対面キッチンと壁付けキッチンはどちらがいい？　わが家を対面キッチンにしたメリットの紹介

対面キッチンと壁付けキッチンのどちらがいいでしょうか。

わが家では対面キッチンにしています。対面キッチンとは壁に向かって料理するのではなく、室内に向かって料理するタイプのキッチンです。

対面キッチンと壁付けキッチンのどちらがいいのかは一概に言えません。間取りによって対面キッチンが快適な場合と、壁付けキッチンの方が快適な場合があるからです。

インターネット上で「対面キッチンでよかった」とか「壁付けキッチンにすればよかった」という意見を発信される方も多く見られます。ただこれはあくまで「自分の家の間取りで考えた場合、対面キッチン（壁付けキッチン）がよかった」というものであり、どんな間取りでも同じ感想になるわけではないと思います。

わが家では対面キッチンにして満足していますが、もしLDKがあと少し狭かったら、壁付けキッチンの方がよかったと思っていたかもしれません。

多くの場合が設計士さんが間取りを作る時、LDKのスペースを決めた後に、対面キッチンか壁付けキッチンかどちらかを選ぶものだと思います。

対面キッチンと壁付けキッチンのどちらがいいのか比較するのは、私はナンセンスだと思います。LDKに割り振られた間取りによって、合っているキッチンの設置の仕方を考えるしかないのです。

ただ私が家づくりをする時には、一つのとても大切な強いこだわりがありました。家づくりを考えるのに、LDKの間取りはとても重要です。家族が家で過ごす時間が最も多いのがLDKです。そのためこのLDKの間取りを中心に、家全体の間取りを作ることが大切だというこだわりでした。

私は自分で間取りを作って、それをハウスメーカーに提案して採用されました。その間取りも私のこだわりで、LDKで快適に生活できることをベースに考えてあります。

自分で間取りを完全に考えることは難しいかもしれませんが、快適なLDKになることを第一条件として、ハウスメーカーや工務店の設計士さんに話すことがいいのではないかと思います。家族が最も長い時間滞在するLDKですから、そこで快適に過ごせることがとても重要です。

このような考え方を持ったうえで、対面キッチンと壁付けキッチンについてメリットデメリットを説明していきます。

対面キッチンのメリット

私は最初から対面キッチン一択で間取りを考えています。

LDKを広く取れる方は、対面キッチンをお勧めします。わが家では無理にでもLDKを広く取り、快適な対面キッチンになるようにしました。

ダイニングやリビングを視界に入れて料理ができる

子供が小さいといつも子供の様子を見張っていなければならないことがあります。そのためわが家では対面キッチンにして、そこから見渡すリビングやダイニングには一切の死角がないようにしました。

これが本当に快適です。

わが家では料理中に夫婦でもよく話をしますし、子供ともよく話をします。対面キッチンでなければ会話がかなり減っていたでしょう。いつも楽しい会話がはずむ家庭になっています。料理中にこの会話がなくなる生活なんて、今のわが家では考えられないくらいです。それほどわが家には料理中の会話は楽しいですし、重要なものになっています。

多くの場合は妻が料理をするのですが、孤独感を持たないため気持ちよく料理ができています。一人で孤独に黙々と料理するのは、少なからず気持ちが乗らなくなることがあると思います。私が子供の相手をしている様子を、妻が微笑んで見ながら料理をすることもとても多いのです。

料理中に背中からの視線を感じない

私は背中からじっと見られるのは絶対に嫌です。壁付キッチンだと見通しがいいLDKの場合、背中を見られるようになります。会話はできない上に後ろから視線を感じる環境は、私にとっては最悪です。

対面キッチンにすればそのようなことが一切なくなります。

テレビが見られる

LDKは遠いですが、壁付けテレビの取り付け金具を引き出せばキッチンからしっかりテレビが見られます。

わが家ではテレビはほとんど見ないのですが、普通のご家庭なら料理中にテレビが見られることは大きなメリットになるのではないでしょうか。

I型やⅬ型よりも物を取り出しやすい

対面キッチンは、背面にカップボードを付けることができます。食器などをすぐに取りだすことができます。L型やI型キッチンだと遠くまで歩いて食器を取り出すことになります。

カウンターとして利用できる

わが家のキッチンはカウンター付きです。

このカウンターは私が仕事から帰るのが遅い時など、一人で食事をするのにとても快適です。そしてこのカウンターが必要だった大きな理由は、わが子が小学生になった時、このカウンターを勉強机代わりに使えることです。

カップボードに物が置ける

対面キッチンの場合は壁側にカップボードを設置します。わが家ではカップボードにカウンターがあるため物が置けます。

完成した料理や作りかけの食材の一時仮置きにとても便利です。

またキッチンとカップボードにたくさんの物が収納できます。

収納が足りないと感じることがまったくありません。

対面キッチンのデメリット

対面キッチンにもデメリットがあります。しかしわが家ではそのデメリットをできる限り少なくするように考えています。

匂いがLDKに充満する

対面キッチンのデメリットとしてあまり語られていないことですが、対面キッチンは多くても1方向にしか壁がありません。

壁付けキッチンはレイアウトによっては2方向を壁で囲むことができます。

これはあまり意識している人はいないようですが、調理中に発生する煙の排煙に、とても大きな影響が出るのです。

1方向にしか壁のない対面キッチンは、レンジフードでほとんど煙を吸い込んでもらえないことが多いのです。2方向で囲まれる壁付けキッチンとは肺炎効率が著しく劣るのです。これは絶対に理解しておいてほしいことです。

わが家では対面キッチンに、アクリル板で自作のオイルガードを取り付けてあります。この効果は抜群で、わが家では調理中の煙が家の中に広がることがまったくありません。

このことについてはオイルガードを自作して調理中の煙を完全排除！という記事を書いていますで、興味のある方はぜひご覧ください。

このオイルガードは、調理中にはねた油が室内に飛び散るという問題も、すべて解決してくれます。

このオイルガードがあるので、キッチンカウンターを子供の机にすることができるのです。小学校の時間割などをカウンター側の壁に貼り付けますが、もしこのオイルガードがなければ時間割もオイルまみれになってしまいます。

このオイルガード取り付けありきで間取りを考えていましたが、うまく自作できて大満足です。

• 対面キッチンは排煙効率が悪くなる
• 調理中にはねたオイルが部屋に飛び散る
• カウンターにオイルが飛び散るので子供の勉強机に使いにくい

以上の問題にはこのオイルガードがあれば完璧に解決できます。

人の立つスペースが狭いと2人での料理がしにくい

対面キッチンはカップボードとキッチンの間のスペースが、狭くなってしまいがちです。

このスペースを広くすると、ダイニングやリビングのスペースが減ってしまうのです。ここが非常に悩ましいところで、どちらを優先するかが難しいです。

わが家では壁からキッチンまでの距離を1,761mm取りました。キッチンの人の立つスペースの幅は、キッチンやカップボードの引き出し取っ手の出っ張りを考えても、実測1010mmでした。

1m以上の幅があるので、キッチンスペースで人が楽々すれ違えますから快適です。

あまり参考にされる方はいないと思いますが、わが子には二輪のキックバイクであるストライダーを室内で乗らせています。このスペースにストライダーで走り込むのが大好きでした。広いスペースを取ったからこそ、わが子もストライダーを乗り入れることができています。

キッチンスペースは広い方が快適ですが、LDK全体の広さに合わせて決定するといいと思います。

料理の音がリビングに響く

野菜炒めなど大きな音が出る料理の騒音がリビングまで届きやすいです。見通しがいいのでダイレクトに音が流れてくるのです。これは食器を洗う音も同様です。

親子で英語学習の動画を見ている時には、キッチンの騒音で発音が聞き取れません。これは予想外のことでした。

最も壁付けキッチンでもキッチンの騒音問題はあまり変わらなかったかもしれませんが・・・。

対面キッチンのデメリットで上の2つはわが家では解決させています。わが家では料理の音がリビングに響くことが唯一のデメリットです。

まとめ

私はLDKの間取りを考える時、対面キッチンにすることを第一条件としていました。そして対面キッチンのデメリットをすべて上げて、そのデメリットが少しでも少なくなるよう考えに考え抜きました。

その結果、とても満足できる間取りになりました。

• （無理やりでも）LDKは広いスペースを取って対面キッチンにした
• 自作のオイルガードで対面キッチンのデメリットをなくした
• キッチンのスペースを広く取った

このようなことを考えたために、とても満足できる家になりました。

これから家を建てる方は、LDKで快適に過ごすことを第一に、家づくりを考えてみるといいのではないでしょうか。