引っ越し時には荷づくりを計画的に行わないと、入居後に大変な苦労をすることがあります。
荷物の整理するのにたくさんの時間がかかってしまうことがありますし、梱包してしまうと、欲しい物がすぐに見つからずに困ることもあります。
わが家の引っ越しで荷造りに失敗した実例を紹介し、どのように荷物をまとめるべきかまとめました。
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わが家の引っ越し
わが家では賃貸マンションに住んでいる私たち夫婦と、実家に住んでいる家族が、家を建てたことにより一緒に住むことにしました。
二軒分の荷物が、新築した家に運び込まれるわけです。これは本当に整理が大変でした。
私のようなパターンは特殊でしょうが、引っ越しで荷物が多い家は結構あるでしょう。
荷物が多いと、新居での整理が大変です。
いらないものは捨てよう
土間収納と小屋裏収納がありましたから、いらない荷物もたくさん持って来てしまいました。実家にあった、使う予想の立たない電動ノコギリ、グリスポンプなどは、思い切って捨てるべきでした。
その他、もしかしたらいるかもしれないと思った物も、全部持って来てしまいました。これは本当に無駄でした。炬燵も4セットも持ってきましたし、扇風機も3セット、工具はドライバーやモンキーレンチなどは5セットくらいあります。
こんなものを仕分けもせずに全部持ってくるのは私だけだと思っていますが、もし同じように「もったいないから捨てられない」という気持ちの強い方は、考え方を改めた方がいいかもしれません。
仮置き場所を探すのも大変ですし、無駄だと気付いた物も、新居ですぐに捨てられないことがあります。地域のごみ捨てのルールがありますから、粗大ごみや危険物とされている物は、毎週回収してくれない地域が多いでしょう。しばらくは家の中に置きっぱなしになります。
このためなかなか家の中が片付かないのです。
私のように、物を運んでから後悔することもあるのです。仕訳は大切です。
いらないものをとりあえず持ってくる場合、新居に入居後に「やっぱり捨てておけばよかった」と思っても、思い通りにならないこともあります。
私の実家は、自転車やたんすなどの家具も含めて、ほとんどの物を無料で引き取ってくれる地域でした。
しかし新居の自治体は、工具などのかなり小さな物まで、有料での引き取りしかしてくれません。このような場合は、引っ越し前にいらないものを捨てておかないと、思わぬ出費が必要になることもあります。
運ぶものが多くなれば、引っ越し業者の見積額も高くなります。いいことはありません。
いらない物を見極め、早めに捨ててしまうことをおすすめします。
収納場所ははっきりさせておこう
段ボールに収納場所は絶対に書いておきましょう。収納場所がわからないと、適当なところに置いてもらうしかなくなります。
重い物を一階に置いてもらって後から中を調べたら、実は二階に置くべき箱だったとなると、自分で二階まで運ばなければならなくなり、かなりショックです。
わが家では自分のマンションから運び出した荷物には、行き場所をすべて書いておきました。しかし実家の荷物まではとても管理していられず、母に任せました。母が荷物を入れた箱や袋に表示をしていないので何が何だかわからず、後の整理が大変でした。箱には収納場所をはっきり明記しておくことは必須です。
あまり大まかに運び込む場所を書くと、後悔することもあります。一階とか二階とかだけ書かれていると、引っ越し業者はその荷物を具体的な場所に置くことができません。
置く場所がわからないと、引っ越し業者から「どこに置けばいいのですか?」と質問が飛びます。それが頻繁にあると、運び入れ時は混乱することもあります。
それを避けるために、引っ越し業者から荷造り用に渡される段ボールには、置き場所を具体的に示した表が印刷されていて、それに丸を付けるだけになっています。
必ず正確に丸を付けておきましょう。
引っ越し業者の段ボールに入れない荷物も、わかりやすいように具体的な置き場所を表示しましょう。
一つの箱には同じ種類のものを
1つの箱に薬からシャンプー、食料品まで入っているような場合は、新居で整理するのが大変です。
新居での荷物の整理の時、箱にキッチンと書かれていれば、キッチンに箱を持っていき、キッチンで使う物を収納しようとします。しかしその中の2割は、二階の寝室の物が入っていると、キッチンだけではその箱が空になりません。その箱を仮置きすると、部屋が片付きません。すぐにその箱を持って二階に行く場合は、片付けの効率が悪くなります。
わが家の引っ越しでは、1/3の段ボールで、中に入っている物の収納場所が複数でした。そのため大変な手間がかかりました。
一つの箱には同じ場所に収納するものを集めるようにした方が、絶対にいいです。
このようなことになった原因は、箱が足りなくなったので、仕方なく荷造りした箱を開け、わずかの隙間に荷物を無理やり詰め込んだためです。
荷造りの箱はサービスで引っ越し業者が用意してくれます。足りない場合は早めに連絡して追加でもらうようにしましょう。
すぐ使う荷物はまとめよう
わが家の引っ越しでは行方が分からなくて探し回ったものがありました。電動シェイバーとwihiルーターです。これを探すのにかなりの時間を費やしました。
見当がつかないと、総当たりで段ボール箱を開けて中を調べなければなりません。
段ボールの中の物は、壊れないように新聞紙にくるんであったため、一つ一つ開いて探すことになりました。二つの物を探すのだけで、家じゅうが散らかってしまいました。
日曜日に引っ越しをした場合、サラリーマンなら月曜日から仕事です。着ていく服、履いていく靴、歯ブラシにシェイバーなど、あらかじめ用意しておかないと大変です。
私はすぐに使うものだけ、すべてまとめたはずでした。しかし荷造り時にはとてもあわただしかったので、シェイバーをすぐに開ける予定のない箱の中に入れてしまいました。
探すのに大変な時間を掛けてしまったのは大きな反省です。
リモコンが見つからない
新居では、フロアは荷物の仕分けや収納で、ぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。わが家でもそんな状態になってしまいました。この状態だと、リモコンを管理することが難しいです。
わが家ではエアコンのリモコンが4本、照明のリモコンが10本、電動ハニカム(窓のブラインド)のリモコンが4本、計18本のリモコンがあります。荷物の整理で忙しいと、たくさんのリモコンの中には、どこに置いたかわからなくなったものが出てきます。
混乱の中でもリモコン位置は常に把握する気持ちを持っておく必要があります。
二軒の荷物がある場合は注意
わが家はでは先に書いたとおり、二軒分の荷物が一日で運び込まれました。
このようなことは稀だとは思いますが、もし同じような状況の場合、注意が必要です。
引っ越しは1軒の荷物でも大変なのに、2軒分の荷物が短時間に集中する事態は、想像を絶するものがあります。
ほとんどの方が私のように実家の荷物まで運び込まれるような状況はないと思いますが、もし二軒分の荷物が持ち込まれる状況になる方がいましたら、一日に両方のものを運び込むことは避けた方がいいかもしれません。
わが家では、引っ越し当日の夜は、玄関に物が積み上げられて、外に出るのも大変なほどでした。
まとめ
今まで上げた問題は、荷造りの段階でしっかり整理してあれば、荷物の搬入後の整理も楽で混乱もなく、手間もかなり減ったと考えています。
私は引っ越しのかなり前から準備はしていました。遊びもせず毎日必死でやりました。しかし実家の整理に多大な時間がかかり、その上登記などの手続きをすべて一人でやったため、余裕がまったくありませんでした。妻が妊娠後期で、荷造りなどもさせられなかったのです。
慌ただしく荷造りをしたことは間違いなく、それが原因で新居での整理が大変になってしまいました。
わが家の失敗から、気を付けたいポイントを以下にまとめました。
- 箱は余裕を持った数を用意する。
- 一つの箱に複数の収納場所の物をなるべく入れない
- 二軒からの荷物の搬入がある場合、一日にすべてを運ばずに日にちをずらす。
- 必要ないものは無理して持ち込まずに仕分けして処分する。
- 引っ越し時にリモコンの管理をしっかりして紛失を防ぐ。
- すぐに使うものはひとまとめにして入居後に困らないようにする。
- 余裕をもって引っ越し準備を進める。
引っ越し後に大混乱だったという話はあまり聞かないので、皆さんはうまくやられているのだと思います。私もこれで5回目の引っ越しになりますが、それまでは意外とうまくやっていました。やっぱり実家の整理や荷物の搬入があると、勝手がまったく違って大変になるようです。
これから引っ越しをされる方は、慌てて荷造りをしないことをおすすめします。時間が足りないとどうしても、荷造りが適当になってしまいます。
余裕を持った引っ越し準備をしましょう。