陣痛はとてもわかりにくい場合があります。
ほとんど例のないことだと思いますが、お産を控えた方やその家族の方には、私の妻が体験したような、特殊な陣痛があることを、頭に入れておいて欲しいのです。
私の妻は、陣痛のような症状があったため、産婦人科に行きました。しかし産婦人科の医師も看護師も皆、陣痛ではないと判断したため、一度は家に帰りました。
それでも、痛がり方が尋常ではなかったので、もう一度連れて行きました。
そこでも「まだ陣痛とは思えない」と言われました。しかしそれから2時間後、出産が始まったのです。
陣痛について、頭に入れておいて欲しいことがあります 。
陣痛が来ると、ほとんどの場合は明らかに陣痛だとわかるため、産婦人科に駆け込みます。
しかし陣痛だと判断しにくいパターンもあるのです。
ベテラン医師が陣痛ではないと判断したような、特殊な陣痛について紹介します。
目次 (クリックで飛べます)
陣痛の経緯
土曜日の検診
妻は38週と5日で、週に一回の検診を受けに行きました。子宮が1cm開いているが、まだ陣痛が来るのは先になるだろうと言われました。
胎児は充分成長しているから、早く陣痛が来るように、なるべく歩くことを勧められました。
その日は検診前にも3km歩きましたが、夜にも3km歩きました。
日曜日の朝
日曜日、朝から少しお腹が痛いと言っていましたが、まだ子供が生まれるのは先だと考え、朝から3km歩きました。
日曜日の晩
その痛みが、時間とともにひどくなっていきました。晩になるとかなりの痛みを感じているようでした。
産婦人科に電話すると、時間を計るよう言われました。
陣痛は40秒くらい痛みが出て、その後止まります。次に痛みが来るまでの時間が5分以内であれば、陣痛の可能性が高いと言われました。妻の痛みは、陣痛の痛みのパターンに当てはまっていました。
時間を調べて陣痛らしいと電話し、産婦人科に連れて行きました。
しかし一日前の検診では1cmしか子宮が開いていない状態だったので、それからわずか一日で陣痛が始まることはまずない、と考えたようです。
それでも念のため体を調べてもらい、子宮の開きが1.5cmになっていることがわかりました。
しかしまだまだ陣痛ではないとのことでした。そもそも陣痛が始まると、痛みで笑顔など出ないということでした。確かに妻は、痛みを耐える中で、時々笑顔も見せていました。
結局入院できず、そのまま家に帰りました。体を調べてもらった結果ですから、間違いはないと安心していました。
日曜日の夜から月曜日の朝
しかし家に帰っても、妻は痛みで寝られないくらいでした。もう一度産婦人科に電話すると、痛みと痛みの感覚をもう一度調べて欲しいとのことでした。
以下が測定した結果です。
痛みのある時間は1分から2分ちょっと。痛みがなくなる時間は1分から2分半程度です。
測定したところ痛みの感覚は短く、陣痛のパターンとしか思えません。
病院に電話すると、「たぶんまだ生まれることはないが、心配なら来てください」とのことでした。妻が苦しんでいるのがかわいそうでたまらず、すぐに病院に連れて行きました。
連れて行ったのが夜中の1時過ぎでした。今のままだと私が寝ることができずに大変なので、まだ生まれないと思うけど、入院させてくれると説明を受けました。
私が妻を入院させて家に帰ると、すでに月曜日の午前2時でした。
そしてそれから1時間後の3時に、病院から「お産が始まりました」と連絡が入りました。
妻がお腹が痛いと言っている状態で、病院側では「陣痛ではない」という判断をしました。結果的にその判断は間違っていたわけですが、医師や看護師の方の判断は仕方がないことだと思っています。
20日には子供がほとんど下がっておらず、子宮も1cmしか開いていませんでした。21日夜にも、1.5cmしか子宮が開いていなかったのです。これでは「すぐに生まれる」という判断にはならないはずです。
結果的には2回目の駆け込みで入院させていただき、その後病院内で破水して出産が始まったわけですから、まったく苦労のないパターンでした。
どうして突然出産が始まったのか?
ベテランの医師が判断を誤るほどのことが起きたのです。妻は何か特別なことをしたのでしょうか?
思い当たるのは、妻はとても頑張って日ごろから歩いていたことです。
夜は毎日1時間は歩きました。38週に入ってからは、朝も毎日1時間ほど歩いています。検診を受けた20日土曜日は、朝1時間歩き、さらに22時過ぎから1時間歩きました。そして生まれる前日の21日朝は、体調は良くなさそうでしたが、それでも50分ほど歩いています。
2500gを越えたら、いつ生まれてもいいように赤ちゃんの位置を下げた方がいいと言われていました。それを真面目に実行したのです。 たくさん歩いたことが、子宮が開き始めてから一気に出産することになった原因ではないかと想像しています。
一般常識に当てはまらない場合もある
私が強く思うのは、 陣痛や出産は、一般常識に当てはまらない場合もあり、もしもの場合を考えて様々な対応していかなければいけないということです。
今回の件では、子供が生まれるまでにまだ何日もかかるうちから入院したら、当然入院費用が掛かります。病院側もそれを考慮してくれたので、陣痛ではないかと私たちが病人に出向いても、すぐに入院という指示を出さなかったのだと思っています。
しかし 陣痛らしき痛みは、止まることなく続いていました。このような場合は、妊婦側から「入院したい」と伝えることも重要ではないでしょうか?
破水して2時間で出産です。もたもたしていたら大変なことになっていました。 病院にいたからこそ、適切な処置で問題なく子供が生まれたのです。本当に幸運だったと思っています。
- 痛みが止まっても5分以内に必ず次の痛みが来る
- 痛みは40秒以上必ず続く
以上の状態であれば、陣痛の可能性がとても高いです。間違わない判断をして、問題ない出産ができるように考えたいものですね。
わが家では立ち会い出産をしました。注意すべきポイントを押さえれば、とても感動的なシーンに立ち会えます。ぜひ立ち会い出産の記事をご覧ください。
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