新築するとき、玄関ポーチや玄関ドアについては、あまり深く考えないことも多いかもしれませんね。
玄関ドアの種類を決めるだけで終わってしまう方もいるようです。
しかし玄関ポーチで考えることはたくさんあります。決して軽く見てはいけません。
私が契約した一条工務店と打ち合わせをするとき、検討した内容を紹介します。
目次 (クリックで飛べます)
玄関ドアの開き方向
玄関ドアで絶対に間違えていけないのは扉の開き方向です。これは基本中の基本ですね。玄関ドアの右側に階段がある場合、右開きドアにするとスムーズに家の中に入れます。
左開きドアにすると、開けたドアをよけて室内に入ることになります。
一条工務店で家を建てる場合は、設計士さんが玄関ドアの開き方向は問題ないように考えてくれるはずです。しかし念のため図面を確認しておくことは大切です。
玄関ポーチの大きさ
玄関ドアについては、玄関ポーチの大きさも重要です。
お客さんが来て玄関ドアの前で待ちます。中からカギを開けて扉を開いた場合、玄関ポーチが小さいと、お客さんは玄関ポーチにいると、ドアを開けられた時にドアをぶつけられてしまいます。来客者は一度インターホンのベルを鳴らし、ポーチから降りて待たなければなりません。煩わしさを感じさせないためにも、ある程度の広い玄関ポーチを作る必要があります。
三協アルミの親子ドアは、親ドアが840mmですから、1100mm程奥行きのある玄関ポーチがあれば問題ないでしょう。
ハウスメーカーの標準である玄関ポーチの大きさは、奥行きが1100mmないことが多いようです。あらかじめ玄関ポーチのサイズを確認しておき、狭いのであれば広くしておくと、使いやすい玄関ポーチになるはずです。
一条工務店のi-smartでも標準では1,100mmの広さはありませんので、我が家ではオプションで玄関ポーチを広くしています。
玄関ポーチの傾斜
玄関ポーチは濡れます。濡れた場合、水がすぐに流れるように必ず傾斜が付けられます。
玄関ポーチの傾斜は図面に書かれることもなく、基礎工事の時におおよその感覚で付けられることがほとんどです。基礎工事前に、ハウスメーカーと傾斜については話し合っておくと安心です。
傾斜は強いほど水は流れやすくなりますが、あまり強すぎると歩きにくくなります。インターネット上でも、ハウスメーカーにすべて任せていたら傾斜が思っていたよりも急になったという話があります。事前の確認はした方がいいでしょう。
基礎工事終了後すぐに確認し、玄関ポーチの傾斜がきついと感じたら、修正してもらうことをお勧めします
一条工務店のi-smartでは玄関ポーチも基礎工事何かに含まれます。一条工務店提携の基礎工事業者が行ってくれますし、基礎工事の監督さんがしっかり管理してくれますので、大きな問題が起きることはなさそうです。
ただし傾斜については我々施主側でもおおよその傾斜角度は知っておいたほうがいいことは間違いありません。
玄関ポーチのタイル
汚れが目立たず滑りにくいものを採用することをお奨めします。色やデザインだけで決めてしまい、雨に濡れた時にひどく滑りやすいことになると、とても危険です。
ハウスメーカーにより、選べるタイルが限られることもあります。どのタイルが滑りにくいのか、確認して選ぶといいでしょう。
一条工務店のi-smartの玄関ポーチ用のタイルは、滑りにくいものが使われます。
我が家ではヨーロピアンタイルのT2109を選びました。明るい色なので、玄関が華やかになります。しかし汚れもあまり目立ちません。このタイルはお勧めです。
玄関ポーチの階段
ポーチの階段は、外構工事のことを考えて、しっかり打ち合わせをしていく必要があります。
階段を付ける場合、どの段も同じ高さになるようにしないと、とても歩きにくいものになります。
基礎工事と一緒に玄関ポーチと階段を作ることは多いと思います。下図のようなポーチ階段が作られた場合、問題が起きることに気づくでしょうか。
外構工事ではポーチ周りをコンクリートで固めることがほとんどだと思います。その場合コンクリートの厚み分だけ、一番下の階段の高さが低くなってしまいます。矢印部分の一番下の段が、低くなっています。
このような階段になると、とても使いにくいです。特に降りるときは最後の階段が低すぎて、階段を降りるリズムが崩れます。年配者は転倒してしまうかもしれません。
これを避けるため、玄関ポーチの階段は、一番下の段をコンクリートの厚み分だけ高くしておく必要があるのです。
外構のことを考えて、玄関ポーチの階段を作っておかなければなりません。一条工務店のi-smartでは上記のことも考えて玄関ポーチの階段を作ってくれるはずですが、念のため事前に確認しておきましょう。
玄関ポーチの照明
玄関ポーチの照明はタイマー付きのものがお勧めです。我が家ではコイズミのAD41934L というダウンライトが付けられています。一条工務店のi-smartでダウンライトを付ける場合のスタンダードなものです。
この機種は暗くなると照度を落とした状態で自動点灯してくれます。点灯を初めて6時間の間、点灯を続けます。6時間を超えると消灯します。
照度を落として転倒している時に、人が来るとセンサーが感知してフル点灯します。また、消灯した深夜でも人がポーチに近づくとフル点灯します。明るい昼間は点灯することはありません。
上記の状態が、設定してスイッチをオンにしておくだけで、ずっと実行され続けます。玄関ライトを暗くなったら自分でスイッチを入れて点灯させ、寝る前にスイッチオフするような手間が省けます。
タイマー付きのダウンライトはとても便利でお進めです。
【広告】
センサー付ライトも、ダウンライトではなくおしゃれなものもたくさん発売されています。
【広告】
このようなライトを選ぶ方もいると思います。私もポーチにおしゃれな外灯を付けることには少し憧れがありました。
しかし我が家ではダウンライトにしました。理由は、野外のライトは汚れやすく、頻繁に掃除が必要になると考えたからです。
おしゃれなものを選ぶと複雑な形状になり、掃除も大変そうです。おしゃれな玄関ライトを付けたのに、そこに蜘蛛の巣が張っている家を見たことがあります。それを見た時、玄関ポーチに外灯を付けることは選択肢から外しました。
玄関ポーチの照明は、掃除のしやすさも考慮しておくことも必要です。
そして注意しなければならないのは、玄関の照明に玄関ドアがぶつからないように考えておかなければなりません。いっぱいまで玄関ドアを開けた時までのことを考え、ドアの可動範囲に照明を付けないようにしましょう。
玄関ポーチに防犯カメラ
防犯カメラは単なる防犯に役立つだけではありません。アマゾンなどの宅配は、家に誰もいないと荷物を持ち帰ることになります。しかし防犯カメラがあり、荷物を置いたことを保証できる場合に限り、持ち帰らずに玄関に荷物を置いて帰ってくれます。
もちろん防犯にも役立ちますが、このような利点もありますから、玄関に防犯カメラの設置はお勧めです。
入居後に防犯カメラを取り付ける場合、電源確保や、配線が大変です。後付けよりも、最初から取り付けるようハウスメーカーと打ち合わせておく方がいいでしょう。
玄関ポーチまとめ
玄関ポーチと玄関ドアについて考えるべきことをまとめてみました。あまり検討することのない玄関ポーチですが、検討すべきことは多いのです。
特にポーチの傾斜は気を付けてください。先ほども書いたとおり、傾斜角は図面に書かれることはあまりないのです。工事施工者の感覚で作られることが多いので、中にはポーチにふさわしくないポーチの床面になってしまうかもしれません。
完成した家の引き渡しを受けた後に後悔しないように、玄関ポーチに限らずなるべく多くのところを検討し、満足のできる家を作り上げてくださいね。
わが家では玄関ポーチのアプローチにスロープを付けました。とても便利です。玄関ポーチのスロープについての記事が以下のリンク先にあります。興味のある方はご覧ください。👇
-
玄関ポーチへのアプローチをスロープにしたら快適でした!
玄関ポーチまでのアプローチをスロープにすることはとても快適です。 玄関ポーチに登るアプローチは、普通は階段を付けますね。しかしスロープを付けることも考えてみましょう。せっかくの新築ですから、スロープの ...
続きを見る