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i-smart検討ポイント

差圧感応式給気口の位置 調理中の臭いを効果的に排出

魚を焼く時など調理中に煙が出て、臭いが家中に充満して不快に感じている人も多いことでしょう。何とかしたいと考えている人もいますよね。

調理中の臭いを効果的に外に排出するために、レンジフードと差圧感応式給気口について、考えたことをまとめてみました。

差圧感応式給気口

調理する時レンジフードの電源を入れると、調理器で調理した時の煙を吸いだしてくれます。しかし高気密の家は高気密であるため、給気口がないと吸い出す空気の確保ができないことがあります。

そのため差圧感応式給気口が取り付けられています。中にダンパーが取り付けられていて、換気扇などで室内の空気が外に吸い出された分を、この給気口から外気を取り入れることによって補うのです。

私はレンジフードから煙を吸いだす場合、効率的に吸い出すにはこの差圧感応給気口の位置を考えることが重要だと考えました。

差圧感応式給気口は多くの場合、冷蔵庫の上に取り付けられるようです。

それでは例えば冷蔵庫が調理器のすぐ後ろの位置にある場合、効率はどうでしょうか。

レンジフードと給気口の位置関係

上から見ると、このような流れになります。

さらに横から見ると、このような空気の流れになります。

給気口からレンジフードに流れる風

見た限りでは入った空気がダイレクトに吸われてしまい、効率が悪いように感じられます。入った空気がそのまま出ていくイメージです。

いろいろ調べてみると、差圧感応式給気口の位置が遠いと、冬に寒いという意見もありました。

「排煙装置と給気口の位置を近づけたら寒くない」とか、「もっと近づけたら寒くなかったのに、失敗だった」などの意見もありました。取り込んだ外気がそのままレンジフードに吸われる配置であれば、冬の寒さは感じられにくいのでしょう。

しかしそれでは間違いなく排煙効率は悪くなります。先ほど書いたように、入ったものがそのまま出て行ってしまうのですから。

さらに言えば、近ければいいわけではありません。私の家の場合、上図の位置では冬には入ってきた冷たい空気が調理する妻の頭付近にそのまま降りてきます。

キッチンの風の流れ図示

もっとも寒いパターンなのかもしれません。効率は悪いのに寒い。そんな最悪のことが起きるかもしれないのです。

そのためこの位置に給気口を付けることはやめました。

排煙効率を考えたら、差圧感応式給気口の位置を足元にしたらどうかと考えました。

足元に給気口を付けた場合

飲食店の厨房でも推奨されている位置関係です。しかし足元にしようとしても、我が家の場合は取りつけるスペースがありません。スペースがあっても冬に足元から冷たい風が入ってくる状態で調理させるのでは、妻にも申し訳ない気持ちもありました。

地面に近いので砂埃を吸うため、フィルターがすぐに汚れてしまうことも考えられます。この案は物理的にも採用できませんでした。

そこで吸気口の位置をできるだけ離すことを考えました。

給気口とレンジフードを離した場合の空気の流れ

遠くから空気を取り入れることで、取り入れた空気がダイレクトに換気扇に吸われてしまわないようにしたかったのです。

調理する位置からも離れるため、冬には調理していても外気は充分温められてから調理者の所に来るため寒くないという利点もあります。

寒さも感じにくく、考えられる中では最も効率が良さそうです。私はこの位置に差圧感応式給気口を付けることにしました。

差圧感応式給気口の位置はおそらく誰でも、ハウスメーカーとの打ち合わせ時には簡単に説明をされて、最も付けやすい位置にあっさりと決まるものではないでしょうか。

設計士さんも差圧感応式給気口の位置はこだわっていないように思われます。それではもったいないと思うのです。冬には調理中の寒さを感じる可能性もありますし、位置によってはわずかでも排煙効率を上げられる可能性もあるはずです。

あまり注目されない差圧感応式吸気口ですが、せめて一度は位置について、少しだけでも検討してみるべきではないでしょうか。

オイルガードについても考える

i-smartで標準のキッチンを選ぶと、調理器の向こう側にオイルの跳ねをガードするためのオイルガードが付けられます。

私はオイルガードも油の跳ねをガードするだけではなく、排煙効率を上げる役割をさせたいと考えました。一条工務店では2種類のオイルガードが設定されています。高さが260mmものと600mmのものです。

この二種類は大きさだけが違うのだけではありません。大きなものは取り外しが不可能で、小さなものは取り外しができます。

私は小さなものを選択しました。その理由ですが小型のタイプは取り外しができるからです。やはり外して掃除したいです。

大きなものは大きくて重すぎるので、取り外すのが危険だから取り外せないようにしたと聞きました。小型のものはキッチンのシンクに入る大きさになっています。掃除が簡単にできます。

大きなものの方が、レンジをたくさん覆ってくれるので、排煙効率が上がるんじゃないかと思う人もいるでしょう。確かに調理器を囲う面積が多ければ多いほど、排煙効率は上がるはずです。しかし排煙効率を上げたいと思う場面は、毎日ではありません。焼くと臭いが出るものなどの時だけ、排煙効率を上げたいのです。

オイルガードの高さは600mmですから、900mmの高さのキッチンを採用すると、オイルガードの上端は1500mmの高さになってしまいます。いつも高いオイルガードが付いていると調理中の視界もさえぎられ、小さな子供を見ながら調理はできません。視界が遮られることはなるべく避けたいと思いました。必要な時だけ囲うことができればいいのです。

ただしそのままでは調理器正面に空間ができてしまい、囲まれていないため煙を吸い込む効率が悪くなります。その対策として、煙のひどい料理の時だけレンジフードとオイルガードの間に隙間をなくすことを考えています。臭いの出る調理の時だけ、布を付けることを考えました。

レンジフードはステンレスで、磁石が付きます。オイルガードの位置とレンジフードの端は画像の通り一直線になります。

レンジフードとオイルガード

レンジフードに磁石で布を付けてオイルガードと一体化させることで、油の跳ねを止めることもでき、囲うことで排煙効率も上げることができると期待しています。

打ち合わせ時に確認したのですが、キッチンの位置に対するレンジフードの位置は、最初から決められているようです。変更はできないのですが、ありがたいことにステップカウンターを採用してレンジフードを付けた場合、オイルガードの位置とレンジフードの端はほぼ同じ位置に来ることを確認しました。

あくまでステップカウンターを採用した結果ですから、他のキッチンを採用された方は確認したほうがよろしいかと思います。

最後に

どんなに頑張ってもおそらく排気効率は期待ほどは上がらないでしょうね。それでもできる限り効率は上げたいです。考えられることはなるべくすべてやってみたいのです。

一生懸命考えて建てた家に住んだ時「やっぱりしっかり考えてよかったな」と思える場所が一つでも多かったら最高じゃないですか。

「頑張って考えたけどダメだった」ということももちろんあるでしょうけどね。

入居後に状況をお伝えしたいと思います。

差圧感応式給気口についての記事が、以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。

室内の壁に付けられた差圧感応式給気口
i-smartの弱点!?  差圧感応式給気口

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