちろん夜に中に入って物を探す時は照明を点けることがあります。その場合も、手動スイッチでまったく問題ありません。しかしその頻度はとても少ないです。このように使う頻度の少ないところに勝手にスイッチは付けないほうがいいでしょう。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは中にいる時間がまちまちです。物を取りに行くだけだと、3秒足らずで出ることもありますし、中を整理するために1時間以上滞在することもあります。このような場所は、勝手にスイッチは不向きです。
出入り口は一つですから、入り口横に手動スイッチを付ければ、まったく問題ありません。勝手にスイッチにすればよかったと思うことは、今のところ一度もありません。
もし付ける場合に注意すべきことは、服や収納ボックスなどの位置をしっかり決めて、「絶対に勝手にスイッチのまわりに物を置かない」ようにする必要があります。ウォークインクローゼットは服の量や持ち込む収納ボックスなどの量により、置き位置がどうなるか入居するまでわかりません。意外にたくさんのものを持ち込むと、スイッチが持ち込んだ服や収納ボックスで隠れてしまうかもしれません。その場合はクローゼットに入っても照明が点かないことになります。
また、最初は勝手にスイッチを避けてウォークインクローゼット内部に物を配置したとしても、物が増えていき、中のレイアウトを変更したくなるかもしれません。勝手にスイッチがあると、勝手にスイッチを避けて物を置くことがとても面倒に感じられることも考えられます。「ここに物を置きたくなったのに、勝手にスイッチがあるから置けない」という事態は避けたいものです。
これらのことを考えると、ウォークインクローゼット内部にセンサースイッチを付けることは避けることが賢明です。スイッチはウォークインクローゼット外に付けておき、照明を点灯させてから中に入ることがベストです。我が家ではそのようになっていますが、まったくストレスを感じることなくスイッチを使用しています。

上の画像では、左にあるドアがウォークインクローゼットの入口ドアです。その右横にあるのがウォークインクローゼット内部の照明スイッチです。この配置でまったく問題ありません。
階段
我が家ではオープンステア横に、階段の照明が付けてあります。当初はここのスイッチを、センサー式にすることを希望していました。
しかし一条工務店の設計士さんが、「もし年老いた人がゆっくり階段を上がっている時に、途中でタイマーが切れて照明が消えたら危険だから、付けない方がいい」と言われて付けるのを止めました。
実際に生活して思うことは、階段は手動スイッチが正しかったということです。というのも、階段と二階廊下の両方に勝手にスイッチを付けた場合、問題が起きることがあるのです。
勝手にスイッチの注意点
勝手にスイッチは便利ですが、我が家で階段に勝手にスイッチを付けなかったのには、上に書いたような「階段の上り下りの途中でスイッチが切れると真っ暗になって危険」ということ以外に、もっと大きな理由があったのです。我が家の二階の廊下と階段を例に取って、勝手にスイッチの問題を挙げさせていただきます。
つながる空間に勝手にスイッチが付いていると、片方の照明が点いている時、もう片方の空間についている勝手にスイッチは、明るく照らされて作動しないこともあるのです。

上の画像は、我が家の二階廊下の勝手にスイッチの位置と、階段の照明の位置関係の簡易図です。階段の照明と二階廊下照明の勝手にスイッチの位置がとても近いです。
階段の照明を付けてしまうと、二階廊下の照明が点きません。二階廊下の勝手にスイッチ付近が、階段の照明で明るくなっているので当然ですね。階段の照明スイッチを切った時に、二階廊下の勝手にスイッチが作動して、二階廊下の照明が点くのです。もし階段の照明も勝手にスイッチだったら、どうなると思いますか?
階段の照明は勝手にスイッチのため、しばらく点きっ放しになっています。その間は二階廊下の照明は点いてくれないのです。二階廊下の階段付近は、階段の照明で明るいです。しかし奥に歩いて行くと暗くなります。それでも二階廊下の照明は、階段の照明が消えない限り、点灯してくれないのです。


我が家の階段照明と勝手にスイッチの位置関係のわかる画像を載せてみました。
中央の光が階段の照明で、その左にセンサースイッチがあります。勝手にスイッチに照明の光が直接当たったり、勝手にスイッチまわりが明るくなりすぎたりすると、勝手にスイッチが作動しないことがあるのです。
階段の照明スイッチをセンサーにして、さらに階段とつながる空間にも勝手にスイッチを付けたという情報もネット上ではあるようですが、多くの場合はうまく点灯しないのです。最後の手段として、照明スイッチの感知照度を落として、明るくても点くように調整するしかありません。しかし明るくても点くように調整すると、「まだ暗くなっていなくて、照明が必要ない明るさの時にも、照明が点いてしまう」のです。
勝手にスイッチは、連続した空間に付けることは避けたほうがいいのです。
勝手にスイッチはとても便利です。しかし必要ない場所や、付けるべきではない場所もあります。それは間取りによって変わることもあるので、本当に必要なのか自分でしっかりと考えることが大切です。
照明スイッチまとめ
照明スイッチの検討がしっかりできなくて、入居後に使いにくさに気づいても、修正することはほぼ不可能です。
絶対に大丈夫だと自信を持って言えるよう、皆さんも自分でしっかり検討されることをお薦めします。
この記事は照明スイッチの位置を失敗しないようにするための記事を含みますが、コンセント位置を失敗しないように考えた記事が、以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。
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