家が欲しい場合、普通は新しく家を建てることを考えることと思います。しかし中古住宅を購入するという選択肢があります。
中古住宅を購入するメリットと注意点についてまとめてみました。
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中古住宅のことを考える
私は一戸建てを新築しました。そのため中古住宅を購入したことはありません。
しかし母の住んでいた実家を売却することになり、売る側で中古住宅市場に触れることとなりました。
中古住宅は様々な理由で売りに出されます。私の実家のように、まだ住めるのに子供が家を建てて一緒に住むことで必要なくなり、売却を考えるような物件もあります。決して高くない値段で売りに出されるため、もし古い住宅でも構わないと考える方には、とてもいい物件だと思っています。家が欲しい場合は新築することだけを考えず、中古物件を探してみることは悪いことではないと思うのです。
中古住宅もピンからキリまで
中古住宅もボロボロで二束三文のものから、新しくて新築したものと遜色ないものまで様々です。
時々まれに、新築したばかりなのに売りに出される物件もあります。自分のニーズに合っていれば、割安で購入できるのでとてもお買い得なのです。
なぜ売りに出したのか
まだ新しい住宅を売りに出すのには、理由があります。必要なくなった場合と、ローンの支払いができなくなった場合や、どうしてもそこに住みたくなかった場合です。
これらの理由を調べるか、もしくは推測することが大切です。
必要なくなった場合
古い家の場合は、持ち主が死去した場合や、子供と一緒に住むため必要なくなった私の実家のような場合が多いです。決してきれいではなく性能も落ちますが、とりあえず住むには困らない程度の物件を探している場合は、このような住宅を選ぶと格安で手に入れられます。
特に古い家の場合、土台などが檜でできているものは近年の家よりもガタが少ないことがあります。檜は外材や過ぎと違い、雨ざらしでも腐りにくく、シロアリの食害にも強いです。古い家とはいえ檜で建てられた住宅を買えば、思いのほかしっかりした家のままであることがあります。
ローンが払えず売り払った場合
決して数は多くないですが、ローンが払えずに売り払った家が中古住宅として売りに出されることがあります。このような住宅は、住むためには何の問題もないことが多く、新しい物件もあるので、狙い目です。
新築で家を建てることを考えている人は、このような住宅を探してみるのも一つの手です。建売と同じだと考えれば、それほど抵抗はないと思います。ただし、売りに出される数は決して多くありません。そしていい物件はすぐに売れてしまいます。
転勤等で引っ越す理由ができた場合
仕事の関係でどうしても住む場所を変えなければならないことが突然起きた場合に、家を手放すことがあります。家や環境にはまったく問題ない物件が売りに出されているのですから、これも上記のローンを払えなくて売り払った場合と同様に、狙い目になります。
どうしても住みたくない理由があった場合
中古住宅を購入する場合、どうしても住みたくない理由があって手放したことがあるかどうかを、見極めることが最も大切です。
隣人とどうしてもなじめないとか、地域の住民とうまくいかないなど、どうしても住みたくない理由があった家が売りに出されることがあります。このような物件は危険です。売りに出した人と同じ気持ちを、新しく購入した人も持つ可能性が高いからです。しかも近隣住民が理由で家を手放すことは、普通に考えたらよほどひどいものでない限り、あり得ないことです。せっかく建てた念願のマイホームを手放すなんて、少しの理由ではできないですからね。
住民の問題だけでなく、近所の悪臭や騒音が我慢できない場合もあります。いずれにしろどうしても住みたくない理由があるような物件を購入すると、後で後悔するかもしれません。
売っている不動産会社に聞くことは必要ですが、どうしても問題があって売れない物件は、正直に問題点を話してくれるかどうかは微妙です。自分で見極めるしかありません。そのような家は、購入すると同じ不満を持つ可能性があるので注意してください。
買った後で後悔するパターンと、その見極め方は以下です。
1)家を気に入ることができなかった
家づくりに失敗して、気に入らない部分がたくさん出てきて、我慢できなくて売り払い人もごく少数います。このような場合は、それを中古住宅として購入した人も、同じ感想を持つ可能性は充分あるので注意してください。
まずは物件を直接自分の目で見て、致命的な間取りの不具合がないか、確認したほうがいいでしょう。
中には建てた家が欠陥住宅だと考えて、手放す人もいます。欠陥住宅は強度の問題などであれば、基礎土台にたくさんの亀裂が入っているなどのこともあります。しかし買う人はそこまで見ないことがほとんどでしょう。念のため、以下の確認をすることをお勧めします。
- 床にビーズ玉などを置いて、転がるかどうかを確認する。
- すべてのドアの開け閉めを行い、スムーズに開閉するか確認する。
- 基礎土台に問題と思われる亀裂が多数あるか確認する。
このようなことをすることで、欠陥住宅で手放した物件を購入することを、避けられる確率を上げましょう。
2)立地条件が悪い
交通の便が悪いなどの立地的な不満で手放す人もいるかもしれません。中古住宅を購入する際には、以下の立地条件を必ず確認しておきましょう。
- 鉄道やバスの運行状況を確認し、交通の便が悪くないか調査する。
- ハザードマップを確認し、水害の被害がないか確認する。
- 周囲の環境を確認し、悪臭が漂ってこないか確認する。
- 周囲の状況を確認し、騒音の問題がないか確認する。
とくに水害に関しては、あまり意識をしないことが多いので、土地を買う場合も家を買う場合も、注意しておくことが大切です。
騒音問題は、隣に工場があるなどの簡単にわかる問題だけでなく、夜になると隣の空き地にガラの悪い若者たちが集まって騒ぐなどの問題も書考えられます。私が以前土地探しをしていた時、いい土地が見つかったので購入しようとしました。しかし夜になると家の前にある小さな公園に、近くの大型団地に住む若者たちが集まって騒いでいるのを目撃しました。
このようなこともあるので、昼だけでなく、夕方や夜の様子も確認しましょう。
3)隣人との関係が悪い
隣人との関係が悪くて、家を手放して出ていく人はたまにいます。このような物件を購入すれば、間違いなく同じ問題に悩まされるでしょう。そもそもやっと購入した家を、隣人問題で手放すのは、よほど我慢できないことがあったのです。
土地を買う時、交通の便などの立地条件よりも、人の問題が一番気になるという考えもあります。
どうしても魅力的な物件が見つかったら、付近の家に声を掛けて見ましょう。悪質な住民がいれば、訪問した時の対応でわかることがほとんどです。
まとめ
立地的な問題や悪臭や騒音は、調べればすぐにわかると思います。家の作りが気に入らない場合も、中を見て考えれば、ひどすぎる間取りや造りは気付くこともできるでしょう。
不動産会社も売りに出したいため、前のオーナーが住宅ローンを払えずに、やむを得ず売ったような場合は、隠さずに教えてくれるはずです。好条件があるのにそれを伝えてくれないことはまずあり得ないので、何も話してくれない場合は何か問題があると考えておく方が無難です。
物件を見に行くことがあったら、近くの住民に声を掛けてみましょう。私は家を建てるための土地を購入する時、隣の家の方に声を掛けてみました。とてもいい人だったので、安心して購入できました。
本気でやるならば、近くの家すべてに声を掛けて回るといいかもしれません。
いすれにしろ中古住宅を購入する場合は、あらゆる面を徹底的に調査した上で、購入してください。
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