ハウスメーカーとの打ち合わせを重ね、ついに最終打ち合わせ目前になった時の注意点です。
着手承諾書に判を押す時、各項目で検討忘れがないか心配にならないよう、徹底的に確認するための方法を実践しましたので紹介します。
最終打ち合わせで着手承諾書に判を押してしまったら、もう後戻りはできません。打ち合わせが終盤に入ると、仕事以外の時間はすべて家について考えるほどでした。検討忘れや間違いがある可能性が残っているので、すべてを把握できない限り安心できなかったのです。
最終打ち合わせまでで、打ち合わせ中に感じたことは以前記事にしています。
よろしければ以下にリンクしてありますからご覧ください。
>> 新築 打ち合わせ注意点 間取りの打ち合わせが終わったあとが勝負
今回は「打ち合わせ注意点第二回目」です。
私が問題点の洗い出し方法を含めて、最終打ち合わせのために準備したことを紹介ですから「注意点」とは少し違うかもしれませんね。
かなり時間がかかるめちゃくちゃな準備方法です。読んで「これは参考にならない」と考える方も多いと予想します。そのことをご理解の上お読みください。
問題点は簡単に見つからないことを自覚しよう
すべての皆さんは、今までハウスメーカーの設計士さん営業さんとさんどん打ち合わせを重ねてきて、そして自分の家に帰ってからもさんざん検討してきたはずです。
できる限り考えた上で決めてきたことですから、問題点なんてないと思ってしまうこともあるかもしれません。
「これだけ考えてきたのだから、もう考えたくない」という気持ちがある方も多いのではないでしょうか。再確認しようにも、確認する項目が多すぎてうんざりしてしまうかもしれません。その気持ちはわかります。
おそらくひとつやふたつ、後で後悔するような内容になっていることはあるのでしょう。しかしそれを見つけるために確認するのは、確認項目が多すぎてとても難しいのです。だから着手承諾書に判を押すのには、誰でも不安になってしまいます。
私は自信をもって判を押したいと思いました。そのため、すべての項目についてすべて把握することを目標に、着手承諾までの時間を使うことにしました。
打ち合わせ中に「これでいい!」と納得して決めたこともたくさんあると思いますが、中にはやや消極的に「とりあえずこれでいいかな?」という気持ちで決めた項目もあるでしょう。それを思い出すのも大変です。
また色や仕様を決める時は展示場で現物を見ながら決めていることも多いです。その項目を後から自分の家で書類を見ながら確認して「やはりおかしい!!」と気付くことは大変難しいことです。
問題点は簡単に見つかりません。簡単に見つからない問題点を、簡単でない方法で見つけるしかないと私は考えました。
すべての項目を把握する
何となく決めてしまったことを見つけ出すために、自分が手に入れられる情報について、すべて把握してしまうことにしました。
手に入れられる情報とは「図面」「資金計画書にあるオプション一覧」「照明仕様書」「確認書」などです。
私は、図面以外の書類と、自分の作ったデータを一つにまとめることにしました。
自分で作ったデータとは、私ががここまで作ってきた検討項目のデータです。各部屋ごとに決めなければいけない項目が記されていて、家全体では680項目になっていました。
これらをまとめるとはどのようなことなのかというと、検討項目680項目のエクセルで作ったデータに、オプション一覧などの項目をすべて追加するのです。
大変な作業でした。
私は一条工務店で家を建てましたが、一条工務店から渡された書類の内容をすべてデータに追記しなくても、読んで確認するだけで問題ないのかもしれません。しかし自分で内容をエクセルに打ち込む作業をする過程で、意味が理解できることもあります。紙に書かれていることを読んだだけでは、本気で考えずに終わってしまう項目も、自分でパソコンに入力することで、真剣に考えることができると思ったのです。
パソコンに入力してしまえば、後で同じ種類の検討項目を並べられるので、比較することで再確認できることもあります。
仕様書の内容やオプション一覧をパソコンに打ち込むのは無駄なこととも思いましたが、これは気合を入れてやってしまいました。もちろんダブってしまう項目もたくさんありますが、それは後で整理してしまえばいいのです。
各部屋の窓の品番やハニカムシェードの品番、ハニカムシェード紐の位置などもすべて把握したうえで入力していきます。品番や大きさや位置は、理解していないと入力できません。そのためわからないことを調べることになります。理解しないままにならないので、確実に再確認ができることになります。
窓の種類と、窓ガラスの種類、ハニカムシェードの種類と、ハニカムシェードの紐の位置をすべて確認していきます。スイッチ種類もドアの種類も収納の種類もすべて確認します。
大変な作業ですが、それで終わりではありません。
図面に書いてあることをすべて把握する
図面を見ると、理解できない文字がいくつかあります。理解できないことがあるのに着手承諾書に判を押すわけにはいきません。
疑問点に上げたことは以下です。
- 一階には床張り方向書かれているが、二階には書かれていないのはなぜか。
- 洗面所で洗濯機の水栓高さを指定したが、図面には何も書かれていない。
- 図面に同じ二階でルーフガーデンのコンセントは2FLとなっており、バルコニーのコンセントはFLとなっている。なぜなのか。
- 洗濯機の排水溝位置を指定したが、図面に書かれていない。
以上のことを電話およびメールで確認しました。
すべてをチェックするには大変な時間がかかりましたが、図面についての記載されていることはすべてを確認して納得できました。
まとめ
自分でも「ここまでやるのか」と苦笑いするくらい頑張りました。
とても高価な、とても大切な買い物なのですから妥協したくありませんでした。最終打ち合わせ前の1か月間は、仕事から帰宅すると食事や入浴、就寝以外の時間のほぼすべてを図面や仕様確認の時間に使いました。
朝は毎日4時に起きて確認作業を続けました。
着手承諾書に判を押したわけですが、それから1カ月以上たっても、後から変更したいところがほとんど見つかりません。その点ではうまく打ち合わせを終えられたと思っています。
今回紹介した最終打ち合わせのための確認作業では、スイッチの位置やコンセントの位置などの妥当性は確認していません。
依頼した位置にそれらが付けられているかは確認しますが、図面に書かれている位置でおかしくないかという検討はしないのです。それはその項目についてはそれ以前に徹底的に研究して検討して、しっかり指示しているからです。
そのことについては以下のリンク先に記事がありますので、もしよろしければご覧ください。
以上のように検討していなければ、着手承諾前にそれらも再確認する手間が出てきてしまいます。
それを含めて考えてみても、私のやり方は一般的ではないですね。面倒すぎてやる気にもならない方もたくさんいるでしょう。その点ではまったく参考にならなかったのかもしれません。
申し訳ありません。
もしかしたら「なんだ、その程度か」と私のやり方程度では足りないと感じられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
生意気な言い方で申し訳ないのですが、私が言いたいのは「自分のやれる限りでいいので、妥協せずに精一杯検討したほうがいい」ということです。やり方は個人個人で差があると思いますので、自分のできる限りやってみることが大切なのです。
「一度検討して決めたことだから」と、見直しを怠ってあとで後悔するのもつまらないです。