中学になると、小学生のころと違い、勉強も運動も急に厳しく難しくなり、戸惑うことも多いものです。
そんな中で、入学間もない中学一年の少年が自殺するという事件がありました。
この件に対して、いじめを絶対にしない、そしていじめを受けない子供にしたいとあらためて思いました。
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いじめをしない子供にする
ダメだと言ったのに聞かない子供にしない
子供を連れている方で、気になることがあります。親がダメだと言ったのに、子供がその言うことを聞かずにダメなことを続けているというシーンを時々見ます。
赤ちゃん本舗のハイハイレースに出た時、わが子が会場でハイハイしていました。
すぐそばに5歳くらいの子供が来て、硬いものを手に持って振りまわし始めたのです。もう少しでわが子の顔に当たりそうになったので、私は慌ててわが子を横に避難させました。
その子の親は「小さい子もいるんだから危ないでしょ」と言ったのに、その子はその言葉など気にせず、ずっと物を振り回していました。わが子だけでなく、他にも赤ちゃんがたくさんいたのですから、危なくて仕方がなかったです。
あんな危ない行為をしているのに、注意するだけで止めさせないなんて、あり得ません。おそらく「ダメ」と注意するだけで、責任を果たしたと思っているのでしょう。
このように、親が注意しても子供が気聞き入れずにその行為を続けている場合、それを放置してしまうと、親の言うことを聞かない子になってしまいます。いじめはダメだと教えても、聞かない子供になっていたら意味がありません。
親の言うことを聞かない子供にしてはいけません。
親がどれだけ信頼されているか
ダメだと言っても聞かないのは、親の言うことを聞かなくてもいいと思っているからです。そうなる理由は、親が信用されていないことと、親は本気で止めようとしていないことを知っているからです。
親の言うことを信用しなくなるのは、親の言うことがブレることから始まります。
同じ危ないことをした場合でも、ある時は何も言わずにやらせ、ある時はダメだと言う。親の態度がこのようにブレていると、子供は親を信用しません。ダメなことは、いつでもどこでもダメなのです。言うことに一貫性を持たせなければなりません。
またダメだと一度言ったら、やめるまで言い続けなければなりません。それをしない場合、子供は親にダメと言われても、言うだけで本気で止めようとしていないことは、子供だって理解しています。そうなったら言うことなど聞かない子になってしまいます。
ダメだと言ったら絶対に止めるまで言い続け、実力行使をしてでも、やらせてはいけない行為を止めなければいけません。
このように、正しく厳しく育てることで、いじめをしない子供になってくれると信じています。
いじめ問題は難しい
いじめをしない子供にするには親が正しい生き方をして、それを教えていくしかありません。
残念なことですが、いじめは子供社会はもちろんのこと、大人の世界でも大なり小なりあるものです。考え方によっては、「相手の態度が悪かったから、こちらもその後は相手を無視している」という場合でも、いじめとされてしまうこともあり得ます。
子供のうちはいじめをしていることが、正しく理解できないこともあります。気づかないうちに自分の子供がいじめに加担していることもあるのです。
おそらくいじめはいけないと多くの人が思っていて、それを子供にもわかってもらいたいと願っているでしょう。
正義感を持つことは大切で、正義感があればいじめをしない子供になると考えるかもしれませんが、そんなに簡単なものではありません。
正義感を強く持っていると、悪いことをした友達が許せない気持ちになり、攻撃したい気持ちになるかもしれません。また、ずるいことをしている人が許せなく感じることはあるものです。
私が中学の時、部活動をサボる同級生がいました。みんなが苦しくても我慢して練習しているときに、一人だけそこから逃げたのです。
私はいじめはしませんでしたが、ずるいと思った他の同級生が、少しだけその子をイジメていたのを知っています。いじめに加担しなかったとはいえ、私もその同級生に対し、「ずるい」と思う気持ちがありました。一つ間違えれば、私もいじめをしていたかもしれないのです。
どれほど正しく生きようとしても、生きていると不公平感を持つことはいくらでもあります。ずるくて得をした人に対して、悪意を持つことは止められません。
この対策は、親が正しい生き方をして、それを子供に見せながら教えていくしかないでしょう。
いじめられない子供に育てる
悲しいことですが、いじめをしない立派な子供に育て上げても、いじめを受ける可能性はあります。
しかし私は、少しでもいじめを受けにくい子供に育てたいと考えています。
このような情報はデリケートな問題のため、あまり触れられないことが多いです。容姿や能力、性格などが原因でいじめられることが多いからです。その場合、いじめをする側がすべて一方的に悪いという論調になっています。
しかし「いじめはするほうがすべて悪い」として、何も【いじめられないための対策】をしないと、気が付けばいじめを受ける要素を持った子にしてしまうことがあるかもしれません。
いじめはするほうが間違いなく悪いのですが、いじめられにくい子供にしようと意識しながら子育てすることも、大切なことだと思います。
いじめられない性格にする
すぐに人の悪い面を見て攻撃する性格であると、いじめをする可能性はもちろんありますし、まわりの皆に嫌われて、いじめを受ける可能性もあります。
自分の意見を通そうとすることは、時には大切です。しかしそれもやり方を間違えると、まわりから反感を持たれます。
何事にも怒らず、うまく立ち回ることをすべきだと教えるわけではありませんが、ある程度の協調性は必要です。
とても難しいことですが、幼いうちから、変に角の立った性格にしないように育てていく必要があると考えます。
太らない
いじめの原因の一つに、容姿をからかわれることがあります。
顔の作りなどは生まれついてのものなので、どうしようもないでしょう。しかし体格は何とかなります。太っていることでいじめを受けることは、あり得ることなのです。
幼児期に太っていると、小学生になっても中学生になっても、太り続けることがあるそうです。1歳の時から、たくさん遊ばせて(運動させて)、太らない様にしようと考えました。
わが子は1歳後半には、他の子供の1.5倍以上のカロリーを取っています。いつも何かを食べているイメージがあるくらい、とんでもない大食いでした。でもわが子は太りませんでした。
1歳半から2歳まで、いつもちょうどぴったり平均身長をキープしていました。大きくも小さくもない身長です。
しかし体重は、いつも下限近くです。筋肉はしっかり付いていますが、とても細いです。いつも動き回っているから、体脂肪率が幼児とは思えないくらい低いのです。
これは運動をできる限りさせているからなのです。
小さなころからパズルをさせたりカードを見せたりして、知育を考える人は多いようです。私はそのような遊びは、わが子が0歳のころからあまりさせていません。
理由はそれらの遊びをする時間だけ、体を動かす時間が減るからです。毎日公園に連れていき、なるべく体を動かすことで、太らないようにしています。1歳9ヶ月からスイミングスクールにも通わせました。
幼児の肥満は、親の責任も大きいと考えています。太りやすい体になることにメリットはありません。
幼児期から太らない子にすることで、容姿をからかわれることのない子供にしていくことが望ましいのです。
なるべく運動能力を上げる
運動ができると、いじめられにくくなることはあるでしょう。特に男の子の場合は顕著です。
運動神経は生まれついてのもので、育て方ではどうしようもないことだと考える方も多いかもしれません。わが子も運動神経の悪い子に育つかもしれません。
しかし少しでも運動神経のいい子に育ててあげたい気持ちは常に持っているため、2歳までに以下の道具を買いました。
- トランポリン
- 鉄棒
- 滑り台付きジャングルジム
- D-bike mini(三輪のキックバイク)
- ストライダーPRO
- ストライダーST-R
靴も走りやすいアシックスアイダホを使い続けています。腕力が付くように、いつも指に捕まらせて持ち上げ、ぶら下がる能力を鍛えています。家の中で走り回れるように、LDKのテーブルと椅子を取り去りました。1歳9ヶ月でスイミングスクールにも通わせました。
少しでも運動神経のいい子供にするため、できる限りのことをしています。
運動神経は生まれつき決まっていて、育て方で向上させることは難しいかもしれません。
しかし0歳から少しでもたくさんの種類の運動を積極的にさせることで、能力向上がわずかでもできると私は期待しているのです。
このような努力の結果、将来わが子がいじめられないことに繋がってくれると信じています。
気の弱い子にしない
わが子は1歳半を過ぎて、ひどい人見知りがありました。
このままだと臆病な性格になってしまいそうなので、子育て支援センターにいつも通い、たくさん人と交わる経験をさせました。
小さなころに臆病になってしまうと、自信を付けるまでに長い時間がかかることがあります。保育園に入る3歳の時には、人と遊ぶのを楽しめる子供にしてあげたいと思っています。
毎日公園に連れていき、いろいろな人と交流することを続け、1歳9ヶ月でスイミングスクールに通わせた結果、わが子は人見知りもなくなり、気の弱さもなくなりました。
いじめとは
私は学生時代の部活動で、とても厳しい上下関係を体験しています。理不尽なしごきもありました。これらは先輩が後輩にする当たり前のことと捉えられていました。
大変な思いをしましたが、しごきを受けたことを訴えるなどという気持ちはまったくありませんでした。こんなことは当たり前だと思っていたからです。
この時の経験により、少々のことではへこたれない強い精神力が身に付いたと思っています。
嫌なことはいつでもどこでもあるものです。
大人になってからそんな経験をして、せっかく就職した会社を退社するなど、人生においてマイナスになるような状況になるよりも、子供のうちに少々理不尽な体育会系の世界を体験することは、悪いことばかりではないと考えています。
私は中学までは背も低くて細くて体力がなかったですから、その当時入っていた部活動ではかなりしごかれました。レギュラーの中で最も体力がなかったので、重点的に練習をさせられました。
大変でしたが、逃げようとは思いませんでしたし、死のうなどとはまったく考えませんでした。
私よりももっと厳しい経験をした野球部出身の後輩は、どんな困難でもまったくへこたれないすごい精神力を持っています。苦労をした分だけ、強い精神力が身につくのです。
厳しい経験は、絶対に生きます。わが子にも厳しいスポーツの世界を、一度だけでも体験してもらいたいと思っています。
しごきやいじめ、そんなものはどこでもあるに決まっています。
わが子をいじめられないような子にしようと頑張って育てても、本格的にスポーツをすれば、練習が厳しかったり、人間関係の問題があったりして、逃げ出したくなることもあるでしょう。
その時に私たち夫婦が、わが子を負けないようにフォローしたいです。親子で頑張って成長していきたいですね。