家庭内菜園を始めようと思っている方は、ゴーヤを育ててみませんか?
素人が種植から始めて、ゴーヤを自分で育てる方法を紹介します。まずはゴーヤの発芽を詳しくお教えします。
多くのサイトや動画でゴーヤの発芽については紹介されていますが、素人が見てそれですべてを理解できないこともあります。
わが家では何も知らない状態からネットで情報を集めてゴーヤ栽培をしましたが、ネットにある情報ではわからないところもたくさんありました。
この記事では素人がゴーヤの種植から始まる家庭内菜園について、わからないことを自分で考えながらトライを繰り返し、自分なりのやり方を見つけました内容を紹介しています。
どこよりもわかりやすいゴーヤを発芽させる記事になっていますから、ぜひご覧ください。
目次 (クリックで飛べます)
ゴーヤとは
ゴーヤとはウリ目ウリ科の植物で、日本では正式にはツルレイシと呼ぶようです。
ゴーヤにはカリウム、葉酸、ビタミンCが多く含まれています。苦味はありますが、食べることで豊富な栄養素を取り入れることができるのです。
ゴーヤの発芽
ゴーヤは土に埋めて発芽するのを待つ方法もありますが、寒い場合はうまくいかないと言われています。確実に発芽させる場合は、室内でボックスに入れて発芽させることをおすすめします。
入手した種の個数が少ない場合、少しでも発芽率を上げたいと思うでしょう。その場合は種をカットして濡れたキッチンペーパーで挟むなどして、発芽率が上がるようにしてみましょう。
それでは少しでもゴーヤの種の発芽率を上げるため、私の行った方法を紹介しておきます。
1)種をカットする
種の先端をカットします。固い種の殻から芽が出やすいようにするためと、殻の中に水が入りやすくするためです。
この尖ったところをカットします。
カットは爪切りで行うと簡単です。
2)水に半日ほど浸す
種をカットしたら、水に半日ほど浸します。
適当な入れ物に水を入れ、その中に種を投入するだけです。
3)種をボックスにセットする
種はボックスに入れて発芽させます。
ダイソーで購入した30cm×25cmのボックスに、キッチンペーパーを10枚敷き詰めます。
この上に種を置きます。
4)キッチンペーパーを上からかぶせて水を掛ける
キッチンペーパーを上から10枚かぶせます。
その上から水を掛けます。
水没するほどかけないほうがいいでしょう。
5)なるべく気温が上がる場所に置く
ゴーヤの発芽は25~30℃の気温が適していると言われます。5月初旬ではその温度を保つのは難しい場合が多いです。
昼間は外の日の当たる場所に置き、夜は家の中に持ち込むなどして、なるべく高い温度の場所に保管するといいです。
様々なところから情報を集め、できる限りしっかり発芽させるように考えました。
しかし前年に確保した種が大量にあったため、一般的に言われているやり方だけではなく、もっと簡単に種を発芽させられないか、同時にテストしましたので、これからそれを紹介します。
気温は高くないと発芽しない?
いろいろ試してみた結果、気温にはそれほどこだわらなくてもいいかもしれません。
ゴーヤの発芽は、気温が25~30℃くらいになっていることが必要だと言われています。
ゴーヤは日本の多くの土地では5月ごろに種上することが多いようです。しかしその時期に25~30℃を保ち続けることはまず無理ですし、最高気温でさえそれに達することがないこともあります。
それでも多くの種が発芽するのですから、25~30℃の気温を常に保つ必要はないでしょう。
私がゴーヤを初めて種付けした年の話です。種付けした時期は5月初旬でした。土の中に埋め込み、水をかけていただけです。それでも8つの種から6つの芽が出ました。夜は寒くなる外に放置したままだったのですが、75%の発芽率です。5月初旬でも比較的暖かい年であれば、土に直接種を埋めても、発芽するようです。
ただし大量の苗を必要とする場合や、気温がとても低い場合は、室内でボックスに入れてつねに温度の高いところに置いておく方が、発芽させる方は確率が高いでしょう。その点では直接土に種植えするよりも、ボックスの中で発芽させることがおすすめです。
頭をカットしすぎた種は使えない?
種の頭をカットするといいと聞き、私も種をカットしてみました。しかし最初は勝手がわからず、ほとんどの種は、中身まで切ってしまいました。
下画像は、カットする前の種です。
下画像はカットしすぎた種です。
ハサミや爪切りでカットするのですが、中身をまったく傷つけずにカットするのは意外に難しいものです。ちょっとだけカットしたつもりでも、中身を切ってしまうことがあります。
このような物は使えるのか使えないのか、最初はよくわからないと思います。結論から言うと、ほとんどのものがそのまま使えます。
頭をカットしたとき、中身も一緒にカットしてしまったものが、半数以上ありました。それを湿らせたキッチンペーハーで挟んでおきましたが、ほぼすべての種から芽が出ました。
最終的に発芽しなかったものは、特にひどくカットしてしまった種の数個だけです。少々中身までカットしてしまっても、ゴーヤは発芽するので安心してください。
頭のカットなしでは発芽率が悪い?
またカットが本当に必要なのか、試してみました。10つの種を、カットせずにそのままケースに入れました。
それもすべての種が発芽しました。
カットしてもしなくても、種がしっかりしていれば、ゴーヤは発芽するもののようです。
水に浸さなくても大丈夫?
ネットで情報を集めると、種をカットして、半日ほど水に浸した方がいいとされていることが多いです。
しかししっかり濡らしたキッチンペーパーの間に挟むと、種はしっかり水が浸み込みます。水に浸した種と、水に浸していない種を並べて発芽させてみましたが、差はまったくありませんでした。暖くなった時期ならば、水に浸しても浸さなくても、ゴーヤの発芽率に差はないようです。
直接土に埋めると発芽率が悪い?
また土に種を直接埋め込んだ場合、発芽率は悪いのでしょうか。
これを確かめるために、10つの種をプランターの土に埋めてみました。結果、すべてがしっかりと発芽しました。
この時は「種をカットしない」「種を水に浸さない」という、何もしないで土に種を埋めて水を掛けただけです。
5月中旬で温度もある程度上がってはいますが、夜間はまだまだ寒く感じる時期でした。それでもしっかりと発芽したのですから、種が大量にある場合は、ゴーヤの発芽はボックスでさせなくても、直接土に種を蒔いてもいいのではないでしょうか?
発芽した苗の判断
ここまで行うと、いくつかの苗ができていることでしょう。その中でこれから育てて行く物を選び出す必要があります。
これはまったく難しくありません。
葉が大きくて、茎が太い物を選べばいいのです。
ただし一つだけ注意すべきことがあります。葉がくしゃくしゃになっているものは、もしかしたら病気になっているかもしれません。
そのような苗は、元気に育っていても排除する方がいいでしょう。
苗を育てる鉢と土
ゴーヤが発芽したらそれを鉢で栽培しますが、この時に使う鉢と土について説明します。
鉢はビニール鉢(ポリ鉢)を購入しましょう。100個もあって150円くらいです。大きさは9cmの物が適切です。あまり小さいと、畑やプランターに苗を植えるまで育てるのに、根がいっぱいになって成長が阻害されるかもしれません。
土は腐葉土を使います。
土を鉢に入れた後、指で穴をあけてその中に種を植えこみます。穴は2cmくらいの深さでいいでしょう。
発芽した種を、芽を上にして、穴に入れたら土をかぶせます。芽の頭が出るくらいに植え込みます。
すぐに芽が成長してきます。
様々な種類がありますが、安い物で問題ありません。畑に苗を植えるのであればわざわざ腐葉土を購入する必要はないかもしれませんが、苗を育てるには腐葉土で行うと確実です。
プランターで育てる予定の方は、25Lの腐葉土を購入しておけば、余った分をそのままプランターに入れて使えます。
種も鉢も腐葉土も、大きめのホームセンターに売っているでしょう。
もし入手が難しい場合は、以下のインターネット通販で購入できます。
まとめ
始めてゴーヤを育てる場合、苗を買わない場合は種を購入することになります。
種は一袋に10個弱しか入っておらず、このような場合は種の個数が少ないので、少しでも発芽率を上げるように考えたほうがいいでしょう。
頭を慎重にカットして、水に浸して、暖かい室内でボックスに入れて発芽させることをおすすめします。
しかし前年にできたゴーヤから、たくさんの種がとれた場合は、たくさん種付けを行っておけば、発芽率は悪くても、使える苗ができるでしょう。土にそのまま種を蒔いてもいいと思います。
皆さんもいろいろ試してみてください。
ゴーヤをプランターで栽培する方法を、【ゴーヤのプランター栽培】苗植えから弦の摘芯という記事で紹介しています。是非ご覧ください。
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【ゴーヤのプランター栽培】苗植えから弦の摘芯
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