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i-smartの設備

一条工務店 ロスガード給気口の位置考察

一条工務店i-smartでは ロスガード という換気システムが付けられます。

現在新築された家では2時間に一回、室内の空気をすべて入れ替えなければならないという法律があります。このロスガードを使ったシステムはもちろんその法律にも準拠し、確実に室内の空気を入れ替えてくれます。一条工務店だけではなく、今ではどのハウスメーカーも換気システムが取り付けられますね。

どのような換気システムでも、必ず給気口があります。換気システムの給気口とは、外気から空気を取り入れて噴出させるものです。効率的にどの場所も換気ができるよう、家じゅうに取り付けられています。

このロスガードの給気口位置について、私なりに考えたことを紹介します。

ロスガード 給気口とは

一条工務店では家全体の換気システムが付けられています。ロスガード90と呼ばれているもので、外から空気を取り入れ、各部屋に給気する設備が取り付けられます。

二階に二ヶ所排気口が付けられており、そこから室内に供給したのと同じだけの空気を吸い出します。このようなやり方で家中の空気を常に入れ替え続けるシステムのことを一条工務店ではロスガードと呼んでいます。。

ロスガード本体から空気を送り込みますが、その出口がロスガード排気口になります。必ず天井に付けられます。一条工務店の図面では SA* と書かれています。

ロスガード給気口

ロスガード給気口と自然給気口との違い

一条工務店の家には、差圧感応式給気口という給気口が付けられています。一般的には自然給気口と呼ばれているものです。

差圧感応式給気口

換気扇などを回した時、室内の空気を外に出すことになります。しかし高気密の家だと排出する空気を家の隙間から取り入れることが難しいため、空気が排出しにくくなります。換気扇を回して空気を外に出そうとしているのですが、出すためにはどこかから取り入れなければなりません。隙間がないから取り入れられず、室内の圧力が下がってしまうのです。

一条工務店の家では、自然給気口(差圧感応式給気口)のダンパーをロックして空気が取り入れられないような状態で換気扇を回した場合、入り口ドアを開けるのがとても重くなります。

換気扇を回した時に臨時で外気を取り込むのが自然給気口で、常に稼働して室内の空気を入れ替えているのがロスガードということになります。

ロスガード給気口の位置

実は多くの場合、ロスガードの給気口は部屋の入り口付近に付けられるようです。

ロスガード給気口からは常に給気が行われています。そのため人が滞在するベッドの上とかソファーの上に付けた場合、寒いとか体が乾燥するとかの問題を訴える人がいるそうです。入り口ドア付近ならば人が滞在することはないとの判断のようです。

しかし入口に近い位置に給気口が付けられた場合、入ってきた空気はすぐにドアから出ていってしまいそうな気がします。つまり部屋の奥は換気がしっかりできないように思えるのです。

その点を打ち合わせの場で聞いてみると、ロスガード給気口の位置については長い時間をかけて実験を行い、確認しているようです。実験の結果では、ドア付近に給気口を付けてもまったく問題ないとの結果が出たそうです。そのため空気の交換効率については、位置を気にする必要はないと判断されています。

それでもロスガード給気口の位置は気になる

実験の結果、ロスガード給気口は入り口ドア付近でも入り口ドアから離しても、空気の交換効率は変わらないと説明を受けました。しかし少しでもドアから離れた位置に給気口を付けた方がいいという気持ちは消えませんでした。

もし人が滞在する場所ではなく、ドアから離れた位置に付けられるのであれば、そこに移動してもらうことは何も問題ないことです。ただし照明の位置、ホスクリーンの位置、ナノイーの位置などがあり、どこにでも移動できるものではありません。それらを優先した上で、なるべく入り口ドアから離れた位置に給気口を付けてもらうように依頼してみました。

ロスガード給気口位置を書いた書類作成

私はロスガード位置について、間取りを書いてそれに希望の位置を示したデータを作りました。

ロスガード給気口指示図

それをプリントアウトし、打ち合わせに持参して依頼しました。

依頼忘れや位置間違い、また相手側(ハウスメーカーである一条工務店の設計士さんや営業さん)が忘れてしまうことへの対策にもなります。

ロスガード給気口位置依頼後

ロスガード給気口はほぼ依頼通りの位置に変更されました。正直家づくりのプロが「位置にこだわる必要はない」と言い切っていることですから、私が気にし過ぎなのかもしれません。

しかし給気口の位置を移動しても何一つデメリットはありません。それならば納得いく位置に給気口を取り付けた方が、満足できると思います。

ロスガード給気口位置変更のデメリット

今、デメリットは何一つないと書きました。しかし実はデメリットはあるんじゃないかと思っています。いきなり書いたことを覆すようで申し訳ありません。

例えば冬の場合です。ロスガードは熱交換システムがあり、入ってくる風は暖かいと言われています。しかし室内と同じレベルの暖かい風が入って来ることはないのです。わずかながらでも温度は低いはずです。入ってきた空気がすぐに排出された方が、室内の温度を下げずに済むのかもしれません。

これはあくまで想像ですが、冬に暖かい家に住みたいと考えるのなら、ロスガード給気口はドアの近くに設置したほうがいいのではないでしょうか。寒い風が外から入ってきても、すぐにドアの隙間から吸い出されてしまうのですから。一条工務店でもそのことはわかっていて、暖かい家にするためにあえてデフォルトでは、入口付近にロスガード給気口を配置しているのではないのでしょうか? 部屋の入り口付近に給気口を付けた場合、空気交換効率が下がることは間違いないのですが、下がるとしても法令的にも健康的にも問題ないレベルであるから「どこに付けても効率は変わらない」と言っているのでは? そんなことを考えてしまいました。これはあくまで私の想像です。

以上のことまで考え、給気口位置を変更してもらうことについては、とても悩みました。私は考えた末で、空気交換効率を優先しましたが、今でも余計なことをして冬には部屋を寒くしてしまい、快適性をわずかながらでも落としたんじゃないかと少し心配です。

私の家は一軒だけです。同じ家はどこにもありません。給気口の位置だけ変えたまったく同じ家と快適性を比較するしか、今回の判断を確認する方法はありません。つまり私の判断については、正しかったのか間違っていたのか、真相は永久にわからないのでしょう。

もしロスガード給気口の位置を指定したいと考えている方は、上記の可能性もあることを理解した上で、慎重にご判断ください。

このロスガード給気口以外にも、一条工務店では差圧感応式給気口というものがあり、それの位置についての考察記事が以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。

室内の壁に付けられた差圧感応式給気口
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