一条工務店と契約する前に考えておくこと 

私は一条工務店で契約したことを、今でもほんの少しも後悔していません。それどころか知れば知るほど、自分が一条工務店を選んだことは間違っていなかったとの思いが強くなっています。私のニーズに一条工務店のコンセプトがぴったりとはまったということです。

しかし人によって満足度は変わるので、一条工務店と契約した誰もが大満足とは思えないのかもしれません。一条工務店で契約する時に考えておくべきことを書きました。

なお、この記事は一条工務店のi-smart及びi-cubeの2×6工法の商品について書いています。

性能は素晴らしい。しかし間取りの自由が利かない!

間取りの自由が利かないとはインターネットの中でよくで言われており、自分もそれを打ち合わせ中に実感しました。

しかし私は、間取りが自由にならなくてもある程度は仕方がないと考えています。その代りとても高性能な家を手に入れられるわけですから。

人によっては間取りの自由が利かないことについて、最初はそれをある程度理解しているつもりでも、打ち合わせで「できない」と言われることが多いと、「まさかこんなこともできないとは」とびっくりすることもあるかもしれません。

一条工務店は、間取りの制約がある程度多いことを理解しておくことは絶対に必要です。

間取りの自由が利かないことを上回る素晴らしい性能とは?

高気密高断熱

一条工務店のi-smartは、高気密高断熱であることが最大の特徴です。

ところがどのハウスメーカーも、自分のところの商品は断熱性能がいいとアピールしています。

「一条工務店の断熱性能はいいと言うが、他のメーカーもいいとアピールしている。それほど差がないのでは?」と考えてしまう人もいるようです。

しかしまったく違います。

壁にグラスウールを詰め込んだだけのものと、一条工務店のような高性能ウレタンフォームを壁中に埋め込んでいる工法では断熱性能はまったく違います。一条工務店の壁の断熱は、国内ではトップレベルの高性能なものなのです。機密性能もトップレベルです。

気密性と断熱性がいいから、冬にも暖かい家になるのです。

窓の性能

壁はもちろんですが窓もまったく違います。窓も大手のハウスメーカーではトップの性能を持っています。

窓の断熱性能は欧州各国では日本とは比べ物にならない厳しい基準があります。日本のハウスメーカーで一条工務店は、どこの国の基準にも適合できるほどの高性能な窓を標準で提供してくれるのです。

※窓についての記事を書いています。よろしければご覧ください。

>> ハウスメーカーを選ぶ重要項目 窓 の性能が家の性能を決める

窓や家全体の断熱性や、気密性能は具体的に数値で比較して説明したいのですが、実は一条工務店以外のハウスメーカーのほとんどは、窓の断熱性能の数値や、家全体の断熱性能の数値、気密性能の数値をほとんど出していません。

数値を出すと比較されてしまいます。劣っていることを消費者に知られることがマイナスポイントだと考えるハウスメーカーは、数値を公表しないのです。

これはとても重要なことです。

ハウスメーカー選びをされている方は、絶対に忘れないでいて欲しいポイントです。堂々と数値を出していないのは、数値に自信がないからなのです。その点一条工務店はあらゆる性能の数値を公表しています。

それ以外にも一条工務店ならではの高性能な部分がたくさんあります。これらがあるので、性能を重視される方は満足できることは間違いありません。

間取りが自由にならないこと

さあ、ここからが本題です。

何度も言っていますが、一条工務店では間取りの自由が利かないことが多いです。細かなルールがあり、決められたルールが覆されることはまずありません。

特に強度の問題は、どれだけ交渉しても覆ることはないでしょう。その代表的なものが以下です。

  • 強度が足りないと一階の天井に垂れ壁と呼ばれる天井下がりが出る。
  • 強度が足りないと一階に耐力壁と呼ばれる壁が追加で出現する。
  • どこでも窓が付くわけではなく、3帖以下の部屋には窓が付かない

これらの問題は少しくらいなら我慢できるのかもしれませんが、強烈な耐力壁がLDKのど真ん中に出現したり、天井の目立つ位置に垂れ壁ができたりしてしまうと、いたたまれなくなることもあるでしょう。

間取りの検討段階では、それらとの戦いになることもよくある話です。間取りが自由にならないことや耐力壁の出現は、契約を破棄したいと考えてしまうこともあるくらいの気持ちになる人もいるようです。契約して打ち合わせ段階て間取りの自由が利かないことを知っても手遅れです。

契約前にどのくらいの制約があるのか担当の営業さんに聞いておくといいでしょう。

間取りの自由度と性能

誰だって自分の建てる家は高性能で、間取りの自由度も高く、おしゃれな家がいいですよね。

間取りの自由度はいらない。とにかく高性能な家がいい。そう思っている人でも、先ほど書いたように「ここまで間取りの自由度が少ないとは思わなかった」と考える可能性はあるのです。

2×6工法は間取りの自由度が他の工法よりもないです。これは間違いありません。その中でも一条工務店は、家の性能を考えて間取りの自由度がどこよりも低いと感じています。

しかし間取りの自由度が低いということは、性能重視であればやむを得ないことなのです。間取りが自由になりにくいからこそ、性能が高いと言えるのですから。

どのくらい間取りの自由度がないのか?

これを説明するのは難しいです。一条工務店の設計をしているわけではないので、あくまで想像での話になることをご了承ください。

私の感覚では二階建ての住宅の場合、あまり建坪数が多くなく、決めた建坪数以上にはまったく大きさを変えたくないという条件であれば、間取りの自由度はかなり少なくなると考えます。

二階と一階の壁の位置を揃えるのが2×6工法の基本です。ほんの少しでも無駄なところをなくして、自分の決めた坪数以上には絶対にしないと考えると、一階と二階の壁の位置を揃えることは難しいことになります。

一階にどうしても大きなLDKが必要だと考えた場合、二階には無駄だと思えるくらい大きな寝室ができてしまうかもしれません。それを許容できれば問題ありませんが、二階の部屋は小さくしたいと考えた場合は、壁の位置が揃わなくなり、場合によっては一階の天井に垂れ壁ができたり、招かざる耐力壁がLDKに出現したりします。

資金に余裕があり、少々の無駄な空間ができてもいいと考える人は、建坪数が増えても一階と二階の壁の位置を揃えられることになり、強度不足の判断により垂れ壁や耐力壁が一階に出現することはないでしょう。

垂れ壁や耐力壁は、二階建ての住宅にのみ起きる問題です。厳密には平屋建てでも起きる可能性はありますが、ほとんどは二階建ての住居で、一階と二階の壁位置が揃わないことが原因で起きます。

揃えるためには間取りの調整が必要で、そのために希望の大きさの部屋にならなかったり、部屋の配置が思い通りにならなかったりするのです。

それ以外にも家の強度を保つために、とても厳しく制限を設けています。他の2×6工法のハウスメーカーよりも、厳しい制限があるようです。

間取りの自由が利かないことは悪いことなのか?

間取りの自由が利かないことは、それだけを考えたら我々客としては良くないことだと思うでしょう。実際に私も、強度の問題で間取りが大きく変更になった時は、びっくりしました。

>> 一条工務店の品質意識 耐震強度は家によって大きく違う!!

しかしこれは耐震強度を考えての変更でした。よりいっそう地震に強い家になったと考えると、納得もできました。

確かに間取りが客側から考えたら自由になりにくいことはデメリットですが、地震に対する相当に強い安全性を考えているのは間違いなく一条工務店が一番だと思っています。そう考えると、私は間取りの変更を告げられた時、すぐに納得することもできました。

超巨大地震が来た時、他の家が倒壊したりひどく破損したりした時に、自分の家だけ損傷なしでいるかもしれません。そんな気持ちを抱いてしまいます。

ハウスメーカーは自社の家の耐震強度について公表しています。しかしそれは耐震強度などに特化した間取りの、特別仕様の家を作って計測した結果をカタログに載せているだけかもしれません。実際に私たちが建てる家は、カタログ値の耐震強度よりも劣っている可能性もあるのです。

しかし打ち合わせを続ける過程で思ったのは、一条工務店は私たちの家一軒一軒をつくるごとに、しっかりとした基準を守り、耐震強度がカタログ値から外れないように考えていると考えられました。

間取りの自由度が少ないのはそんな理由からなのです。思い通りの間取りにできるハウスメーカーの家は、もしかしたら耐震強度がカタログ値よりもはるかに低いかもしれないのです。

まとめ

とりとめのないことを書いてしまいましたが、どのハウスメーカーで家を建てても思い通りにならないことは多いと思います。満足できるハウスメーカーとは、満足できる部分が多く、妥協した部分も納得できる内容だということだと思います。

建坪数を抑えたいけど間取りにこだわりたいとも考え、さらに耐力壁や垂れ壁は認めたくないと考えている方は、もしかしたら一条工務店は合わないハウスメーカーだと言えるかもしれません。

一条工務店は性能を追求するために、間取りなどの自由度が他のハウスメーカーよりも低いのかもしれません。圧倒的な性能を重視して間取りの自由度は気にしないようにするか、それとも他のハウスメーカーと契約を考えるのか。契約を考えている方は、ぜひしっかりとこの点を調べて、じっくり検討したうえで判断されてください。

とにもかくにも一条工務店は他のハウスメーカーとは一線を画した、とても面白いハウスメーカーです。最初に書いたとおり、私は一条工務店と契約してよかったと思っています。他のハウスメーカーで建てることなど考えられないです。そのくらい私は一条工務店の家の性能を気に入っています。

しかし性能よりも間取りの自由さなどを重視した場合は、一条工務店でなく他のハウスメーカーを選ばれた方がいいと思います。