i-smart検討ポイント

基礎コンクリート打設後の雨は問題なし

一条工務店i-smartの基礎工事中の話です。

基礎工事の最中に雨が降り、打設したコンクリートの基礎内部に水が溜まった状態になっていますが、まったく問題ありません。

問題ない理由を説明します。

基礎コンクリートと雨について

基礎コンクリート打設後に雨が降ると、「基礎コンクリートはしっかり固まってくれるだろうか。コンクリートに悪影響が出て、強度が低下しないだろうか」と考えるのは普通です。

基礎の中に水が溜まっているような状態を見たら、心配になるのは当然です。しかし心配する必要はありません。コンクリートの打設が終わって数時間経っていれば、雨は降ってくれたほうがいいのです。

コンクリート打設後の雨は、恵みの雨なのです。

コンクリートの硬化について

コンクリートはセメントと砂と石と水を混ぜ合わせて作られています。

コンクリート内部の水が蒸発してコンクリートが固まると考えてしまうため、打設後に雨が降ると固まらなくなってしまうと心配してしまいます。

しかしコンクリートは水和反応という化学反応により硬化します。水があってもなくても、化学反応で固まるのです。

コンクリートと水

コンクリート打設後には雨が降ったほうがいいという説が一般的です。

コンクリート硬化時に熱が発生しそれを抑えるためとか、乾燥してコンクリート内部の水分がなくなることを防止するためとか、急激に乾燥するとひび割れが発生するからそれを抑えるためなど、いろいろな理由があるようです。

基礎コンクリート打設時に雨が降った

コンクリート打設は2回に分けて行われる

基礎のコンクリート打設は普通の一戸建て住宅でベタ基礎にした場合、2回に分けて行われることがほとんどです。一条工務店i-smartも、2回に分けて行われています。

➀ ベースコンクリート

② 立ち上がり部のコンクリート打設

上記のように2回に分けて行われるコンクリート打設ですが、残念ながらベースコンクリート打設後には、雨はすぐには降ってくれませんでした。雨が降ってくれたのは打設後3日目でした。

基礎立ち上がり部のコンクリート打設は、24時間経たずに雨が降ってくれています。

立ち上がり部のコンクリート打設後、かなりしっかりとビニールシートを被せてくれていますが、雨の量がすごかったです。3月初では珍しく土砂降りが長い間続きました。これではいくらしっかりビニールシートで覆っても、打設した部分もすべてが水に浸かってしまったでしょう。

しかも2日間も降り続いてくれました。まだ乾いてないコンクリートが、雨で濡れまくりです。きっと基礎内部には雨が溜まっていることでしょう。まさに望んでいた展開でした。

ビニールシートは何のために付ける?

我が家の基礎は、ベースコンクリート打設時にも、基礎立ち上がり部のコンクリート打設時にも、しっかりとビニールシートで覆われています。

雨に濡れたほうがいいのであれば、ビニールシートは必要ないはずです。どうしてコンクリート打設部をビニールシートで被うのでしょうか?

一条工務店の監督さんに話を聞くと、風などにより表面だけが乾燥してしまうことを防ぐためという説明がありました。つまり雨で濡れないようにしているのではなく、急激に乾燥しないようにシートを被せているわけです。

雨が降るのであれば、ビニールシートは必要ないと考えられます。

また特に気温の高いときなどには、乾燥を防ぐためにビニールシートを被せることは大切だと思われますが、気温の低い季節にはシートはあまり必要ないと考えられます。

しかしビニールシートをしていない自分の家の基礎を見たら、コンクリートの知識がないととても不安になると思います。「雨が降ったら濡れてしまう」「他の工事現場ではしっかりとビニールシートに覆われていたのにうちはされていないから不安だ」などと考えてしまいます。不安を与えないためにも、ビニールシートをする必要があるのではないかと考えます。

これは私の想像ですが、一条工務店からしたら施主の方以外にも、工事現場はその横を通る人の注目を浴びることになります。しっかり基礎をビニールシートで被うと、「一条工務店はしっかり基礎をビニールシートで覆っていたからちゃんとやっているな」と思われるでしょう。

必要ないからビニールシートで被うことをしないと、「一条工務店は基礎をビニールシートで被うこともしないダメなメーカーだ!!」と思われてしまうかもしれません。

各ハウスメーカーも建築現場を見られて、絶対にあんなところでは家を建てたくないと思われたくはないでしょうから、しっかりやっているように見せることはハウスメーカーにとってはとても重要なことだと思います。そのためにもビニールシートで被う必要があるではないかと想像しています。

表面が乾燥しないようにビニールシートで被うという理由はありますが、しっかりやっていることを施主や通行人にアピールすることが、最も大きな理由なのかもしれません。

基礎全般について少々アドバイス

基礎については本当に難しいです。本気で確認すれば、細かなところで心配なことがたくさん出てきます。

しかしあまり心配しすぎることもよくありません。心配なところは一条工務店の監督さんに確認すれば、(わかりやすいかわかりにくいかは別としても)説明してくれるはずです。それを信用することも必要です。

中途半端に知識を持って、不安になってハウスメーカーに無理な注文ばかり付けても、迷惑をかけるだけになってしまうことが多いです。

私も基礎について中途半端に調べた時は、疑問や疑念だらけでした。しかしさらに掘り進めて調べてみると、信じることも大切だなと思えるようになりました。

基礎工事中の雨についてまとめ

  • 基礎コンクリート打設後の雨は、打設から数時間以降であればむしろ歓迎すべき。心配する必要はまったくない。
  • 基礎の中に水が溜まってもまったく問題ない。
  • ビニールシートはなくても大丈夫である可能性が高い。ないからといって心配する必要はない。少々まくれ上がっても大丈夫。

基礎コンクリートのチェックポイント

ここからは基礎コンクリート打設後のチェックポイントをまとめます。

基礎ベースコンクリート確認

ベースコンクリートとは、地面と接する部分のコンクリートのことです。

基礎ベースと立ち上がり部

ベースコンクリートにクラックはまったくありませんでした。ベースコンクリートはすでに埋め戻されているので、地面との設置部分が確認できないことはちょっと気がかりですが、その他の作業を見ると丁寧にやっていただいているので、心配することはないと判断しています。

しかし一部にやや気泡の多いところがありました。

コンクリートの継ぎ目

でもこの程度なら問題ないレベルです。コンクリートの内部深くまで、穴が開いているような状態でなければ、まったく問題ありません。

基礎立ち上がり部のコンクリート確認

基礎立ち上がり部のコンクリートとは、ベースコンクリートから立ち上がっている部分のことです。

基礎立ち上がり部のコンクリートには、クラックはありませんでした。正確にはクラックと見られるようなスジは13箇所ほど見つかりました。しかしすべてのものが表面上のもので、クラックの深さも1mmはないでしょう。

基礎コンクリート

クラックが内部に深く達していれば上面ではなく側面にも割れが確認できるはずですが、そのようなものはまったく見られませんでした。

気を付けなければいけないのは、モルタルで補修されているためクラックに気づかないこともあるのです。

モルタル補修は上部のみです。側面にクラックがなければ、問題ありません。

土間コンクリートの確認

家内部の土間部分には配筋はありません。ちょっと不安ですが、ベースのコンクリートが土の下に施工されており、土が圧接されていることがポイントです。

コンクリート打設前に、土間の土の圧接状態を確認しておくと安心です。

基礎土間コンクリート打設前
コンクリート打設前
土間コンクリート打設後
コンクリート打設後

基礎の防蟻処理について

防蟻処理がされていました。

基礎には水抜き穴が付けられていて、最終的にはその穴はすべて埋められることになります。

しかし万が一完全に埋められずに穴の一部が残った時、白アリが侵入しても白アリが嫌がる薬品を基礎内側に塗っておくことで、白理の侵入を食い止めるというものです。

基礎防蟻処理

穴のまわりに処理がされています。

穴の中まで謀議処理がされた場合、薬品の塗布で密着が心配でした。しかし謀議処理は穴の内部にはされていないので安心です。謀議処理は穴がきちんと埋められれば本来は必要ない処理です。

先ほど書いたように穴が完全に埋められなかったことを考えての、保険的な処理になります。

基礎不具合のジャンカ

我が家の基礎立ち上がり部でベース部との密着部に、ほんのわずかにジャンカと思われる部分はありました。

この画像程度であれば、強度的にはまったく問題ないと思われます。

ジャンカ

※ジャンカとはコンクリートがうまく行き渡らなくて、コンクリートの密度が低くて空洞ができてしまう部分のことを言います。

ジャンカの判断

基礎工事をするにあたり、ほんのわずかのジャンカは絶対に発生します。

基礎の上に家が建てられ、その加重で壊れてしまうと思えるほどのひどいジャンカであれば、何らかの処置を依頼すべきです。しかしほんの少しのジャンカでは、荷重に対しての強度不足はまったく問題ありません。

また、致命的なジャンカを放置したまま家を建てることは、大手ハウスメーカーではあり得ないことと思います。

もし基礎にジャンカの欠陥があっても何の処理もせずに家を建て、その後に家に問題が起きたら一発で基礎欠陥だとわかってしまい、保証もする必要が出てくるので、いい加減な判断はしないはずです。

ただしジャンカで穴が開いていると、配筋までのコンクリートのかぶり厚(外側から配筋までの距離のこと。法的には40mm以上なければならない)が不足するかもしれません。

配筋に錆が発生することで、耐年数が落ちる可能性があります。もし補修の予定がないことがわかった場合は、念のため軽いジャンカでもモルタルなどでの補修を依頼した方がいいでしょう。

私は補修を依頼し、監督さんからは確認して補修していただけるとの回答をもらっています。

基礎工事まとめ

基礎については「クラックのない基礎はない」という話まであります。

クラックも0.3mm以下のものはヘアークラックと言い、問題ないものとの認識が一般的です。ハウスメーカーでもそのように説明されるはずですので、気にしすぎないことが大切です。

基礎は必要以上に気にすることは良くないですが、すべてハウスメーカー任せでも少し危険な気もします。適度にポイントを決めて、確認することをおすすめします。

-i-smart検討ポイント

Copyright© 家づくりと生活 一条工務店i-smart , 2020 All Rights Reserved.