一条工務店にはJF5961というFIX窓(嵌め殺し窓)があることをご存じですか?
この窓は存在感抜群で、ぜひとも新築時には付けることをおすすめしたいものです。
ただしこの窓を付けることでデメリットを感じることもあります。
大型窓JF5961を付ける時のポイントをまとめました。
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一条工務店大型窓JF5961
一条工務店の中で、パノラマウインドウを除くと最も大きな窓が、JF5961というFIX窓(嵌め殺し窓)になります。
JF5961は実測で、ガラス部分が1,552mm(横)×1796mm(縦)もあります。
付けたら圧巻の大型窓なのです。
JF5961の価格
このJF5961は、大型の窓であるのに、以前は標準品でした。付けても費用が掛からなかったのです。
しかし今では、オプションで50,000円の価格設定になっているようです。
オプションで50,000円知ると、ちょっと高いと思う方がいるかもしれません。
しかし断熱性能の優れた高性能の大型の窓ガラスが50,000円というのは、かなりリーズナブルだと思います。おそらく他のハウスメーカーでは、50,000円では付けられないでしょう。
JF5961を付ける場所
この窓を付けるには、かなり大きなスペースがないと、付けることはできません。
窓ガラス部は壁に比べて耐震強度がありません。壁で家を支える2×6工法では、壁の中に大きな窓があると、その壁の耐震強度が落ちてしまいます。
壁に対して窓の割合が著しく多くなると、耐震強度の問題で、その窓は付けられなくなります。前後左右にある程度の余裕がなければ、付けることはできないのです。
またあまりにもボリュームのある窓ですから、自己主張しすぎるため、目に入りやすい場所に付けると、ちょっとうるさすぎる気がします。
わが家では目の入りにくい吹き抜けの2階部分に付けています。
付けるデメリット
窓は大きなものを付けるほど、家の気密性能や断熱性能が落ちます。
壁に比べて窓の方が断熱性能は低いため、大きな窓を付けると夏は暑くて冬は寒くなりがちです。
しかし一条工務店の窓ガラスの性能は、リクシルの5枚ガラスの窓、レガリスを除けば、トップクラスの断熱性能を誇ります。この窓にハニカムシェードという断熱性の高いブラインドが付きますから、それほど断熱性能は落ちないと私は考えました。
ガラスはカスミガラスか透明ガラスか
この窓のガラスですが、カスミガラスか透明ガラスか、どちらにするかかなり迷いました。
透明ガラスにするメリットは、空が見えて爽快感を味わえることです。それがかなり魅力的でしたから、最後まで透明ガラスにしたいと思っていました。透明ガラスでもカスミガラスでも、明るさは変わらないとのことでしたし、断熱性能もまったく変わりません。
見上げると青い空の見える透明ガラスの大型窓は、魅力がありすぎでした。
しかし透明ガラスのデメリットがありました。汚れが付いたら、とても目立つということです。
二階の窓は外から汚れが付いた場合、掃除するのがとても大変です。間取り打ち合わせの時には、掃除するすべを考えることができませんでした。
カスミガラスならば、窓が汚れても目立ちません。汚れを放置してもまったく問題ないのです。
透明ガラスの爽快感は捨てがたかったですが、ガラスの汚れが目立つことはとても気になる問題でした。そのためわが家では、透明ガラスをあきらめて、カスミガラスにしました。
JF5961の窓を付けようと考えている方で、私と同じように透明ガラスに魅力を感じている方は、透明ガラスにすることを考えてもいいかもしれません。
窓の外側が汚れても、掃除ができる方法を見つけたからです。
その方法はケルヒャーなどの高圧洗浄機で、窓を掃除するというものです。やり方によっては十分きれいになります。
問題ないレベルで窓が掃除できることを知った今なら、私はJF5961の窓は絶対に透明ガラスにします。
二階の窓を外から掃除する方法は、ケルヒャーで汚れた二階の窓を簡単に掃除 K5 サイレント カー&ホームキットレビューという記事を書いていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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ただしわが家の場合は、外側は掃除ができますが、内側(家の中)の掃除はかなり難航します。
吹き抜けなどの窓は、長いハシゴを掛ければ(少々危険ですが)、掃除ができないわけではありません。
しかしわが家の場合は、オープンステアがあるためハシゴが掛けられません。現時点ではこの窓をきれいに掃除できる方法を見つけていません。
透明ガラスにした場合で窓が曇った場合は、拭き掃除をするのはかなり大変そうです。
オープンステア横にJF5961を含めた窓を取り付ける場合は、わが家のようにハシゴが掛けられない場合があります。
その場合は室内側から拭き掃除をすることができませんから、内側の窓が汚れる可能性がある家では、注意したほうがいいでしょう。
内側の窓が汚れるのは、主に煙などの発生が原因です。
たばこの煙や、調理時に煙が充満すると、窓の内側が汚れやすくなります。そのようなことになっても目立たないのはカスミガラスです。
煙が充満する場合は、窓内側が汚れることも考えて、ガラスの種類を選びましょう。
オープンステアを見下ろす窓
わが家のJF5961の取り付けを、もう少し違う角度から見てください。
オープンステアを見下ろすように取り付けてあります。
この窓があるため、昼間はオープンステアを通る時、とても明るく感じます。
この窓が最も目に入るのは、二階廊下からオープンステアに向かう時です。
画像ではその迫力はわかりにくいと思いますが、吹き抜けにどっかりと付いたJF5961は、大変な存在感です。
外からみたJF5961
外から見JF5961の画像です。
二階中央の窓がJF5961です。
付けてあるのが二階なので、それほど目立つわけではありませんが、なかなかの迫力を持っていると思っています。
ハニカムシェードを開ける場合
基本的にわが家のJF5961は、ハニカムシェードはほとんど開けたことがありません。ハニカムシェードがないと、窓の断熱性能は結構落ちます。
冬には室内が寒くなり、夏には暑くなります。そのためなるべくハニカムは閉めたままになっています。
しかし時々ハニカムシェードを開けてみると、明るさにびっくりします。
付けるかどうか検討されている方は、ハニカムシェードを開けた時の明るさも知っておいてほしいです。窓が大きいだけにハニカムを開けるととても明るいので、付けたい気持ちが増すと思います。
JF5961のおすすめ取付位置
大型窓のJF5961は、大きすぎるためにあまり採用する人がいないようです。大きなFIX窓は、確かにスペース的には付けにくいかもしれません。
私がこの窓を取り付けるのにおすすめなのは、わが家と同じオープンステアの側面です。展示場でもわが家と同じ位置にJF5961が付けられているのを見たことがあります。
JF5961はオープンステアとの相性が抜群なのです。
オープンステアの吹き抜けの側面に付けると、とても自然で違和感もなくおしゃれに見えます。
もしオープンステアの側面が外壁であれば、ぜひJF5961を付けることをおすすめします。
ただし先ほども書いたとおり、内側の掃除がとてもやりにくいです。その点は注意してください。
オープンステア横に取り付ける注意点
オープンステア横に取り付ける場合、掃除ができない以外にも、ほんの少しだけ注意点があります。
わが家の場合ですが、かなり無理をすると、オープンステアからJF5961の窓枠に登ることができます。
もちろん大変危険で、チャレンジしたことはありませんが、それほど難しくなく移動はできるでしょう。
オープンステアから窓枠に登ることなど、普通は考えないと思います。しかし私は入居してすぐに、「子供が大きくなったら絶対にここに登るだろうな」と思いました。私が子供だったら、絶対に登ってみようと思うからです。(小学生から20歳くらいまで、知り合いで自分より高いところを怖がらずに無茶をしている人はいませんでした)
わが家に入居から3ヶ月して生まれたわが子が生後2歳6ヶ月になった時、キッチンのステップカウンターのカウンター部(65cm)から平気で飛び降りるようになりました。
このような子供の場合、危険な行為をする可能性があります。
一般的にはあまり関係ない話ですが、やんちゃなお子さんの場合は、危険だけど行くことのできるような場所は、あまり作らないほうがいいと思います。
特殊な例ですが、念のため注意点として挙げさせていただきました。
まとめ
大型窓JF5961は、一条工務店の窓ガラス性能とハニカムシェードがあるので、付けても冬に寒いとか夏に暑いと感じることは、かなり少ないと思います。わが家でも窓のせいで室内が快適でなくなるような気持ちを持ったことがありません。付けても不快になることはまずないでしょう。
カスミガラスか透明ガラスか、どちらを選ぶのか慎重に判断してください。わが家のように家の中で窓ガラスが汚れるような煙を出すことはないお宅は、透明ガラスを選択してもいいのではないかと思います。とはいえ後で後悔しないよう、慎重にご自身でご判断ください。
JF5961、オープンステア横に付けるととてもいいですよ。