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i-smart検討ポイント

耐力壁出現を回避する方法を考える

間取り打ち合わせ時にLDKに多くのスペースを取り、広い開放的なLDKができるはずだと期待することはよくあることです。しかしいきなり図面に「招かざる壁」である「耐力壁」が出現することがあります。

この回避方法を考えました。

耐力壁を抑えた間取りを作るのは大変

LDKに出現するとこの壁があるがゆえに雰囲気が一変することもあるようです。いきなり閉塞感満載のLDKにもなりかねません。

下画像は、一条工務店と契約した最初の図面に出現した耐力壁を3D化してみたものです。LDKの真ん中に堂々と耐力壁ができてしまいました。ここまで極端な例はまずないと思いますが、それでもほんのわずかの耐力壁でも開放感は大きく削がれることになります。

LDKの耐力壁

間取りを考えるプロの設計士さんは、天井下がりや空間に出現する壁を極力抑えた間取りを最初に出してくれると思います。LDKに望んではいない壁があることは、誰だって嫌うはずです。そこは設計士さんもよく理解されていることでしょう。施主さんが間取りの変更を依頼する過程で、その望みをかなえる間取りにすると、強度的な問題でやむを得ず図面に壁が出現することになることが多いのではないでしょうか。

間取り変更をする時、客である我々はLDKの空間に壁の出現など微塵も考えずにいるでしょう。実際の間取り図を見て、壁の出現を目の当たりにした時、その方のショックは大変なものでしょう。しかし私も自分で間取りを考えたからよくわかるのですが、空間に望まない壁ができないように間取りを考えるのは本当に難しいのです。一階を自由に設計しても、階段位置により二階の間取りがどうしてもうまく組めないことがありますし。

耐力壁のない家を目指して私の考えた間取り

私は最初に検討していた間取り図面を途中でやめて、新たな間取りに変えました。その間取りは、自分で作成しました。

その経緯は以下の記事をご覧ください。

>> 一条工務店i-smartの間取を3Dマイホームデザイナーで作る

私が間取りを作る時、どうしてもLDKをさえぎる形で耐力壁が出現しないようにしたかったのです。

最初の間取り図面の話ですが、見通しの良いはずのLDKが、幅の半分が耐力壁でさえぎられてしまったことは、今思い出しても悲しいものでした。

その理由もあって自分で新しい間取りを作ろうと考えたのですが、せっかく間取りを作っても、設計士さんが構造計算した時、強度が足りないと判断されるかもしれません。その結果あってはならない場所に壁が設定されてしまうことも考えられます。

致命的な位置に耐力壁が出現したら、それだけですべてをやり直さなければならないと覚悟していました。どうすれば余計な壁をLDKに付けない間取りを考えられるか・・・。これは自分で間取りを考える時の命題でした。

しかし私はある程度の勝算は持っていました。ヒントは2回目の打ち合わせの時でした。

最初の図面では耐力壁がありました。それが一マス分(910mm)あり、3185mmの幅の空間が、2275mmになってしまいました。

これをなくしてもらうのにはどうするのか聞いたところ、外壁の直線上に二階の壁があればいいとのこと。

一階にある壁はなるべく二階にもあるように設計すれば、一階のLDKに壁が出現しないのではないか。そう考えました。一階の壁と同じ位置に二階の壁があるためには、一階の間取りを作るときに二階の部屋のことも考える必要があります。言葉で言うのは簡単ですが、やってみると結構面倒でした。

間取りを作成した手順を説明します。

一階の浴室、洗面所、トイレで8畳です。二階に8畳の部屋が作れます。

浴室やトイレと二階の子供部屋

一階の和室は仏壇の収納部や押し入れなどを入れて8畳です。二階に8畳のルーフガーデンが付けられます。

一階の洋室と二階のルーフガーデン

玄関は階段とバルコニーを除くと7畳のスペースがあります。二階に7畳の子供部屋が作れます。

一階の玄関と二階の子供部屋

一階のLDKは、二階では主寝室とクローゼットなどでぴったりの大きさです。

一階のLDKと二階の主寝室など

これで一階にある壁は、すべて二階にも同じ位置にあります。

ここまで考えて設計したのですが、この間取りで耐力壁がLDKに出現しない保証はありません。ダメでもともとの気持ちで提案することにしたのです。ところがなんと、素人間取りが奇跡的にそのまま採用されてしまいました!! これは本当に「奇跡」だと思っています。完全なド素人が書いた間取りがそのまま採用されるなんて、何度やってももう二度とないことでしょう。ちょうど間取りが作りやすい家の大きさだったことも幸いしているのではないかと思います。

ただ、素人が間取りを設計する労力などいろいろな面で、自分でオリジナルの間取りを考えて提案することは厳しいと思います。意見だけ出して設計士の方に間取りは考えてもらうことが普通でしょう。

その場合に気を付けることはやはりあります。

耐力壁についての注意点

何度も書いていますが、一階の壁と二階の壁の位置が同じでない場合も含めて、いろいろな条件で一階に望まない壁や天井下がりが発生する可能性があります。これは頭に入れておいた方がいいと思います。

空間的には問題なくても、一条工務店の基準の強度を満たさなければ、容赦なく壁入りの間取り図面が突きつけられるのです。

私の場合は一つの例に過ぎないかもしれませんが、一階の壁は必ず二階にもあるようにしたところ、耐力壁をつける必要がありませんでした。

そして自分で間取りを作って提案する場合の注意点です。

強度的に採用が難しい間取りになっている場合はあると思いますから、間取りを自分で作ったからといって、それが確実に採用されると思わないことです。先ほども書きましたが、ダメでもともとの気持ちで提案してください。実現不能の間取りを提示されて困るのはハウスメーカーの設計担当さんです。もし完全却下されたとしても、施工承諾までずっと付き合うのですから、気持ちよく対応したいですね。

耐力壁のない間取りを作るには、間取り作成ソフトは必要

私が短期間に耐力壁のない間取りを自分で作成できたのは、メガソフトの3Dマイホームデザイナーというパソコンソフトを使ったからです。

このソフトなしでは自分で間取りを考えることなど絶対にできなかったでしょう。もし自分で間取りを考えたいと考えている方がいましたら、ぜひ3Dマイホームデザイナーを購入して、間取り作成にチャレンジしてみてください。

Microsoftエクセルを使ったことのある方なら、説明書を読まなくても簡単に使えますよ。

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耐力壁が出現しても・・・

おそらく2×4や2×6工法を採用しているハウスメーカーでも、一条工務店は特に間取りの制限が厳しそうです。他のハウスメーカーでは同じ間取りを採用した場合、一階の部屋に突然壁が出現する確率は低いのかもしれません。

私は性能がいい家がいいので、壁出現のリスクがあっても一条工務店を選びます。しかしとんでもないところに壁ができたら、納得できない人もいるでしょう。

もしハウスメーカーを今選択している方は、このことも頭に入れて欲しいです。性能のいい家を作ることは間違いない一条工務店ですが、間取りの自由度も低いのです。そしておそらく、ほとんどの人がそこまで考えてハウスメーカーを決めていないようです。私も考えていませんでした。耐力壁についてしっかり調べて、さらに営業の方に話を聞き、現実を知った上で契約することをお勧めします。

このように書くと、一条工務店は致命的に悪いところがあると言っているように誤解されるかもしれませんね。でもそうではありません。私は結果的にLDKに壁ができなかったので満足していますが、たとえ壁ができたとしても、やはり一条工務店との契約は満足したと思います。

その理由はたくさんありますが、今後機会を見て記事にしていきたいと思います。

耐力壁と同じく部屋の外観を損ねる垂れ壁というものがあります。その記事が以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。

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