チャイルドシートを使う子供がいる家庭では、スライドドアの車を選ぶととても快適です。
幼児や園児をスライドドアの車に乗せる快適さを味わってしまうと、もうスライドドア以外は不便でたまりません。
わが家の車はスズキソリオでしたが、最近ワゴンRスマイルに乗り換えました。この時にスライドドアのない車に乗る機会ができました。
処々の事情で納車日が伸びている間に車検が切れてしまったので、ディーラーで台車を貸してもらうことになったのです。その台車がイグニスでした。
イグニスは4枚ドアのコンパクトカーです。スライドドアはありません。この車の後部座席にチャイルドシートを付けて、3歳のわが子をチャイルドシートに乗せるのに、大変苦労しました。
開きドアを開けてチャイルドシートに子供を座らせるには、ドアをかなり広く開ける必要があります。この場合、日本の一般的な駐車場の広さだと、隣の車にドアが当たってしまうことが多いのです。
そのため妻は台車を借りている期間、店舗の駐車場に車を停める時は、まわりに車のない場所を選んで停めていました。
私も子供をスイミングスクールに連れて行ったのですが、今まで停めて楽々子供を乗り降りさせていたスペースでも、イグニスではドアを開けて人が乗り降りできません。スライドドアは狭い場所でも乗り降りできる便利な機能であることを痛感しました。
ワゴンRスマイルのスライドドア
スライドドアの張り出しは、15cmほどしかありません。
燃費のいい新型アルトの購入を考えていたのですが、スライドドアのあるワゴンRスマイルにして大正解でした。
わが家の場合は駐車場のスペースが車2台分あります。今わが家では車を1台しか持っていないので、乗り降りはどんな車でも気にせずにできます。
しかし駐車場のスペースが狭い場合は、スライドドアで乗り降りできることはとても快適なのです。
子育てしている世帯では、スライドドアのある車が便利です。
ワゴンRスマイルの開口部の大きさは、幅が600mmで高さが1,165mmです。これだけあると、子供を乗り降りさせるにもチャイルドシートに座らせるにも、狭すぎると感じることはありません。
ワゴンRスマイルには左右どちらにもスライドドアが付けられています。片側のスライドドアの車よりも、両側スライドドアは間違いなく便利です。
路上に駐車している場合は、助手席側のスライドドアを使うことが多いでしょう。そのことだけを考えると、左側(助手席側)にだけスライドドアがあればいいと思うかもしれません。
しかし駐車場では、両方がスライドドアだととても快適です。
隣の車がぎりぎりに停めて来た場合でも、反対側のドアから乗り降りができます。わが家では右側のスライドドアも、かなりの頻度で使っています。
ワゴンRスマイルのスライドドアで便利だと思うのは、予約ロック機能です。
スライドドアが閉じるには時間がかかります。従来の車ならスライドドアが閉じるまで待って、ドアのロックをしていました。
しかしワゴンRスマイルは、ドアが閉じている途中でドアロックのボタンを押すと、ドアが閉じた時にロックがかかるようにできます。
今までは雨が降っている駐車場でスライドドアを閉める場合、閉めるまで雨に濡れながら待って、それからドアのロックをしていました。しかし予約ロック機能があると、スライドドアを閉めている最中にドアロックボタンを押して、すぐに車から離れられるのです。
ワゴンRスマイルのスライドドアは乗車しやすいです。大人でも入口天井に頭をぶつけにくいのです。
これはワゴンRスマイルが、前後から見た時に真四角の形状をしているからです。
乗り込む時に開口部天井が内側に入り込んでいると、頭をぶつけやすいのです。
しかしワゴンRスマイルは開口部がほぼ垂直になっているため、頭をぶつけにくいのです。
背の高い軽ワゴンはホンダのN-boxやスズキのスペーシアなどがありますが、それらに比べて背の低いワゴンRスマイルでも、頭をぶつけにくい形状になっています。
スライドドアは自動で開閉させる場合、子供が挟まれる危険があると思っている方がいるかもしれません。
しかし現在のスライドドアは、ほんのわずかの抵抗があるとすぐに停止するようになっています。子供が挟まれても怪我をすることはまったくありませんので安心です。
便利なワゴンRスマイルの両面スライドドアですが、デメリットもあります。
スライドドアは普通のドアよりも、確実に車重が増えます。機動性も悪くなり、燃費も悪化します。両面スライドドアなので、片面スライドドアよりも車重は増えます。
ほぼ同時期に発表されたアルトと比べると、車高の高さとスライドドアの採用で、ワゴンRスマイルの方がかなり重くなります。
装備が充実した最高級グレードで比較すると、2WDの場合アルトが710kgでワゴンRスマイルが870kgです。その差は160kgもあります。
またスライドドアの窓ですが、残念ながら全開にすることはできません。
ただしあまり大きく窓が開いてしまうと、子供が転落する恐れがあります。その対策として窓の開き量を調整しているのです。子育て世帯のことを考えて窓の開き量を決めています。
今では運転席と助手席以外は、ほとんどの車が窓を全開にできなくなっています。ライバル車種と違いはありません。全開になった方が開放感はありますが、子供の安全を考えるとこれでいいのではないでしょうか?
機動力と燃費は悪くなりますが、スライドドアは子育て世帯には絶対にあった方がいい装備です。
両側スライドドア装着車の中では、最も車重の軽いワゴンRスマイルは、子育て世帯が選ぶと快適に使えるはずです。