廊下が広い家は快適 住んでわかった広さのゆとり

家を建てようと考えている方は、間取りを考える時に廊下についてしっかり検討していますか。

廊下の幅や廊下につくドアなど、考えておくべきとても大切なポイントがあるので紹介します。新築をするにあたり、廊下についても考えることは意外に多いものですよ。

廊下の幅について

廊下の広さはどうしますか? 一般的な一マス(図面上で910mm)の廊下は、意外に幅は狭く感じるものです。しかし実際の家では壁の厚みがあるため、私の建てた一条工務店の家では、910mmの幅が840mm程度になってしまうのです。

間取り図面で一マス910mmでスペースを取っても、壁の厚さ分は狭くなるからです。910mmは壁の中心を取った幅になります。一マスだから廊下に910mmの幅があると考えると、入居してから幅の狭さに驚くこともあるかもしれません。

実家の廊下は760mmですから、一条工務店i-smartの廊下よりも狭いです。しかしその幅にすぐに慣れてしまうものなのです。実家にいた時は、そこでずっと暮らしていましたから、その幅が当たり前の幅と考えており、不便さは感じなくなっていました。余裕があったら一マス半の廊下にすることも考えたほうがいいと思いますが、実家の760mmでも普通に生活はできていました。

ただし一マス(一条工務店i-smartの廊下の実測840mm)の廊下だと、気を付けるべきことも出てきます。

廊下のドアについて

廊下にドアを付ける注意点

廊下には各部屋に入るために、ドアが付けられます。ドアを付ける時は注意しなければならないことがあります。廊下は狭いので、手前に開くドアを付けた場合、開けたらそのドアを閉めない限り、その横を通り抜けられないのです。

一般的にドアの幅は600mm~720mmあり、廊下の幅は840mm前後です。開きドアを開けると、ドアを開けたままでは通路は人が通れないくらいにふさがれます。ドアを閉めてから廊下を通る必要が出てきます。

なおドアを開いた時、向かいの壁にドアが当たってしまうことを避けるため、廊下の幅以上のドアは付けないことが一般的です。開きドアを内側に開くようにすればいいのですが、内側に開くと後で紹介するいくつかの問題が出てくるのです。寝室や子供部屋以外は、廊下に隣接する部屋のドアは、廊下側に開くことが多くなります。

ドアが部屋側(内側)に開く場合の問題

廊下に面したドアの場合、トイレや書斎、収納部屋の入り口ドアは、できる限り引き戸にしたほうがいいでしょう。これは開き戸だと、廊下側にドアを開くのが基本になるからです。廊下側にドアが開く理由は以下の通りです。

トイレの場合

トイレは入り口にスリッパが置かれるはずです。トイレ側に開いたらスリッパが置けません。開き戸の場合は絶対に廊下側にドアが開くことになります。

収納部屋の場合

収納部屋のドアを入るときに内側に開けることにしたら、ドアの開く位置に物が置けません。つまり収納量が減ることになります。それはもったいないので収納部屋は廊下側に開くドアにすることが一般的です。

書斎の場合

これは我が家だけかもしれません。書斎が場合によっては物置にする予定で作っています。収納部屋と同じ収納物が少なくなるという理由で、ドアは廊下側に開くように考えています。

以上のように、開き戸にした場合、多くの場合が廊下側に戸が開くことになります。狭い廊下でドアを開いたら、ドアを閉めないと廊下を通ることもできません。とても不便になってしまいます。

これらのことからできる限り廊下に面したドアは引き戸にするのがベストです。

引き戸にするメリット

開きドアにすると、廊下の通行にはとても不便になります。また、廊下を歩いている時に勢いよくドアを開けられると、ドアをぶつけられる危険があります。これらの問題をすべてなくすためには、引き戸にすることが一番です。

引き戸ならば開け閉めについては煩わしさも、危険もなくなります。

引き戸のデメリット

しかし引き戸にもデメリットはあります。引き戸にすると、ドア2枚分のスペースを取ります。スペースがないと付けられません。

部屋の内側に引き込まれる引き戸にすると、ドアが引き込まれる部分にはスイッチもコンセントも付けられません。

廊下側に引き戸がスライドすると、やはり廊下側にはスイッチやコンセントが付けられません。

主寝室や子供部屋のドア

主寝室や子供部屋のドアですが、基本は内側に開くようになっているため上記の問題はありません。ドア位置ですが、一つだけ注意したいことがあります。それは階段のすぐそばにドアを付けた場合です。

例えば子供部屋の出口が階段の前にあった場合です。この場合はドアを開けてすぐに階段となるため、朝寝ぼけている時などは、ついうっかり足を踏み出して階段から転落することだって考えられます。普通ならなかなか考えにくいことですが、生活する上では一年間で何百回も部屋から廊下に出るわけです。数が多ければあり得ないことが起きる可能性だって高くなります。

階段から転落するリスクをできる限り避けるためにも、部屋から出たらすぐに一階に行く階段があるような間取りにしないことは大切と考えます。

廊下のコンセント

廊下のコンセントですが、我が家では3か所に取り付けました。最初は掃除機用に使うため、廊下にコンセントを付けようとしていました。しかしそれだけなら3か所は必要ありませんね。どうして3か所にコンセントを付けたからというと、センサー式コンセントライトを付けることを予定してたからです。

我が家の二階の廊下は、以下のようになっていて、青の丸印がコンセントの位置です。

このコンセントにセンサーライトを差し込んでおけば、夜にトイレに行くまでにコンセントライトが自動で付いてくれます。

もちろん二階の廊下にはセンサーで点灯するダウンライトが天井に3つ付けられています。しかし夜起きてトイレに行くときにMAXで点灯すると、明るすぎると思うのです。

夜はダウンライトを切っておき、コンセントライトだけにしておけば、夜にトイレに行くとき照明が明るすぎて目がはっきり覚めてしまうのを避けられると考えました。

ピクチャーレール

廊下にピクチャーレールを付けてみませんか?

ピクチャーレールとは、壁に取り付ける自在のフックです。これを付けるとフックに服を掛けたり、フックに引っ掛けた紐で絵を吊って飾ったりできます。我が家は階段から上がったところは廊下の壁が正面やや左にあります。

ここに絵を飾ろうと考えています。それ以外にも壁に様々な装飾を施したいと考えています。そこで天井近くだけ壁補強して、いつでもピクチャーレールを付けられるようにしています。

廊下で検討することまとめ

  • トイレのドアや収納部屋は、開き戸にした場合手前に開けるドアとすべき
  • 廊下が狭いと開き戸だと出入りが大変
  • 廊下の幅は一マスだと760mmくらいしかない
  • 廊下側に開く開き戸だと、場合によっては人が通るときに開けられたらぶつかる
  • ドアから出てすぐに階段では、朝など寝ぼけた時に危険な場合がある
  • 我が家では絵を飾ることを考えるのならピクチャーレールが付けられるように壁補強した
  • 我が家ではコンセントライトを付けることも考えてコンセントを配置した

廊下は家にはほとんどの場合、なくてはならないものです。入居後、快適に過ごせるようにしっかり考えたいですね。

住んでわかった広い廊下の快適さ

新築で建てた家は、二階の廊下を広くしました。1マスの廊下が一般的ですが1.5マスの廊下を付けました。入居後に実感していますが、とても快適なので紹介します。

廊下幅の実測値

廊下は間取り図面上で1マス(910mm)を確保しても、実際はその幅より狭くなります。

理由は、間取り図面は壁の中心から中心の寸法を示しており、1マスの幅を確保しても、壁の厚み分は幅が狭くなるからです。

我が家では一階に一帖のホール(廊下)を付けてありますが、1マスの幅は実測でになっています。

建ててもらうハウスメーカーによって若干の違いはあるでしょうが、一般的には我が家とあまり変わらない幅になると考えられます。

二階の廊下は1.5マスの幅ですが、実測で844mmになります。

広い廊下の幅の利点

廊下の幅が広いことは、多くのメリットがあります。

人とすれ違いやすいことはもちろんですが、狭い廊下だと、ただの通路というイメージになります。

私の実家が1マスの廊下で狭いのですが、ただの通路であり、それ以外には機能はないと思っていました。しかし1.5マスの廊下だと生活する空間というイメージになります。

例えば一時的に物を置いておく場所に使えます。大き目の段ボールを置いたままにしておいても、横を楽々通ることができます。また、壁に装飾を施しても、それを見るだけの余裕があります。

狭い廊下では絵を飾ったとしても、それを見るだけ幅がありません。絵を飾ろうと考えることはまずないでしょう。しかし1.5マスの幅があると、大きめの絵を飾っても、それを鑑賞できる広さがあるのです。

これは実際に、広い廊下の家に住まないとわからないことです。我が家では廊下に絵を飾ることが前提でしたが、実際に1.5マスの廊下がある家を見たことがないので、本当に絵を見られる広さなのかがわかりませんでした。しかし実際に住んでみて言えることは、1.5マスの廊下にすれば、絵を飾っても立派に鑑賞できます。それだけの広さがあるのです。

廊下が広いと心にゆとりが持てる

二階に上がって廊下が広いことは、床が両側から迫ってくる圧迫感がなく、気持ち的に爽快です。

我が家では広めの階段を付けました。そこから二階に上がると広い廊下があります。この組み合わせは、一切の圧迫感がないすばらしいものです。

屋根裏収納の階段を下ろしても、横を通ることができる

二階廊下の天井には、屋根裏収納の入り口があります。天井を開けて折り畳み階段を下ろして使います。

もし1マスの廊下であれば、階段を下ろしたら階段で廊下の幅をすべて使い切ってしまい、人が通ることができません。

奥に部屋がある場合に、階段を使っていると、通るたびに階段を収納しなければならないのです。これはとても面倒なはずです。

しかし廊下が広いと、屋根裏収納への階段を下ろしっぱなしでも、楽々横を通ることができます。廊下天井に屋根裏収納の折り畳み階段がある場合は、廊下を広くすることをお勧めします。

広い廊下のデメリット

廊下を広くすると、他の部屋が狭くなります。上記のメリットがあるとわかっていても、部屋の広さや収納の広さを優先される方が多いでしょう。我が家でもその点はよく考えました。

そして結果的に、部屋を狭くして廊下を広くすることにしました。

部屋を狭くする理由は、家族は起きている間はほとんどリビングにいて、寝る時だけ部屋に行くという考えがあることがわかったからです。

確かに、リビングが快適であれば、わざわざ自分の部屋に引き込む必要もありません。

我が家の間取りだと、廊下が広くなって変わるのは、主寝室とウォークインクローゼットです。子供部屋の広さは変わりません。

それであれば、主寝室を無駄に広くするよりも、廊下を広くした方が快適だと考えたのです。

ただし、建坪面積が増えるとか、子供部屋まで極端に狭くなるなどのことがあれば、廊下を狭くしたかもしれません。あくまで我が家の間取り上では、廊下を広くする方がメリットを感じられたということです。

まとめ

廊下は絶対に広い方が快適です。しかし廊下を広くすると、大切な居住空間を狭くするか、建坪面積が増えてしまいます。

この記事を書いた理由は、1.5マスにした家に実際に住んで、どのようなメリットを伝えるかを目的としています。

廊下の広さを一度も検討しないのではなく、この記事に書かれたメリットもあると理解した上で、一度は広い廊下にすることを考えていただけたらうれしいです。