【 間取り注意点 】最初の間取りに捉われないように

新築で間取り打ち合わせをしたとき、最初に見せられた間取り図面は満足できるものでしたか?

私は一条工務店と契約し、i-smartの間取りの打ち合わせをしましたが、打ち合わせには、注意しておくべきことがあるので紹介しておきます。

私たち施主は家に関しては素人です。しかしプロである設計士さんが考えた間取りについて、「何となく違う」と思ってもそれを言い出せず、打ち合わせを進めてしまうことは避けるべきなのです。

最初に提案された図面を見て「素晴らしい!!」と思われる方はそのままの間取りプランを進めてももちろん問題はありません。しかし「自分の希望とまったく違う!!」とか「うーん、こんなものかなあ?」など、いろいろな感想を持つ方もいると思います。

この記事は「うーん、こんなものかなあ」と感じた方にぜひ読んでいただきたいです。

はじめに

契約前にハウスメーカーの営業の方から、契約した土地に合わせて考えてくれた間取り図面をいただきました。そこには8畳のルーフガーデンと8畳以上のウッドデッキがあり、とても魅力的に感じられました。ありきたりの真四角の家でないところも、うまく土地を使っている感じがあって気持ちいいものでした。

玄関を除いたら1階の廊下はわずか1畳のみ。余計な通路を省いているところも、効率的な家だと思えて私にとってはポイントが高かったです。

その図面を考えてくれた営業の方の責任はまったくありませんが、それがあるためにその図面に捉われて、少々遠回りしてしまったという例を紹介させていただきます。

魅力的な部分の多い間取り図面

最初にいただいた図面は、大きなルーフバルコニー(一条工務店ではルーフガーデンと呼びます)があり、10畳もあるウッドデッキまで付けられていました。

家を建てるにあたってウッドデッキやルーフガーデンなど検討することもなかった私には、新たに提案されたその魅力に捉われてしまいました。ルーフバルコニーとウッドデッキ、これは絶対に欲しい。そう考えると、土地大きさや形の関係もあり、大きく間取りを変えることが困難となってしまいました。

その他にもその図面には魅力的な内容が詰まっていました。十分な広さの主寝室や子供部屋、2階の廊下は1.5マスもあり、ゆとりのあるものです。これらすべては採用すること前提で話を進めたいと考えました。つまり最初にいただいた間取りを元に、家を作っていくことになったのです。

間取りの不満点

実はいろいろな不満点はありましたが、最初はいいところだけを見ていて、悪いところは我慢するという考えでいたのです。大きく間取りが動かせないとなると、不満点はほとんど残ったままになります。

そんな時、かなり頭を悩ませる問題が・・・。

この頃はエクセルで間取り図面を自分で作りながら考えていました。希望する大きさのソファーを自分の書いたエクセルの間取り図面に置きました。するとトイレや洗面所に行くとき、人が通りにくくなる・・・。

そこで家具を配置するなどして、もう一度図面の問題点を洗い出してみました。

これが3回目の打ち合わせを10日後に控えた時でした。

間取りで気になる点が次々と・・・

いろいろ再確認してみると、以下の問題点がたまらなく気になってきました。

悩む人

・大きなソファーが置けない。リビングの横幅が狭い。
・ダイニングやキッチンが狭い。キッチンの出入りする幅が狭すぎる。
・キッチンとリビングの間に壁が出現し、開放感がない。
・トイレがダイニングと壁一枚の位置にある。
・LDK入り口のドア位置が変更できず、大きな壁面テレビボードが付けられない。

平面図で見ていても間取りの図面になれていない人は、実際の広さはわかりにくいです。ここに大きな注意点があります。打ち合わせ初期には図面を見ても広さをイメージすることはできなかったです。

上に挙げた問題点のことを考えていると、本当にこの間取りでいいのか疑問がわいてきました。
「最初から一つの間取りを中心に考えていたが、もっとほかにもいい間取りがあるはずだ」と思う気持ちが膨らんでいきます。新築するのに期待に胸を躍らせるどころか、これでいいのかという心配ばかりになっていきました。

例えばリビング階段はまだ一度も検討していません。検討した結果、やはりリビング階段はやめたほうがいいと判断したのならいいのですが、まったく検討すらしていないことには大きな不安を覚えました。

そして、最初に見せていただいた間取り図面をいいものだと思った気持ちを引きずり、間取りの大きな部分を変えずに中身を詰めていくこと。これは絶対にダメだと強く思いました。これは契約前の図面を元に家づくりをすることを決めた場合であり、特殊な例なのかもしれません。

しかし一回目の打ち合わせをすると、二回目までに間取り図面ができてきます。その時に何となく出された間取り図面をOKしてしまうことが問題です。

とても気に入ったのならともかく、「まあこれでいいか」という程度で初期図面を承諾すると、後で不満が出てくる可能性があります。

設計士さんや営業さんは「後で変更もできますから」と言われますが、大きく間取りを変更することはできません。最初に間取りを決めてしまえば、それをベースに小さな変更が行われるだけだというパターンがほとんどなのです。

間取りにはいろいろな可能性をすべて考えられているか?

私が新築を考えている時、近年に新築した知り合いに片っ端から話を聞いて回りました。間取りについて参考になる情報を得たかったのです。その時に1人の知り合いが言っていました。
「和室を付けるとすると入り口付近に階段を付けるしかない。だから不本意だが玄関から入ってすぐに階段ができた」とのことでした。

図面が見せられないのでイメージがわきにくいかもしれませんが、彼の家には玄関に入ってからすぐに階段があります。この知り合いはそれは嫌だったようです。

彼は玄関に階段があることは嫌だと伝えたのに、間取りの変更はしてもらえなかったようです。しかし私が思うにはいくらでも対策はあると思えたのです。彼の家は真四角の家でしたから、間取りの自由度はかなりあったはずです。この知り合いは地元の工務店で家を建てました。一度間取りを提案した場合、構造計算などもすべて行っているはずです。それを大きく崩して再設計した場合、あらためて構造計算などをすべてやり直すことになります。それが面倒なので「できない」と言っているのかもしれないのではないか、と考えてしまいました。

この例について、もし私の推測が正しかった場合でも、知り合いの頼んだ工務店の設計士が悪いと言っているのではありません。できないと言われて知り合いが納得しているのですから、それでいいと思っています。
でもどんなことをしてもこれしかできない訳ではなく、「大きく間取りを変えれば希望に添えるが、今の間取りを少々いじっただけでは無理だ」というのが正しいのではないかと思われます。

間取りは無限とは言いませんが、かなりたくさんのパターンがあると思います。できる限りでいろいろな間取りを考えて、その中で一番いいものを選びたいじゃないですか。
知り合いは最初にひとつの間取りを提案されて、その間取りを(できる限りで)変更していくやり方だったようです。私はそれは絶対に嫌だと思いました。

※もちろん私の依頼したハウスメーカーの一条工務店さんがそのような対応をしたわけではありません。ちゃんと最初に3つの図面を作ってくれて、その中で自分が一つを選んだわけなので。ただ、今となってはその3つの間取り図面のどれもが自分の希望とは違っていたということです。

誰がいつまでに間取りを考えるのか

これから新しい図面を作ってもらったとして、希望の引き渡しが来年7月に間に合うのだろうか。間に合わせるためには来年1月には着手承諾をしてしまわないといけません。そうなると、あらゆるパターンの図面を作ってもらい、その中でいいものを選ぶとしても、またかなりの時間がかかります。完成予定日に間に合わなくなるかもしれません。

2回目の打ち合わせまでに3パターンの間取りを考えてもらい、その中で1つを選ぶことにしたわけです。もう一度他のパターンの図面をたくさん作ってもらうようにお願いするしかないのかもしれません。

引き渡し日が伸びることについては、私はすぐに仕方ないと考え直しました。
しかし一番の問題は、あらためていくつかの間取りを考えてもらっても、まだ納得できるものができてこなかったらどうすればいいのでしょうか。

そして考え抜いた結果、次の打ち合わせまでに自分で完全オリジナルの間取りを作るという、あまり一般的ではないことを考えたのです。

間取り作成ソフトを使って間取りを作った様子は、以下のリンクにあります。

一条工務店i-smartの間取を3Dマイホームデザイナーで作る

間取りについての考え方まとめ

今回のことは、間取りについて真剣に考えるきっかけとなりました。

人は家についてどんな考えを持って建てているのでしょうか。
実家は父が建てたものです。何の変哲もない普通の家です。今この家を建てたら、不満点がかなり出てくると思います。しかし住んでいたときなは、おかしいと感じることはほとんどありませんでした。今実家に帰省してみても、特に不満はありません。
「住むのはこの家だけなんだ。今更変えることはできない」と思う気持ちがあるので、家について不満を持たないようになっていたようです。いいところも悪いところも、住んでしまえば慣れてしまうということです。

家についてはたくさんの方がブログで間取りを紹介されていますね。自信満々で紹介されている間取りも、他人にとっては「あり得ない」って思うことも結構あるものです。私は自分で作った間取りを気に入って今ます。しかし私の間取りを知った人の中には、「なんて変な間取りなんだ」と思う方もいるかもしれません。

施工主としては新築当初に【問題ない】と思い込んでいた箇所も、それまでは誰も指摘されなかったから気付かなかっただけかもしれません。その後その家を訪問した人の鋭い指摘で、突然「おかしい!!」と考えてしまう可能性だってあるのです。

その可能性がある人間だと自覚がある方は、基本的な大筋の間取りを決めるまでのは、ぜひたっぷりと時間をかけていろいろな間取りを考えた上で、家を建てていただきたいと思います。

要望を伝えることについて、とても重要なこと

第一回の打ち合わせ前に準備をしましたが、その準備も大切なことが欠けていました。それは、部分的な細かいことではなく、家全体の大きな部分での要望をすることがなかったのです。これも最初にもらった図面ありきで要望書を作っていたからでしょう。1つの間取り図面に捉われてしまったことが問題だったのです。

先の記事で要望書を作って最初の打ち合わせに臨むことをお勧めしました。要望書を作ること自体は、無駄ではありませんでしたし絶対に間違っていないことだと思っています。ただ私の失敗は、家全体の大きな部分での要望が欠けてしまっていたのです。動線の良い間取り、つまり家の中での移動がしやすい間取りになっていないなどの、住みやすい家を造りたいという基本的な考えが欠けていたのです。むしろ普通はそれを誰でも考えていることなんでしょうね。考えなかったのは私だけなのかもしれません。お恥ずかしい限りです。

これから打ち合わせをされる皆さんは、間取り図面ができてきた場合、頭をまっさらにして、何もないところから作りたい家を想像してみてください。提示された間取り以外にも、いい間取りはあるかもしれないのです。いいところだけを見るのではなく、悪いところも見つけ出してください。

派手な装飾よりも、住みやすい家が一番ですよ。

どうしても今の間取りで気に入らないところがあり、少しくらいいじっても改善されそうもない場合。その時は自分で間取りを考えて提案しないまでも、まったく新しい間取りを設計士さんに新たに作ってもらうよう頼むことをお勧めします。たとえ着工が遅れることになっても、時間をかけて間取りを考えたいものです。一生に何度もない、とても高価な買い物なのですから。