ハウスメーカーとの打ち合わせ も間取りの打ち合わせのころは、じっくり考えることができるペースで進んで行くものです。しかし設備などを決めるようになると、とたんにスピードアップすることが多いようです。
床の色、階段の色、ドアの色、ドアの種類・・・。あっという間に決められていきます。何も予備知識がないと、何となく決めてしまうことにもなりかねない雰囲気になることもあります。
これは本当に危険です。もちろん営業さんも設計士さんも、「後で変更できますからとりあえず」とは言われますが、すべてを自分で再検討することは不可能じゃないかと思っうくらい量が多いんですよね。
打ち合わせを経験したうえで、たくさんのことを感じました。打ち合わせ注意点について、これから三回に分けて紹介させていただきます。今回は第一回目です。
なお、私の打ち合わせ期間は3ヶ月間でした。
打ち合わせ開始から3ヶ月間という短期間で、着手承諾まで進んだという経験しかしておりません。半年、一年とじっくり打ち合わせをされている方にはそぐわない内容かもしれませんので、予めご了承ください。
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知識を持っていないと、設計士さんの好みの家になってしまうかも?
玄関ドアなどは何の予備知識もない状態で、「どれにしますか?」と聞かれても本来なら答えようがないのではないでょうか。デザインを見て何となく決めてしまう人もいるでしょう。
設計士さんと同席される営業さんの経験で、お勧めのものを選んでくれます。有能な設計士さんや営業さんならいいのですが、経験も浅い方たちでしたら自分の好みを言うだけになっているかもしれません。
玄関ドアは、断熱性能がいいことを重要視する方もいるでしょうし、デザイン優先の方もいると思います。どちらを重視したいのかは、ハウスメーカー側の営業さんや設計士さんだって必ず持っています。
家の断熱性能についてこだわっている施主さんがいたとします。しかし施主さんは玄関ドアの選択時にはその知識を何も持っていません。ハウスメーカー側の営業さんや設計士さんは、デザインを優先される方だったとすると、何の知識もない施主さんはハウスメーカー側の人たちから、デザインのいいドアを奨められるでしょう。
玄関ドアに断熱性能の違いがあると知らない施主さんは、デザインの気に入ったものを選んでしまいます。しかし玄関ドアには断熱性能のランクがあるのです。デザイン優先で断熱性能が低いドアを薦められて決めてしまった場合、施主さんは希望通りの家が建てられたと言えるのでしょうか。
実際玄関ドアについては、入居してからドアの種類により断熱性能の違いがあると知った知り合いもいます。このようなことを避けるためにも、最低限自分で設備や器具の知識は持っておいた方がいいと思うのです。その上で打ち合わせに臨むのがベストです。
判断できない時は、家に持ち帰って落ち着いて考える
これは言うまでもないことだと思います。
ところが次から次へと決めなければいけない項目が出てくると、あとどれだけ残っているのだろうと不安になるものです。ここで決めないで後に回すと、計画通りの日数で打ち合わせが終わらないのでは? と考えてしまうこともあるでしょう。そのために家に持ち帰って検討せずに、その場で半ば適当に決めてしまうこともあり得ます。
いかなる場合でもよくわからないまま決めてしまうことは避けましょう。
もし知識のない設備などを選ぶように求められたときは、「家でゆっくり考えて来るから保留で」と言った方がいいでしょう。私もその対応はかなり頻繁にした覚えがあります。
よくわからないまま設備等を選んでしまうのは、のちに後悔する可能性も高いのです。
「後でもう一度話し合えばいい。今は仮決めだから」と考えて曖昧に決めてしまったとします。次の打ち合わせでこちらからその話を持ち出さない限り、のちにその項目が議題に上がることはまずないと考えてください。
次に打ち合わせをする内容をあらかじめ教えてもらおう
次回打ち合わせは何をするのか教えてもらい、あらかじめ下調べしておくのはかなり有効です。
私も担当営業さんに、次の打ち合わせには何をやるのかメールしてくれるように頼みました。
しかしなかなか次回打ち合わせをする内容が教えてもらえなかったり、聞いていた内容とは違う打ち合わせになったりして、私はあまりうまくいきませんでした。
私も自分で気になっている設備などを調べるのに一苦労で、たとえ次の打ち合わせの内容を正確に教えられても、準備は満足にできなかったかもしれません。
しかしこれは私が一つ一つの設備にこだわりすぎて調べるのに時間がかかりすぎたためだと思います。
そこまでこだわらない方は、事前に次の打ち合わせ内容を知らせてもらい、あらかじめ準備しておくことは有効だと思います。
最後に
間取りも大切ですが、設備や家具も同様にとても大切です。
クローゼット内部のレイアウトなどは、しっかり考えて決めないと使い勝手が悪くなってしまいます。
あまり検討することもなさそうなインターホンやキッチンの水栓も、各種スイッチ類も、いいものを的確に選んだら毎日の生活がとても楽しくなるかもしれません。
私が重要だと思っていることは、絶対に「何となく」で何かを選んでしまわないようにしなければいけないということです。
多くの場合、間取りが決まるまでが大変になるようですね。それが終わると9割が終わったと考えてしまう人もいるそうです。でもまだまだこれからなのです。
とても疲れる間取りの打ち合わせが終わったことで、集中力が切れてしまうことはあり得ます。
そのためその後の打ち合わせがおろそかになり、後で考えたら「なんでこんなことに気付かなかったんだ」と思うことがあったら大変です。
私も照明の打ち合わせ時は、少しだけ集中力が切れているのを感じました。軽い判断で決めてしまうことがありそうになったので、あらためて気を引き締めるよう自分自身に言い聞かせながら打ち合わせをしたものです。
頑張った分だけ満足できる家になるのです。最後まで集中力を切らすことなく、打ち合わせ終了まで頑張りましょう!!
※家づくり最終打ち合わせで後悔しない検討洩れ防止策についての記事が以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。
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