わが子への断乳は、驚くほど簡単に終了しました。
断乳は1歳を過ぎたころに行うのが一般的ですが、わが子には普通よりはかなり遅い1歳7ヶ月で断乳をしました。
わが子のように遅くなってから断乳すると、母親に甘える気持ちが強くなるため、1歳くらいで断乳するよりも難航するそうです。そのため父親である私も、母親である妻も、かなりの覚悟を持って行った断乳でしたが、驚くほど簡単にあっさりと終了しました。
簡単に断乳できたのは、断乳させようとする強い意志が、母親(妻)にあったからです。
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断乳のきっかけは甘えすぎ
甘やかせ育児を1歳半を過ぎても続けていましたが、わがままがひどくなり、同時期に生まれた子供に比べても、甘え過ぎだと思えるようになったわが子。
1歳7ヶ月になり、断乳することで甘え過ぎの対策をすることになりました。
甘やかせて育てたお子さんに対しては、断乳は甘えをなくして自立するきっかけを与えるとても重要なものになります。断乳をすることで甘えがなくなり、積極的に一人で遊ぶことが増えるのです。
わが家の子育ての考えは、「怒らない」ことと「何でもできる限り望みを叶えてあげる」というものでした。そのため大変な苦労もありました。
生後1歳4ヶ月くらいまでは、せっかくはるばる遠くの公園まで連れて行っても、母親にべったりで歩くこともしてくれないこともありました。たくさん公園で遊んでほしいと思っているのですが、それもかなわずがっかりして帰宅することもよくありました。
これが1歳半を過ぎると、甘えに拍車がかかってきました。家の中では休むことなく猛烈に動き回ります。家では超行動的なわが子なのですが、家から出ると途端におとなしくなり、母親に抱かれることしか考えなくなってしまいました。
その頃には家の外に人がいると、家から出るのも嫌がるほどの人見知りも発生していました。これは積極的に人と交流することで、何とか解消できました。
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しかし甘え過ぎなところは直らず、ちょっとこのままではまずいだろうと考え、断乳をすることになったのです。
それ以外にも授乳を続けている場合のデメリットはたくさんあります。
- 夜に授乳するため、(ママが)寝られない
- 行動範囲が広がった1歳半では、外出時に授乳するのは大変
- ママが母乳に悪影響を及ぼすような薬を飲めない
- ママが母乳が出にくくなる食材を食べられない
断乳すれば、以上のデメリットを解消できるのです。
なぜ1歳半を過ぎても母乳を飲ませていたのか
卒乳を決意するまでは、どうして1歳半を過ぎてもわが子に母乳を飲ませ続けていたのか、簡単に説明しておきます。
- 子供の望みを叶えてあげたい
- 2歳まで飲ませることは悪くないことだと思っていた
- 母乳を飲ませることにより抵抗力が付く
先ほども書きましたが、断乳を先延ばしにしていた理由で特に大きかったのは、わが子の望みをできる限り叶えてあげたかったからです。これが成長にプラスになると信じていました。
夜中に3回は泣いて起きるから授乳しています。寝る前も飲まないと寝てくれません。少し飲みたくなると不機嫌になり、母親しか興味を持たなくなり、抱っこが母親に集中します。
外出先ではずっと抱くことを母親に要求するため、妻は疲れ果てていました。
できることならば子供の望むままにいつまでも授乳をしたかったのですが、母親異存が異常だと思えるようになったのです。
断乳した後に注意すること
断乳した場合、いいことばかりではなく、注意すべきこともあります。
- 食事で栄養バランスを取れること
- 風邪ひきなどに注意
母乳により得られていた栄養は、食事でカバーしなければなりません。食事はかなり手の込んだものになりますが、夜寝られることと、甘えがなくなって家事の邪魔が減ることを期待すると、むしろ楽になると考えました。
母乳には抵抗力を付ける成分が入っていると言われます。母乳を飲ませなくなると、風邪をひきやすくなるので、その点は注意しなければなりません。
わが子への断乳
わが子は母乳を一日8回にくらい飲みます。母乳を飲むのが大好きでした。このような子供の場合、断乳はかなり大変なことになります。
相当泣き続けるでしょうし、そんな姿を見ているだけで悲しくなります。
自分が子供を苦しめていると感じることは耐え難いことです。母親一人だけでは、到底耐えられないかもしれません。
そのため父親である私が金曜日に仕事の休みを取り、金曜日、土曜日、日曜日と3日間、徹底的に断乳をフォローすることにしました。
- 夜の寝かしつけは疲れて母親(妻)が寝られないため、休ませるために家事のすべてを行なう
- 昼間に子供をなだめる時は、夫婦で一緒になって声をかける
断乳を成功するためには、夫婦で協力して行うことが大切です。
断乳開始
いよいよ金曜日の朝から、断乳を開始しました。
朝起きた時から、母乳を飲ませることをやめたのです。わが子は30分ほどひどく泣きました。泣きじゃくるわが子に、二人で優しく理由を説明し続けました。
生後1歳7ヶ月でしたから、私たちが言っている意味をすべて理解するのは難しかったでしょう。でも気持ちが伝わるように、優しく話しかけました。
次に授乳を求めてきた時は、数分で泣き止みました。その後も授乳要求を拒否するたびに泣くのですが、長く泣き続きることはありませんでした。
そして2日で、あっさりと断乳が完了してしまいました。母乳大好きのわが子だったので、拍子抜けするほどでした。
なぜ簡単に断乳できたか?
なぜわが子への断乳が、簡単にできたのでしょうか?
普通の子よりも遅い断乳のため、言っていることが少しは理解できていたことが理由の一つではあると思います。しかし断乳が遅くなった場合、逆に非常に苦労すると言われているのに、あっさりと断乳できたのです。
早くても遅くても、断乳は苦労するという話が多い中、わが家ではあまり苦労せずに断乳できた理由を考えてみました。
中途半端に飲ませない
断乳するには、強い意志が必要です。中途半端にやり始めてはいけません。
妻の知り合いで断乳を始めた人の話ですが、1歳になった時に断乳を始めたのですが、終わるまでに何と半年もかかったと言っていました。これは特殊な例だとは思いますが、聞いてびっくりしました。
詳しく聞いてみると、母乳を飲ませる回数を少しずつ減らしていったとのことです。つまり飲ませる時も、飲ませない時もあったということです。
このようなやり方では、子供は混乱するだけではないでしょうか。
「ある時は飲ませてもらえないから我慢したのに、その次は簡単に飲ませてくれた。飲ませてくれない時は、意地悪をされたのではないか」と、子供に思われてしまうかもしれません。
親を信用しなくなる可能性もありますし、中途半端では効果が薄いです。どれほど泣いても、断乳すると決めたら絶対に飲ませないようにすることをおすすめします。
わが子に断乳を始めた最初の頃は、死んでしまうんじゃないかと思うくらい、大泣きし続けました。そんなわが子を見るのはとてもつらかったです。
でもわが子のために、私たち夫婦も耐えました。
断乳の理由を繰り返し説明する
子供に断乳の理由を繰り返し説明することが大切です。
何のために断乳するのかを子供がよく理解してくれないと、親が自分のことを嫌いになってしまったのではないかと不安になります。
そのため妻はわが子のしっかり目を見て、「断乳するのはあなたのためだよ」と語り続けました。その間も妻は、ずっと優しくわが子を抱きしめてしました。私も一緒にわが子に説明を続けました。
優しく語り掛け、優しく抱きしめること。これはとても重要です。子供は言葉を理解できなくても、優しくされたことは態度で理解してくれます。
母乳を飲ませてもらえないどころか、態度まで冷たくなってしまったら、子供は「母親は自分を嫌いになった」と考えてよけいに泣きじゃくります。愛しているけど、理由があって飲ませないということをわかってもらえるように、精いっぱいの努力をしましょう。
またおっぱいに絵を書いたり、からしを塗って飲みにくくしたりすることも、断乳の方法としてインターネットでは紹介されているのを見たことがあります。しかしわが家ではそんなことはしませんでした。幼児とはいえ一人の人間です。ちゃんと話してわかってもらいたいのです。奇策を立てて効果があったとしても、心が通いません。
いずれにしろ気持ちを伝えることは大切です。
断乳は子供にとってとても大きな変化です。そのときの親の態度は、その後の信頼関係にも大きく影響を及ぼすと私は考えています。
ブレない育て方
私たちは言い出して途中でそれを撤回することなく育ててきました。ダメなことは、どれだけ泣いて要求しても、ダメだとしてきたのです。
触ってほしくないものに対して、一度触ってはダメだと言ったのに、あまりにもしつこく要求されるので、やむを得ず触ることを許してしまうなどのことは絶対にしていません。これは0歳の頃から徹底しています。
わが子も私たち父母が飲ませないと一度言ったら、もう飲ませてもらえないことはわかったのでしょう。
言ったことがブレないことで、子供が親のことを信用してくれます。断乳の時だけでなく、すべてでこれはとても重要なことだと思っています。
断乳したことで
断乳したことで、わが子が母親に甘えすぎることをなくしていくつもりでした。
しかしそれでもわが子は母親に強く甘えるのです。
料理中でも妻は子供を抱き続けますし、外出してもすぐに妻に抱かれたくなって、相変わらずよほど機嫌が良くないと歩きません。公園でも妻に抱かれることだけを考えているため、遊具で遊ばないのです。
これでは断乳した意味はありません。
甘えすぎたわが子に対し、さらなる対策を取ることにしました。
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