新築して入居後に困ることの一つが、庭に雑草が生えてしまうことです。特に初夏では毎週雑草を取らざるを得なくなり、その手間だけでも大変なことになります。
外構工事で考えられる雑草対策についてまとめてみました。
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雑草は生えないように対策できます
雑草は生えないように対策できることを知っておくことが大切です。
私の知り合いでは、雑草対策の提案をされなかったため、まったく対策をしませんでした。そして入居後は、庭の雑草対策が大変なようです。あとから外構業者が雑草対策を提案してくれればよかったのに、と言っています。
私たち施主は雑草対策について自分で調べなければ、どのようなことをどのように行ってもらえるのか、知る由もありません。外構工事の打ち合わせで、雑草対策を提案してくれなければ、庭には土を入れるだけであることが、当たり前だと思ってしまいます。
最低限の雑草対策についての知識を得たうえで、外構業者より雑草対策の提案がなかった場合、こちらから雑草対策をしてほしいと提案しないと、後悔することになります。
具体的な雑草対策
それではどのような雑草対策があるのでしょうか。具体的な例を挙げて紹介していきます。
防草シート
防草シートは最も一般的な雑草対策です。
土の庭の場合は、外構工事業者の方から防草シートの使用を提案されることが多いでしょう。
防草シートとは地中に光を通さないシートを埋め込むことで、シートの下から雑草が生えてこないようにするものです。
シートの上にかぶせた土の部分のみに雑草が生えるだけとなります。雑草は深く根を張ることができないので、大きく育ちません。
防草シートは簡単に施工することができるので、かなりの普及率になっています。
手軽に施工してもらえる防草シートも、いくつかのポイントがあります。
耐久性
防草シートによっては耐久性がかなり違います。もし外構業者から防草シートを敷くことを提案されても、商品によっていいものも悪いものもあります。
どのような商品で、どのような特徴があるのか確認したいところです。
施工方法
防草シートの施工方法にも、いろいろなパターンがあります。外構業者の立場から考えると、なるべく防草シートの購入費用は少なくしたいところです。
防草シートは大きな庭になると、何枚ものシートを敷くことになります。当然重なり合わせて使用するのですが、この課さなり部分をなるべく少なくすることで材料費を節約できます。あまりにも重なり部分が少ないと、その部分から雑草が生えやすくなります。また、フェンスや家の基礎部に、しっかりとシートを被せないと、境目から雑草が生えてきます。施工方法はしっかり確認しましょう。
外構工事の保証は、1年ということが多いです。防草シートをしっかり敷かなくても、土が被ってしまえばわかりません。1年は草が生えないと喜んでいると、2~3年後には施工の悪かった部分から草が生えてくるかもしれません。そしてその時には、もう保証期間が過ぎているのです。
防草シートのように地中に入ってしまい、後から調べることもできないことは、やり方もしっかり打ち合わせて、できれば時々施工中の状態を確認するくらいの気持ちがあるほうが安心できます。
防草シートの弱点
防草シートは永久的に効果があるものではありません。一般的に効果が続くのは10年くらいだと言われています。防草シートは時間とともに劣化していき、地中で穴が開くなどの損傷が進んでいきます。
また、つなぎ目に草が生えた場合、根が強い草だと無理して引き抜いた場合、シートが破れたり隙間が開いたりします。その部分にはさらに雑草が生えやすくなります。
効果が短いことが、防草シートの最大の弱点です。
コンクリート施工
防草シートは永久的に雑草が生えないようにはできません。防草シートは劣化して、いつか必ず効果がなくなる時が来ます。
永久的に雑草が生えるのリスクを回避するためには、防草シートの代わりにコンクリートを敷いてしまうことがお勧めです。
デメリットとしては、防草シートよりもはるかに大きな費用が掛かることです。特に家を新築した場合は、家を建てることに大きな費用がかかります。そこに高価な外構費用が追加されることはあまり歓迎できません。
しかしコンクリート施工での雑草対策はとても効果的です。予算が許せばぜひ行っていただきたい雑草対策です。
庭全体をそのような造りにするのは無理があります。お勧めの場所は、家の裏側など、狭い部分です。通常はこのような場所は、砕石が撒かれていることが多いです。
我が家ではここに、コンクリートを施工してその上に砕石を撒いています。
コンクリート施工の上に砕石を撒く場合、そこに土が流れ込まないようにしなければなりません。砕石の隙間に土が入ってしまうと、当然のことながら雑草が生えてきます。
わが家では家の中で一番高い部分に、コンクリート施工をしています。絶対に庭の土がそこに流れ込みません。そのため入居後3年経っても、その部分に草が生えたことは一度もありません。
駐車場のコンクリート継ぎ目
駐車場のコンクリートは、いくつかに分けて施工されることがほとんどです。
理由は、一枚の大きなコンクリートだと、固まるときの収縮でコンクリートが割れてしまうことがあるからです。
継ぎ目は装飾も兼ねるようにデザインされることが多いです。
一般的には上画像のように、装飾用の石を埋め込んだり、砕石がまかれることが多いです。
砕石を撒く場合ですが、土の上にそのまま石を撒いてある場合があります。その場合、砕石の下の土に雑草の種が落ちて育ちます。
この対策として、駐車場のコンクリートを打った後の分かれ目に、モルタルを打つことです。そしてその上に石を撒くと、雑草がまったく生えなくなります。
ただしこれも先ほどの場合と同じように、土が流れ込まないようにしなければなりません。わが家では駐車場のコンクリート部の横に、雨水が流れる部分を作ってあります。
しかし大雨が降った時はそれだけでは水が流れ切らないことがあります。その場合は駐車場のコンクリートの上を、水が土と一緒に流れてしまうのです。
そのため砕石を敷き詰めたところに土がたまってしまい、雑草が生えてしまいます。
駐車場は家の入口にありますから、土地の中でも一番低い位置になることがほとんどでしょう。そのような場所は、雨水がしっかり流れ切るようなスペースを作るか、砕石を撒くような施工をしない方がいいでしょう。
除草剤
除草剤は、人体に有害なものから、無害なものまでさまざまな種類があります。
小さな子供を庭で遊ばせるような環境だと、人体に無害なものを選ぶ必要があります。
子供は砂遊びが大好きな場合があります。わが子はいつも庭の砂で泥だらけになって遊んでします。そのような環境だと、除草剤の成分はとても気になります。
以下の除草剤は、人体に無害な成分のみでできているため、どのような場所でも安心して使用することができます。
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まとめ
わが家では土の庭だけは防草対策をしていませんでしたので、日々の草取りが大変でした。
入居後すぐに子供が生まれたこともあって、除草剤も使っていませんでした。
しかし除草剤にも人体に無害なものがあることを知り、それを使うようになって、草取りの負担がかなり減りました。
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庭も現在では除草剤で草がほとんど生えませんが、それ以外の家まわりは、防草対策がしっかりできているので、草取りの手間はほとんどありません。
外構工事の打ち合わせで、雑草対策についてはしっかり話し合っておくことをおすすめします。