ナノイーとは天井取り付けの消臭器です。パナソニックより発売されています。
私は一条工務店i-smartで家を建てましたが、i-smartでは無料でナノイーを、好きな場所に3ヵ所取り付けることができます。
家を建てる時、打ち合わせでナノイーの取付けをどうするのか聞かれることがあった場合、取り付けるべきものなのか、また取り付けるとしたら、どこに取り付ければいいのか、考えなければなりません。。
わが家の取り付け場所と取り付けた理由、そして入居してから2年間住み続けた現在の、取り付けたことに対する感想を、参考までに紹介します。
目次 (クリックで飛べます)
ナノイーとは
ナノイーについては、電気代見直しNo.1サイト「エネチェンジ」で、以下のような説明をされています。
ナノイーとは?
ナノイーは、空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで、パナソニックの家電製品に搭載されています。
ナノイーが使われている商品はどんなものがある?
パナソニックのエアコン、空気清浄機、洗濯機、冷蔵庫、ドライヤーなど、多くの製品に使われています。
ナノイーの効果とは
ナノイーには以下の効果があります。
- 花粉やPM2.5、ダニのフン・死がいなどのアレル物質、ウイルスや菌の活動を抑制
- 不快なニオイの脱臭
- 美肌・美髪効果
ナノイーは、アレル物質やウイルスの活動を抑える効果が期待でき、さらには皮脂となじんで肌をコーティング、水分が髪の水分量を整え、美肌・美髪効果も期待できます。
出典:電気代見直しNo.1サイト「エネチェンジ」>パナソニック家電製品「ナノイー」にはどんな効果があるの?
わが家のナノイー取り付け位置
わが家にはナノイーが4つ取り付けてあります。無料で取り付けられる3個より、ひとつ余計に付けました。
- キッチン
- シューズクローク(土間収納)
- 洗面所(脱衣所)
- 主寝室
キッチンは調理の臭いの元になる場所であるため取り付けました。シューズクロークは、野菜などの保管庫にもなりますから、臭いがこもる可能性があると考えて取り付けました。
洗面所は洗濯物を干す場所でもあるため、生乾きの臭いが発生するかもしれないと考えて、取り付けました。
主寝室はハウスメーカーの営業さんや設計士さんのおすすめで付けました。夫婦仲良くするには、嫌な臭いのない部屋で過ごすことは大切だということでした。
このような理由でナノイーを4箇所に取り付けてあります。
それでは実際に取り付けたナノイーの使用頻度はどのくらいなのでしょうか?
はっきり言って、使用頻度はどこもものすごく低いです。使うべきだと考えるような臭いの発生が、ほとんどないからです。
しかし必要ないかと言われると、決してそうではありません。
キッチンまわりでは、わが家では不快な臭いが充満することはありませんが、普通の家ならば、魚を焼いた時になどには、煙が充満するため、ナノイーの出番はかなりあると思われます。
わが家ではちょっと特殊なオイルガードを使っているため、調理中の煙はすべてレンジフードが吸ってくれるのです。
このことについては、オイルガードを自作して調理中の煙を完全排除!という記事を書いています。興味のある方は是非ご覧ください。
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このような状況でなければ、キッチンにナノイーを付けたら、稼働率はかなり上がるでしょう。キッチンにナノイーを付けることは、最も一般的でお勧めです。
その他の場所では多くの家で、稼働率はかなり下がると思います。
わが家の例ですが、シューズクロークに買い込んだ玉ねぎを入れた時、その臭いが充満することがありました。シューズクロークには換気扇が付けられていないので、臭いを消すにはナノイーを使うしかありません。
このような特殊な場合でしか、シューズクロークに付けたナノイーが稼働することはありません。が、絶対に必要な物なのです。
ちなみにシューズクロークに換気扇を付ければ、ナノイーは必要ないでしょう。臭いがこもっていると感じたら、すぐに換気扇を回せはOKです。
換気扇を付けずにナノイーを付けた理由は、換気扇は家の気密性や断熱性を落とす設備だからです。
断熱材をがっちり入れた壁の断熱性能は高いですが、その壁に穴を開けて換気扇を付けます。換気扇にはダンパーが付いており、使わない時はダンパーが閉じています。ダンパーは薄い鉄板一枚ですから、当然その部分の断熱性能は大きく落ちることになります。
またダンパーには隙間が多く開いていますので、気密性も大きく損ないます。このような理由で、わが家ではシューズクロークに換気扇を付けませんでした。
たまにしか必要ないナノイーですが、換気扇がない以上、不快な臭いが発生した場合は、それに頼るしかありません。
このような理由で、シューズクロークにはナノイーがあると安心できるのです。
キッチン以外のその他の場所も、シューズクロークと同様です。
普通は使うことはありませんが、嫌な臭いが充満した時だけ、そこに付けられたナノイーをONにします。いつも使わないからと言って、付ける必要がないわけではないのです。
その家独特の臭いがあり、家族は誰もそれに気づいていない場合もあります。この対策として、来客前にすべてのナノイーを稼働させることもあります。
わが家にとってナノイーはあれば便利に使えることができる、保険のような装置なのです。
トイレには必要ないのか
臭いが発生する代表的な場所に、トイレがあります。トイレにナノイーを付けた方がいいのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかしわが家ではトイレにナノイーは付けませんでしたし、ほとんどの家では、トイレにナノイーを付けることはありません。トイレには換気扇を付けて、臭いを直ちに家外に放出するからです。
ナノイーは便利な機器ですが、即効性はありません。トイレのようにすぐに臭いを消したい場合は、そこにある空気を吸い出してしまう方が早いのです。
ちなみに我が家では、1階のトイレはパナソニックのアラウーノです。この便器はナノイーが付いていて、使うたびにナノイーが作動しています。つまり天井には付けませんでしたが、便器に付けられていることになります。
換気扇とナノイーのW効果で、一階のトイレは臭いが瞬く間に消えてしまいます。
玄関のシューズボックス付近は必要?
シューズクロークにシューズボックスを設置しない場合、玄関にシューズボックスを付けることになると思います。
ここにシューズの臭いがこもるのなら、玄関にもナノイーが必要だと考えるかもしれません。
わが家ではシューズボックスが設置されたまわりに、シューズの臭いがこもることはありません。つまりシューズボックス付近に、ナノイーを付けなくてもいいのです。
(特殊な考えのため玄関やシューズクロークにシューズボックスが設置してありません)
もしシューズボックス付近にナノイーを付けない場合に、シューズの臭いが気になることがあった場合は、シューズボックス内に消臭剤を入れることで対応できます。
玄関にナノイーを付けることもアリかもしれませんが、わが家では「付けておけばよかった」と感じることは入居後2年半経過しましたが、一度もありません。
シューズボックスの扉を閉じれば、靴の臭いが不快なほどフロアに流れてくることはないからです。
ナノイー設置にについて
ナノイーを頻繁に使っている家庭もあるようです。わが家のように、ほとんど使うことのない方が少ないのかもしれません。使用頻度は別として、使いたい時があると思われる場所には、付けておく方が安心できます。
わが家では欲しいと思われる場所4箇所に付けましたが、正直主寝室はいらなかったと思っています。しかしそれ以外は、やっぱりあると快適だと感じています。
キッチンと洗面所は付けておき、換気扇を付けなかった場合のシューズクローク(土間収納)も付けることをお勧めします。