一条工務店のi-smart浴室はとても充実しています。
リクシルなどの高価なバスシステムを込み込んだと思えるくらい豪華な浴室は、他のハウスメーカーでは相当な金額を出さなければできないものでしょう。
入居後2年が経過しましたが、カビもまったく生えません。
今回はこの浴室を紹介します。窓やバスルームの色など、選択できる設備の選ぶポイントも載せました。
目次 (クリックで飛べます)
はじめに
一条工務店では家の仕様は次々に改善がされています。住宅展示場では、古い仕様のままのものも多く、最新の仕様を見ることができないことも多いのです。
我が家が完成したのが2018年6月で、その時点での最新使用の浴室を紹介します。
浴室標準仕様
まずはi-smart標準の仕様を紹介します。
天然御影石カウンター
浴室正面には、御影石で作られたカウンターがあります。御影石ですからとても高級感がありますね。
鏡
一列すべて鏡なのは壮観ですね。
お風呂では湿気で鏡がくもってしまうことを気にされる方も多いです。鏡がくもらないグッズを紹介します。
レックのくもり止めリキッドです。
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私も使ってみましたが、手軽に塗れてくもり止め効果は抜群です。是非一度お試しください。
シャワーレール
バスタブの横に付けられます。
しっかりした取り付けになっているため、手すりにもなります。メッキがとてもきれいです。
シャワーヘッドホルダー
以前は一つだけしか付けられていなかったようですが、現在は二つ付けられています。
座ってシャワーを浴びる時は下のホルダーを使い、立ってシャワーを浴びる時は上のホルダーを使います。ホルダーは自由に上下移動させることができます。
タオル掛け
標準で2つ付いてきます。
増やすことはできません。位置の変更もできないようです。しかしタオル掛けの幅は580mmあり、タオルは二つ並べて掛けられます。
ステンレスラック
シャンプーなどを置いておくステンレスのラックが、水栓の上に付けられていました。
横のタオル掛けに付けることができると紹介されているブログを拝見し、とてもいいアイデアですから我が家でもそのネタを使わせていただきました。浴室正面がすっきりします。
左が本来の取り付け位置です。右が移動させたところです。正面がすっきりして気持ちがいいです。シャンプーなども取りやすいです。ラックの移動は家族にも喜ばれています。
排水口
排水溝は浴室中央に付けられます。
浴室の床と同じ材質の蓋が乗せられており、外すとゴミ受けがあります。
このゴミ受けは髪の毛が絡まると、取るのにとても苦労します。わが家ではゴミ受けを「髪の毛くるくるポイ」という製品に交換しています。
髪が中央に集められ、簡単に捨てられます。
購入前は本当に効果があるのか疑問でしたが、使ってみてびっくり。髪が簡単に捨てられます。
ぜひご体験ください。
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換気扇
換気扇は中央に取り付けられています。
この位置は変更できません。中央にしか取り付けられません。
ランドリーパイプ
ランドリーパイプが二本標準で付きます。(一本は洗面所で使っているため、浴室には一本しか付けられていません)
取り付け位置は3ヵ所です。壁からの位置は、100mmと250mmと700mmになります。一番奥でも壁から100mmありますから、一般的なハンガーを使って洗濯物を干すことができます。
以上が一般的なi-smartの浴室の仕様になります。
浴室で選択できる設備
ここからは一条工務店i-smartの標準仕様の中で、選択肢のある設備の紹介です。
浴室の広さ
浴室の広さが選択できます。一条工務店のi-smartでも、1坪と1.25坪の二つが選べます。一条工務店の展示場では、おそらくすべてが1.25坪の浴室になっていることと思います。
私が新居に入居する前の賃貸マンションは、1坪の浴室でした。我が家では子供が生まれたばかりなので、今後は子供と一緒に風呂に入ることも多くなります。そのようなことを想定して、1坪の浴室を使用していましたが、やっぱり1坪で2人が一緒に体を洗うのは厳しいです。
1.25坪の広さですが、実測では横幅が2,005mmで、奥行きが1,601mmになりました。すると3.210005㎡になり、1.25坪には到底及びません。(1.25坪は4.132238㎡が正しい面積です) 1.25坪という表記は、実測の広さではなく、一般的な建築基準で1.25坪と言っているだけのようです。
1坪の浴室と1.25坪の浴室の違いは、洗い場の違いです。バスタブの大きさや洗い場の奥行きは変わりませんが、洗い場の幅が40cm狭くなります。
洗い場の広さを比較した画像を作ってみました。1.25坪で、洗い場が120cmある状態です。
1坪で洗い場が80cmになるよう、風呂の蓋を置いてみました。80cmでは子供と一緒に風呂に入るのはかなり厳しいように見えます。
浴室の広さに迷われている方は、実際に160cm×120cm(1.25坪の洗い場)と160cm×80cm(1坪の洗い場)のスペースを作って確認されるといいでしょう。
ただし浴室を広くすると、建坪数は上がって費用がかさみます。そして他の部屋との兼ね合いがあるので、簡単には間取り打ち合わせの後半で浴室を広くすることが難しくなることもあるでしょう。広い浴室を求めるのなら、間取り打ち合わせの初期にその気持ちを設計士さんに伝えておく方が、スムーズに間取りが決まることになります。
バスタブの種類
オプションで半身浴タイプのバスタブも選べますが、我が家は標準の「スクエアタイプ」です。
我が家はスマートバスにしましたが、半身浴タイプの浴槽も選べます。浴室については少しだけ悩みました。半身浴タイプの浴槽も悪くないと思っていたからです。半身浴タイプの浴槽を検討した理由は 「節水」 でした。
半身浴タイプの浴室は、座る部分が高くなっています。スマートバスと半身浴タイプの浴槽に同じ高さまで湯を張った場合、座る部分があるだけお湯の量が少なくて済むため節水になります。
浴室の大きさから考えて、半身浴タイプの浴槽ならば一人で入るには大きな問題はないでしょう。
お風呂の節水は、湯を沸かす電気代も節約できることになります。オプション料金が50,000円ですが、毎日のことですから意外に早く元が取れてしまいそうです。
しかし最終的には半身浴タイプの浴槽は選びませんでした。理由は今後子供ができた時、一緒に風呂に入ることになるはずです。その時に半身浴タイプだと、座る部分が浅くなってしまうので、そちら側に入った人は肩までお湯に浸かれないことになります。
家族で一緒にお風呂に入ることを考えると、半身浴タイプの浴槽ではなく標準のスクエアタイプがベストだと考えました。節約よりも快適性を選んだわけですね。
バスタブの色
バスタブの色は「ホワイト」「ブラック」のどちらかを選べます。
我が家ではホワイトにしました。ブラックもシックで好みなのですが、汚れが目立ちそうです。ホワイトは明るくて清潔感があり、とても気に入っています。
バスタブの底には滑り止めの凸が付けられています。
浴室の色
一条工務店のi-smartでは、浴室の色は「ウッディ・ホワイト」「ウッディ・ナチュラル」「ウッディ・ブラウン」の3つから選べます。
シックで感じがいいのはウッディ・ブラウンですが、汚れが目立ちそうでした。我が家ではウッディ・ナチュラルにしました。床面の汚れが目立たないので必要以上に気を使うことがなく、快適です。
床面はたとえ汚れていても気付かないと思われる色使いです。
濃色のバスタブや床の方がシックでいいと思うことがあるかもしれません。しかし生活していると、ベージュの床面は汚れが目立たないので本当にありがたいです。
最初は「毎日きれいに掃除するから床面が黒でも問題ない」と思っていても、突然介護が必要になる家族ができたとか、誰かが病院に入信したとかの理由で、掃除をする時間もないという状況になるかもしれません。そのようなことになると、浴室を毎日拭き掃除する気力もなくなる可能性があります。そうなったら毎日しっかり掃除できなくなり、濃色のバスタブや床面だと、汚れが目立ってストレスが溜まります。汚れが目立たない浴室にすると、掃除しなくてもストレスは溜まらないでしょう。
我が家では育児で夫婦ともに大変な状況です。隅々まで毎日掃除ができないこともありますので、汚れの目立たない浴室は、我が家にとっては最高なのです。
バスタブの蓋
一条工務店のi-smartでは、バスタブの蓋は取っ手付きの物と、取っ手なしの物が選べます。
取っ手なしの物の方が厚いうえに、取っ手の部分がえぐられていないため、断熱性が高いです。
しかし取っ手のないものは重量もありますし、取っ手がないので使いにくいです。
我が家では画像の通り、取っ手付きの物を採用しました。一人で住むのでしたら自分の好みで断熱性の高いものを選びたいところでした。しかし母や子供は重くて取っ手がないと使いにくいでしょう。お湯の冷めにくさにはあまり差がないとの説明でしたから、取っ手付きの物を選びました。
蓋はバスタブ側面の壁に二枚まとめて置けるようになっています。
フックに乗せておくことができるので、バスタブとの隙間があります。バスタブの掃除も簡単にできます。
私のお世話になっている一条工務店の展示場は、i-smartです。しかし古いタイプの浴室のため、蓋がバスタブに直接置かれていました。その後改善が行われ、画像のようにバスタブに直接蓋を置かないようになりました。細かいところをすぐに改善していく一条工務店の姿勢は、評価できますね。
照明
一条工務店のi-smartでは、防湿のダウンライトが付けられます。
色は電球色と昼白色が選べます。
浴室の照明は、くつろぐことを考えて電球色にされる方が多いようです。我が家では妻と話し合った結果、くっきりと物が見える昼白色にしました。
我が家では入浴はシャワーで済ませることが多いので、あまりくつろぐことは考えていません。クリアーな色が我が家には適しているのでしょう。
窓の種類
我が家の窓はJK2042U(B)N+681 を選びました。引き戸、開き戸などいくつかの種類が選べます。我が家でJK2042U(B)N+681を選んだ理由は、以下の理由です。
- 窓を引き戸にすると気密性が落ちる
- 大きすぎる窓は、断熱性能が落ちる
- この窓を選ぶと、バスタブに入ったまま窓枠に物を置くことができる。
大きいほうが昼間は光がたくさん入り、浴室が明るくなります。しかしこの大きさの窓でも外から光はしっかり入りますから、まったく問題ありません。
一条工務店のi-smartでは窓枠の天板には御影石が使われています。とても豪華に見えますね。
もう一つ小さな窓も選択できますが、窓枠の位置が高くなりすぎて、物が置きにくいです。この窓を選ぶとバスタブから窓枠の天板まで310mmくらいになりますから、バスタブに入ったまま物を置いたり置いたものを取ったりできます。
窓ガラス
窓のガラスはブラインド入りのペアガラスにしました。これは一条工務店のi-smartの浴室のスタンダードな窓ガラスになります。
他の窓と同様のトリプルガラスも選べますから、どちらにするかかなり迷いました。カスミガラスにしても外から人のシルエットは見えてしまいます。ブラインド入りガラスにして、ブラインドを使えば中はまったく見えなくなります。断熱性能を考えたらトリプルガラスなのですが、外から見られることを考えるとあまり落ち着いて入浴できません。
ブラインド入りのペアガラスですが、ブラインドを動かすことはまずありません。ずっと締め切ったままです。それでも昼間は光は充分入ってきます。開け閉めがないのであれば、カスミのトリプルガラスにしておき、外からシルエットが見えるのであればフィルムを貼るなどして対策してもよかったのかもしれません。
浴室の窓位置と窓の開き方向
窓は浴室の左側に付け、開き方向は右開きにしました。
家の中は浴室でもその他の部屋でも、なるべく外から中を見られないようしたいものです。浴室の左側に窓をつけて右開きにしたら、窓を開けた時も開けた窓に遮られて中が見られにくくなります。
図に書いてみると、同じ位置に窓をつけて開けた場合、右開きと左開きでは見られる範囲が圧倒的に左開きの方が多くなることがわかると思います。
家の中を見られにくくする窓位置を考えることは重要です。
浴室のオプション
一条工務店のi-smartでは浴室の装備は充実しているので、オプションを付けることはほとんどないと思います。我が家では2つだけオプションを付けました。
シャワーレール
我が家の浴室では、シャワーレールを左隅に取り付けました。
5,000円のオプションです。はっきり言って、絶対に必要なかったと言い切れます。
180cmを超える人が、立ってシャワーを浴びたいと考えた時は役に立つかもしれません。しかし標準のシャワーレールよりもわずかに50mmほど高いだけなので、あまり意味はないでしょう。付けたら掃除する箇所が増えて面倒になるだけです。 入居して2年たちますが、使用したことはありません。
網戸
夏には風通しを良くするために時々浴室の窓を開けたことがあります。その時には網戸がないと困ります。浴室とはいえ、念のため窓には網戸を付けることをお勧めします。
入り口ドア
入り口ドアは一枚ドアにしました。一条工務店のi-smartでは、オプションで親子折れ戸が付けられます。
開き戸は大きいので、開けるためには椅子などを奥に移動させなければなりません。扉の動く範囲には物が置けないのです。
折れ戸は扉の動くスペースが2/3以下になりますので、折れ戸の方が使い勝手はいいでしょう。
以前住んでいた賃貸マンションは1坪の洗い場でしたが、折れ戸になっていました。洗い場が狭いと、折れ戸の方が物の置けるスペースが取れるので便利です。1坪の浴室を選んだ方は、折れ戸にしたほうがいいでしょう。
しかし1.25坪の浴室の洗い場は広いです。オプションで折れ戸を選択しなくても、充分な広さがあります。折れ戸にすると掃除も面倒になりますので、1.25坪の浴室を選んだ方は、標準の開き戸を選んでおけば問題ありません。
ミストサウナ、ジェットバス
あれば便利だし満足もするでしょうが、ミストサウナは172,000円、ジェットバスは198,100円です。このオプション料金は我が家には高すぎです。採用を検討することもありませんでした。
換気乾燥機
一般的には浴室乾燥機と言われるものですね。
換気乾燥機の最大のデメリットは、電気代がかかることです。超大型のドライヤーを使っているようなイメージですね。浴室を乾燥させるとカビ対策にもなりますし、あると便利なことは間違いありませんが、電気代が高くつくのでわが家では採用しませんでした。
わが家ではカビ対策として、2年間換気扇をほとんど回しっぱなしで生活しており、カビはまったく生えていません。このため換気乾燥機は必要なかったのかと結論付けたいところですが、正直な感想としては「換気乾燥機があってもよかったのではないか」と思っています。
確かに電気代がかかり、不経済のように感じます。しかし換気乾燥機を使う時間は、毎日それほど長い時間にはなりません。素早く乾燥させて停止させればいいのです。
場合によっては換気乾燥機を使いたいシーンもありましたので、毎日使うのではなくたまに、短い時間使うというやり方であれば、付いていてもよかったのかな? と感じています。
浴室で行ったDIY
自分で手を加えたのは、吐水口です。
どこから水が出るのかわからないくらい、吐水口に存在感がありませんし、使い勝手も悪いです。
吐水口を取り換えました。
アーム付きの吐水口にしたため、見栄えも使い勝手も大幅に向上しました。
購入した吐水口は以下の物です。これは絶対におすすめのDIYですよ。
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まとめ
一条工務店i-smartの浴室を紹介しました。
この豪華な浴室がほとんど標準仕様です。
i-smartの坪単価は高いと言われますが、標準仕様が充実していることを考えると、コストパフォーマンスはとてもいいと考えています。
ぜひ展示場で、この豪華な標準仕様のバスルームを確認してみてください。
洗面所にあるリュクスドレッサー(洗面台)の紹介記事が以下のリンク先にあります。興味のある方はご覧ください。
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