ゴーヤの弦を摘芯して、ゴーヤの弦が成長すると花が咲くようになります。
受粉させればゴーヤの実がなります。
今回はわが家で行った受粉方法から収穫、そして来年に使う種の作り方を紹介します。
受粉
ゴーヤが発芽して成長すると、花が咲きます。
雌花に雄花の花粉を付けることを受粉と言います。この受粉がうまくいくと、雌花がゴーヤの実になります。
ミツバチなどが通ってくれるようになると、それらにより自然に受粉してくれるのでとても楽です。
ただしプランター栽培で少量のゴーヤを育てている場合は、咲く花も少ないのでミツバチが一切来てくれないこともあります。特に二階のバルコニーなどで育てている場合は、ミツバチが来てくれないことが多いです。
このような場合は、人手により受粉させなければなりません。
これが雌花です
鼻の裏側が膨らんでいます。
受粉は雄花をちぎり取って、花の中央にある花弁を、雌花の花弁にこすり付けるだけです。
雄花の花粉が雌花に付くのは、見ればすぐにわかります。
強く押し付けると雌花の花弁が折れることがありますので、注意してください。
受粉は朝のうちに行うとよいとされています。10時くらいまでに終わらせるといいようです。
あまりたくさんの栽培をしていない場合は、雌花が咲くのがとてもうれしく感じます。そんな時に雨が降ると、受粉がうまくいかないのではないかとがっかりするかもしれません。
受粉させても雨で花粉が流れてしまうこともあります。
どうしても受粉させたい場合は、受粉した後に小さなビニール袋で雨が当たらないようにしたこともあります。
一例ですが、ゴーヤではなくスイカを栽培した時は、ネットを張っている支柱にこうもり傘を結びつけ、受粉させた雌花に、雨が当たらないようにしたこともあります。
受粉が成功すると、実が大きくなっていきます。
追肥
肥料は2週間に1回、1つの弦に一掴み、有機肥料888を根元に撒きます。肥料があまり多すぎると、弦枯れが起きるようです。
ただし肥料をやりすぎると、根が枯れてしまうと言われています。また害虫も付きやすくなるので、注意してください。
収穫
ゴーヤの実の一番下が、枯れて少々乾いてきた感じになったら、収穫します。ハサミで切り取るだけです。
手でちぎり取ろうとしてもうまくいきません。必ずはさみで切断してください。
害虫に注意
害虫にひどくやられたことがあります。
ウリノメイガです。
これが居ついてしまうと、どれほど頑張って幼虫を取り去っても、全滅させることはできませんでした。
これが成虫です。
これが産み付けられた卵です。
幼虫は葉を食い尽くしてあっという間に成虫になります。その成虫がまた卵をゴーヤに産み付けるというループが始まったら、消毒するしか方法がありません。
水やり
プランターで栽培している場合は、水やりがとても重要になります。
特にベランダ等でプランター栽培している場合、床が太陽に熱せられて、すぐに土が水を失います。
水は朝と晩の2回は、確実にたっぷりとあげてください。
注意してほしいことがあります。雨が降ると水もたくさん土に浸み込んでいると思い、水をあげなくても構わないと思ってしまうかもしれません。しかしたくさん雨が降ったようでも、実際には土に浸み込んだ水は少量である場合が多いのです。
私は雨の日の水やりをしなかったため、スイカとトマトを枯らしてしまったことがあります。
ゴーヤはある程度は水が切れても枯れませんが、雨の日であっても晴れの日と同じように水やりをしておく方が安心できます。
頑張って水やりしていても、ベランダやループバルコニーでは、床面が高熱になるため土の水の蒸発がとても早いのです。
この画像のように下部の葉が黄色くなった場合は、水が足りなかったと判断してください。
余計な弦の剪定
弦を好きなだけ成長させず、不要な物を切り取ることが一般的のようです。
しかしそれにこだわることはないと思います。私は弦が成長してから、一切の剪定をせずに伸びるだけ伸びさせました。それなりに収穫量も多く、立派なゴーヤがたくさん取れたので、私はそれでよかったと思っています。
徹底的にしっかり管理する場合は、余計な弦を剪定することがいいのかもしれません。
種の作り方
来年のために、種を作っておきましょう。
種は立派な形のゴーヤを収穫せず、そのままにしておくことで作れます。
この時のポイントです。なるべく形のいい大きなゴーヤを選んで種を作ります。途中で取ってはいけません。バラバラになるくらいまで放置します。
種は厚みがあり、ちょっと色が付いている物がいいです。
種作りで大切なことは、たくさん作っておくことです。
ゴーヤは種により、弦の強さが違います。発芽した時に弱々しい物は、頑張って育ててもたくさんのゴーヤが収穫できません。
そのためたくさんの種を作り、たくさん発芽させ、その中で強い物を選んで育てる必要があります。
わが家ではメインで育てた最も強い8本の苗は、大きく育ってたくさんの実を付けてくれました。しかしそれより劣る苗は、あまり弦も大きく育たず、実の収穫量も少なかったのです。
たくさんの種を取って、たくさん発芽させることが重要です。
できた種は、光の入らない袋に入れて保存します。内側が銀色のお菓子の袋がいいです。
収穫終了
ゴーヤは時期が過ぎると、実がまったく大きくならなくなります。新しい雌花も咲かなくなります。
このようになったら、片付けてしまいましょう。
ゴーヤはプランター一杯に根を張っています。ふるいにかけて根を除去しましょう。
根を除去したら、土を保存します。私は厚いビニール袋を購入し、その中に土を入れて土間収納で保管しています。
同じ土を次の年に使う
ゴーヤは前年にゴーヤを育てた土を、次の年も使うことは避けた方がいいと言われています。そのような情報があったため、テストをしてみました。2つのプランターは前年にスイカを作った土を、もう2つのプランターは前年にゴーヤを作った土にしました。
結果は4つのプランターとも、弦の繁殖やゴーヤの取れた量は、ほほ同じでした。
厳密には同じ土で毎年ゴーヤを育てない方がいいのかもしれませんが、あまり出来には関係ないようです。
ただし害虫が発生して大変な目に合ったので、それはもしかしたら同じ土でゴーヤを2年連続で作ったことに関係するのかもしれません。
ゴーヤの実の保存
ゴーヤは冷蔵庫の野菜室で保存します。しかしそれでは追いつかないほど取れることもあります。その場合は、薄く切って冷凍保存しましょう。
薄く切ったものをボウルに入れて、冷凍保存したものです。
これを料理に使っても、冷凍品だと思えるほど味が変わるものではありません。
薄切りにして水に浸ける場合ですが、あまり長い時間水に浸けると、大切な栄養分が水に溶けだしてしまいます。水に浸ける時間を増やすと苦みもなくなりますが、同時に栄養分もなくなると考えてください。
さっと浸してすぐに上げるイメージで行いましょう。
まとめ
ゴーヤを育てて大切なポイントを上げてみます。
- たくさんの種を発芽させ、強い芽を選んで使うと収穫量が上がる
- 雨が降っても水やりを欠かさない
- 害虫が繁殖したら消毒以外では対応は難しい
ゴーヤの発芽やプランター栽培について、以下2つの記事を書いています。
是非ご覧ください。