新築する一条工務店i-smartの一階リビング横に6畳の部屋を作るのですが、これを和室にするのか洋室にするのか悩みました。洋室も和室も、どちらもいいところがあるので、なかなか決まらず最終打ち合わせ直前まで答えが出ませんでした。
我が家では結局洋室にしたのですが、それを決断する経緯などを紹介したいと思います。
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和室の利点
一階に一部屋を儲ける場合、和室にするか洋室にするか迷うことは多いと思います。最初から和室に決めている方も多いイメージがあります。一階に和室の部屋が一つあると、ゴロゴロとくつろげますからね。
最初は我が家も和室にすることを考えました。理由は特になく、一条工務店と打ち合わせの時、LDK横に一部屋作るならば「和室」と考える人が多いと聞き、何となく我が家も和室にしようと思っていただけです。
和室ならばそのままくつろいだりすることもできます。床に寝転がってほっと一息つける空間は、あるとありがたいものです。また今は私たち夫婦には子供がいませんが、今後子供ができた時も、和室の畳であれは転んでも怪我はしにくいから好都合です。
洋室に憧れてはいましたが、和室くつろげる部屋を用意するのなら、和室のほうがいいのだろうと漠然と考えていたのです。
洋室という選択肢
ネットで調べてみると、洋室を選択する方もやはりいらっしゃいます。
確かな情報ではないかもしれませんが、将来どうしてもお金に困って家を手放すときも、和室ではなく洋室の方が有利ではないかという話もあります。
今は和室がまだまだ流行っていますが、今後はきっと和室を付ける家は少なくなっていくと想像しています。そうなった時に和室よりも洋室の方が家の価値が上がるというのは理解できます。
もちろんお金が必要になって家を手放さなければならなくなることなど、あっては困るのですけど。
リビングの横にある部屋の使用方法
和室か洋室かを決めるには、その部屋をどのように使うのかもう一度考えてみました。
- お客さんが来た時の客間として使用する。
- 子供を遊ばせる空間として使用する。
- アイロンがけや洗濯物をたたむために使用する。
- 妻に子供ができて階段の上り下りが危ないと思った時の寝室として使用する。
- 子供が小さくて階段が上がれない時の寝室として使用する。
- 母が年老いて階段がきつくなった時の寝室として使用する。
- ごろごろと寝転ぶなどのくつろげる空間として使用する。
これらの用途を考えると、和室ならばすべての使い方をすることができますが、洋室ではできないことがあります。
フローリングではごろごろくつろぐことはまずできません。
板の間でアイロンがけや洗濯物をたたむのもやりにくいでしょう。
どんな使い方をしたとしても、和室ならば対応できます。
和室の欠点
洋室の欠点があることはわかりますが、簡単に和室と決定できない理由もあります。和室だって欠点があるからです。
- 畳はフローリングよりも劣化が早く取り換えの手間や費用が掛かる。
- 先ほども書いたように、今後は和室がある家より洋室がある家の方が価値があると判断される場合もありそう。
- 母の部屋としてベッドを設置した場合、畳よりもフローリングの方が適している。
洋室の欠点
和室にも欠点はあるのですから、夫婦ともに望んでいる洋室にしたいところですが、いろいろな問題点がありました。
- 子供を遊ばせるときに、硬い木の床だと転んだ時に危険。
- 床に寝転がってくつろぐには硬い木では不適切。
- 実家にある大きな仏壇を入れるつもりだが、洋室には合わない。
- 和室から洋室に変えることは比較的簡単だが、洋室から和室に変えるのは大変で費用も掛かる。
洋室の問題点を解消しよう
和室、洋室ともに利点も欠点もあります。
一条工務店と打ち合わせを重ねた頃には和室よりも洋室にしたいという気持ちが強くなっていました。
その理由は、畳の扱いづらさです。今のマンションにも畳の部屋がひとつあります。畳は損傷がとても気になります。
時間がたって色が変わったり損傷したりすると、とてもみずぼらしくなってしまいます。損傷を気にして気を使って生活をすることになりそうで、それが煩わしいと考えたのです。子供ができたら小さなうちは畳が痛むことなど気にせずに遊びまわるでしょうし。そんなことも考えると、やはり洋室にしたい気持ちが大きくなっていきました。
そして洋室にした場合のことを整理してみました。
- 子供を遊ばせたり、ごろごろとくつろいだりするためには、厚めのジュータンを敷くことで畳の上と同じようにならないだろうか。
- 仏壇は扉を付けて見えないようにできないだろうか。
- 洋室にしたが、あとから和室のほうがいいと考え方が変わることはないだろうか。
ジュータンを敷けばくつろげるか?
ジュータンを敷けば洋室と同じようにくつろげるのか確かめてみました。
今住んでいるマンションは、クッションフロアの床です。フローリングの床よりも柔らかいです。ソファーの場所には厚めのジュータンが敷いてありますが、そのうえでくつろぐのはまったく問題ありません。しかしクッションフロアですから、参考にはなりません。
私たちは人気の少ない時間にマンションのエレベーター前のフロアにジュータンを持ち出し、コンクリートの上で寝転んだり、膝から倒れたりしてみました。結果は思ったよりも痛くないし、普通にくつろげる感じでした。子供がその上で倒れても、畳と同じように怪我はしにくいと感じられました。
厚めのジュータンを敷けばフローリングでもくつろげるし子供は遊ばせられると判断しました。
仏壇の入り口に扉は付けられるか
実家の仏壇には扉が付けられています。それを新築の仏壇の入り口に移設してしまおうと考えました。サイズを図ると扉の幅は20mmほど足りないだけでした。つまり10mmの板を挟んで扉を付ければ幅はぴったりになるわけです。上部はできるところまで壁を付けてもらうことにしました。100mmくらい扉の高さよりも開口部が高いので、そこは装飾した板を付けることで対応できます。
つまりうまくやれば実家の仏壇の入り口にある扉を移設することができるのです。
和室にしたいと考えることはないか
和室を洋室に変える場合、畳を取り去って板を貼るだけです。
しかし洋室を和室に変える場合は、フローリングの板をはがすのに一苦労すると一条工務店の設計士さんから聞きました。時間も費用も掛かるようです。和室から洋室にするのは簡単ですが、洋室から和室に変えることは大変なのです。一度洋室にしたら後から和室にしたいと考えないようにしなければなりません。
和室の良さはありますが、私はもうかなりの年月和室なしの家で生活しています。妻は和室の生活をしたことがありません。和室に憧れることはまずないでしょう。
母は和室での生活しか知りませんが、洋室であることに何の問題もないと言ってくれました。無理している様子はありません。
以上のことから、我が家では一階の一部屋は洋室にすることに決定しました。
まとめ
我が家では和室を止めて洋室にしましたが、やっぱり和室がいいと考える人も多いと思います。
また、ジュータンを敷けばフローリングでもくつろげると判断しましたが、畳には快適さでは勝てない気はしています。本当に気持ちよくくつろぐなら、畳の方がいいのかもしれません。
しかし悩んだ末に決定したことですから、後で「失敗したなあ」と思ってもきっと納得できると思います。
家づくりは本当に難しいです。
今回のこと以外でも、ここまでに「どっちにすればいいのか?」と悩むことは30くらいはあったでしょうか。それらはすべて片方に決めなければならないのです。いくつかは判断を誤ったものもあるのでしょう。
しかし漠然と決めてしまって「検討すればよかった」と悩むよりもマシです。思い切り悩んで、その時は納得して決めたことなら、後になっても気にならないでしょう。
皆さんもたくさん悩んで、満足のいく家を作り上げてくださいね。
※LDKの間取りについての記事が以下のリンク先にあります。是非ご覧ください。
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